たばこを1日1本でも吸う人は、吸わない人に比べて心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などの危険性が1・3〜1・6倍に高まるとする研究結果を、ロンドン大などのチームが発表した。チームは「病気のリスクを下げるには、たばこの本数を減らすのではなく禁煙するべきだ」としている。

 チームは1946〜2015年に発表された55本の研究論文から喫煙者のデータを分析。1日あたりの喫煙本数を1本、5本、20本に分類し、病気になるリスクを全く吸わない人と比較した。

 心筋梗塞など冠動脈疾患のリスクは、たばこを1日1本吸う男性は1・48倍、女性で1・57倍だった。1日20本では、男性で2・04倍、女性で2・84倍に高まった。1日20本吸っていた人が1本に減らしても、リスクは20分の1に下がることはなかった

 脳卒中のリスクは、1日1本の喫煙で男性は1・25倍、女性は1・31倍だった。

 大阪国際がんセンターの田淵貴大(たかひろ)・疫学統計部副部長は「喫煙に安全なレベルはないと改めてわかった。加熱式たばこで考えると、有害物質が少なくても、人体への害がそれほど減らない可能性を示している」と話している。

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この結果は、間違いなく受動喫煙にもあてはまるはずです。タバコを吸う人間の近くにしばらくいただけで深刻な病気になりやすくなるのでしょう。

ただでさえ、貧乏英語塾長はがん適齢期の50代なのですから、スモーカーの近くに寄らないようにしていかないといけません。