女流とはいえ、たいしたものです。
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囲碁の第1回扇興杯女流最強戦の決勝が17日、滋賀県東近江市のクレフィール湖東で行われ、謝依旻(しぇい・いみん)女流名人(26)が296手までで、向井千瑛(ちあき)五段(28)に白番2目半勝ちし、優勝した。謝は女流名人・女流本因坊・女流棋聖の3大タイトルに加え、6月には会津中央病院杯女流トーナメントを制しており、現行の女流5棋戦すべてで頂点に立った。タイトル獲得は通算25期。
謝女流名人は「第1回の大会で勝つことができてうれしい。内容が良くなかったので(女流タイトル独占に)ふさわしいかどうかは分からないが、この状態を長く続けていければ」と語った。
謝女流名人は準決勝で、今春の女流名人戦三番勝負を戦った青木喜久代八段(48)を破り、決勝に進んでいた。
敗れた向井五段は平成25年の第32期女流本因坊以来のタイトル獲得はならなかった。
囲碁の女流棋戦、第1回扇興杯女流最強戦(日本棋院主催)の決勝が17日、滋賀県東近江市で行われ、謝依旻シェイイミン女流本因坊(26)が向井千瑛ちあき五段(28)を下し、初優勝した。
謝女流本因坊はこれで女流5棋戦をすべて制覇。井山裕太棋聖(27)が7大タイトルを完全制覇したのに続き、男女とも一強時代となった。
謝女流本因坊は台湾出身。2004年入段、12年六段。強烈な攻めの棋風で、抜群の成績を上げてきた。女流本因坊、女流名人、女流棋聖を獲得して女流三冠を達成。さらに今年6月、第3回会津中央病院杯を制し、今回の優勝で五つの女流棋戦すべてのトップに立った。女流本因坊は通算7期、女流名人は9連覇中で、ともに女流棋士としては初となる名誉称号の権利を獲得している。
女流初の5タイトル独占 謝依旻女流本因坊が最強戦でV
朝日新聞 2016年7月17日19時56分
囲碁の女流4タイトルの覇者・謝依旻(しぇいいみん)女流本因坊(26)が17日、滋賀県東近江市で打たれた第1回扇興杯女流囲碁最強戦(日本棋院主催)の決勝で向井千瑛(ちあき)五段(28)に白番2目半勝ちし、優勝した。謝は女流5タイトルを史上初めて独占した。優勝賞金は女流棋戦最高額の800万円。
謝は昨年11月に女流本因坊を3期ぶりに奪還(通算7期目)し、今年2月に女流棋聖を4連覇(通算6期目)、3月には女流名人9連覇を達成した。6月、第3回会津中央病院杯・女流囲碁トーナメントを初めて制し、新たに創設されたこの女流最強戦のトーナメントで全タイトル制覇をめざしていた。
謝は女流タイトル獲得数の史上最多記録を25に更新した。2位の記録11を大きく引き離し、圧倒的な強さを示している。
謝は台湾出身。2004年、14歳で日本棋院のプロ棋士となり、06年の東京精密杯女流プロ最強戦(08年に終了)で初タイトルを獲得した。女流棋戦が、タイトル保持者と挑戦者で争う「挑戦手合」の三つ(女流本因坊、女流名人、女流棋聖)だけだった10年、謝はこの三冠を史上初めて独占した。
謝女流本因坊の話 第1回の優勝は特別です。(5タイトル独占は)碁に影響しそうなので、考えないようにした。いつまで続けられるかわかりませんが、これからも頑張りたい。(伊藤衆生)
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謝依旻五冠は、まだ26歳。これからもっと強くなるはず。これに満足せず、一般棋戦でも男性棋士を蹴散らすような活躍をしてもらえると、ファンとしてはうれしくなります。
また、謝五冠の独走を許さないためにも、女流棋戦を盛り上げるためにも、他の女流棋士にはがんばってもらわないと。特に、17歳で伸び盛りの藤沢里菜三段の飛翔に期待します。
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