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税金で留学させてもらったくせに・・・

2005年05月21日 18時22分48秒 | 時事放談: 国内編
INDECは、ビジネス・スクール留学を応援する英語塾ですから、過去にも官僚の方をお世話したことがあります。その際に気になったのが、帰国後の身の振り方です。

国民の血税を使って留学させてもらうわけですから、国益に直接貢献する役人になってもらいたいと願うわけです。でも、現実は・・・。

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若手官僚の留学後退職、費用返還ルールを策定 (読売新聞) - goo ニュース

2005年05月21日(土)

 人事院は、海外留学した若手官僚が帰国後すぐに退職する問題の対策として、退職者に自発的な費用返還を約束させる統一ルールを作り、各省庁に通知した。

 具体的には、「留学中か帰国後5年以内に退職した場合、授業料分を返納する」ことを明記した確認書を留学前に提出させる。“一筆取る”ことで退職を思いとどまらせるのが狙いで、今年度の留学分から適用する。

 統一ルールが適用されるのは、入省8年未満の若手官僚を2年間、海外の大学院などに留学させる「行政官長期在外研究員制度」。1966年に始まり、派遣者は今年で2000人を超える見込みだ。

 しかし、90年前後から留学後に早期退職する官僚が増加し、留学費用の返還問題が取りざたされるようになった。「寄付」の形で返還するケースもあるが、対応は各省庁に任され、大半は返還されないため、人事院が対策を検討していた。

 また、人事院が98~2002年に同制度で留学し、後に退職した45人の専攻を調べたところ、経営学修士号(MBA)取得者が約半数を占めていた。外資系企業などに引き抜かれているケースが多いとみて、人事院では「特にMBA取得希望者には、留学前にしっかり意向を確認するよう各省庁に呼びかける」(幹部)ことにしている。

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ゴウ先生の私見ですが、役人にMBAという学位が必要なのかどうか、もっと人事院は考慮すべきです。本来のビジネス・スクールの目的からすれば、民間企業の活力を高める人材育成がメインなわけです。よい役人を育てることは二義的なものでしかありません。

こんなことを書くと、INDECに入ってくれる役人の方がいなくなるかもしれませんが、でもその矛盾は日本国民として申し上げたくなるのです。

本当に「お国のために」身を粉にして働いてくれるというならば、官僚諸君に何も文句はありません。でも現状はお寒い限りのような気がして・・・。
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4 コメント

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エンペラー (Unknown)
2005-05-25 21:55:27
 貴重な情報をありがとうございます。

 留学に行く人々も、留学をさせる人々も何が目的なのかをもっとよく考えなければならないと思います。これだととても有効な税金の使い道とは言えないですね。
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Unknown (株虎)
2005-05-26 11:10:02
自衛隊にもそういうのが多いらしいですよ。

什器や船舶の免許を取るために入隊するんだって。

官僚の留学ほど腹は立たないけど・・・。
返信する
何の為に留学するのかを考えます (セネガル)
2005-05-30 00:18:20
納税している側としてはこのような使われ方には納得がいきません。



また私自身も何の為に勉強し、何の為に留学するのかを考えなければならないと感じました。



ただ自分の為だけに勉強するなんてセコイ考え方を捨て、"For My Nation"の気持ちを常に持って勉強していこうと思います。
返信する
増税は避けられない? ()
2005-06-05 00:48:31
税金の使い道に疎いと損をするのは納税者です。

財政制度等審議会がプライマリーバランスを

10年後に実現するための案として

①国債費を除く歳出を10%削減

②消費税14%ぶんの増税

③消費税7%の増税と社会保障費削減

を案として提示しているようですが、消費税の増税が

頭にあるようです。地方公務員の給与で23兆円もあるのですから

民間企業と給与水準をあわせる人事制度ならば

ドラスティックに行うべきことがある気がしますが・・・。
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