凄すぎます。とても、もうすぐ44歳の人とはおもえません。
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マーリンズのイチロー外野手(43)が22日(日本時間23日)、フィリーズとのダブルヘッダー第1戦で球団タイ記録となるシーズン21本目の代打安打を3号決勝3ランで飾った。同点の7回に右中間最深部へ運んだ自身2本目の代打アーチは、飛距離133メートルの特大弾。43歳の現役最年長野手が、いまだパワーが衰えていないことを証明した。
打った瞬間、イチローは本塁打を確信した。3―3の7回無死一、二塁。真ん中のツーシームにヘッドを利かせて振り抜いた。
「甘い所に来れば狙おうかなという感じですね。この(狭い)球場だから行ったとは思いましたけど」
09年にロス・グロードがマークしたシーズン代打安打の球団記録21に並ぶ一撃は、右中間フェンスを軽々と越えた。本塁打の飛距離を計測するスポーツ専門局ESPNの「ホームラントラッカー」によると、435フィート(約133メートル)は計測を開始した06年以降では自己最長。36歳だった7年前の429フィート(約131メートル)を上回った。
「そういう感触はなかった」と話すが、14年から3年連続1本塁打だった43歳は飛距離アップに手応えを感じている。昨季は、速球に差し込まれないように、体のねじれを使ったスイングから最短距離でバットをぶつける打ち方に変えた。打率は前年の・229から・291へと大幅に上がったが、その一方で遠心力が伝わらなくなり飛距離は落ちた。そこで、今季はバットをぶつける感覚は残したまま、ヘッドを遅らせて遠心力を利用する新技術に挑戦。飛距離が伸び、4年ぶりの3本塁打をマークした。
イチローの決勝弾で勢いがついたチームは、ダブルヘッダーに連勝。3連勝で4月27日以来の勝率5割に戻し、ワイルドカード圏内に5・5ゲーム差に迫った。イチローは「この2勝は大きい。色気を出さずにできたらいいんじゃない?そういうレベルだと思います」と笑顔で締めた。
≪メジャー記録あと7≫イチローの代打安打21は、ロッキーズのバレイカに6本差をつけて両リーグ最多。大リーグ記録は95年にロッキーズのジョン・バンダーウォールが樹立した28で、残り38試合で射程圏内に入っている。日本記録は07年にヤクルト・真中満(現ヤクルト監督)がマークした31。
イチロー決勝3ラン、スタントン弾超えの飛距離が話題「最多HR打者より遠くに」
イチローが今季3号の決勝3ラン
22日(日本時間23日)の敵地フィリーズ戦で代打で決勝3ランを放ったマーリンズのイチロー外野手。チームを勝利に導いた今季3号について、現地では主砲スタントンより飛ばした飛距離が注目を浴びている。
イチローはダブルヘッダーとなったこの日の初戦に代打で出場。3-3の同点で迎えた7回無死一、二塁の場面で相手先発ノラから右中間席へ勝ち越しの3ランを放った。2死走者なしとなった場面ではスタントンも右翼へソロ弾を放ち、マーリンズはこの回4得点。これで主導権を握り、結局、12-8で勝利した。
イチローにとっては今季3本塁打目。代打本塁打は昨年9月6日のフィリーズ戦以来、自身2度目だった。また今季両リーグトップの代打安打を21に伸ばし、ロス・グロードが持つ球団最多記録に並んだ。
この本塁打に関しては直後からその飛距離が話題となり、現地の記者らはMLBのデータ解析システム「スタッツキャスト」によるデータとして432フィート(約132メートル)だったことを速報。また「スタットキャスト」導入以降、自身最長の飛距離だった。一方、直後のスタントンが346フィート(約105メートル)だったことも伝えられた。
この日だけの比較とはいえ、今季両リーグトップの46発を誇るスタントンに飛距離で上回ったことを特筆する声は多く、MLB公式動画サイト「Cut4」も「このイニングで最も興味深い点がある。スタットキャストによると、スズキの3ラン本塁打は432フィートを記録した。この本塁打は現メジャー最多本塁打を記録する打者よりも遠くに飛んだ。スタントンの46号はライト方向へ飛び、346フィートだった。86フィート(約26メートル)の差がある」とレポート。「43歳のスズキは未だに本塁打を放つことができる」と伝えた。
イチローはこれでメジャー通算3067安打となり、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り「14」。また今季は103試合の出場で149打数37安打、打率.248、3本塁打、15打点となっている。(Full-Count編集部)
イチロー「甘いところに来れば狙おうと」初球バントの構えから自己最長132メートル弾
マーリンズのイチロー外野手(43)は同点の七回無死一、二塁から代打で出場し、決勝3号3ランを放った。守備には就かず、1打数1安打3打点、1得点で打率は・248(149打数37安打)。メジャー通算3067安打。代打でのシーズン安打数は球団記録に並ぶ21本となり、ジョン・バンダーウォール(95年)のもつ28本のメジャー記録まであと7本とした。
打球を見上げた右翼手がすぐに追うのを諦めた。打った瞬間、それと分かる完璧な一撃。3−3の七回無死一、二塁。敵地ファンの拍手を受けて打席に入ったイチローがカウント3−1からの5球目、先発右腕ノラが投じたやや内寄りの148キロを鋭く振り抜き、右中間席中段へたたき込んだ。
どうしても1点が欲しい場面。「最初は二、三塁にしようと思ったんですけど」。初球でバントの構えを見せたが、2ボールとなったところで色気を出した。
「バントのサインは出てませんから。だから、甘いところに来れば狙おうかな、という感じですね」
手ごたえ十分。打球の着地点を確認しなかったのは「この球場だから行ったとは思いました」とイチロー。データ解析システム「スタットキャスト」によると、快音とともに弾かれた打球の速度は100マイル(約161キロ)29度の角度で飛び出し、飛距離は432フィート(約131・7メートル)だった。
05年7月30日のインディアンス戦で記録した428フィート(約130・5メートル)を上回るメジャー自己最長となるホームラン。10月で44歳になる男は苦笑いを浮かべながら「あ、そうですか。そんな感じはしなかったですけどね。そういう感触はなかった。越えるとは思いましたけど」と言った。
イチローの本塁打は6月11日のパイレーツ戦以来、51戦82打席ぶり。代打での一発は昨年9月6日以来、自身2本目。対戦相手はこの日と同じフィリーズだった。
試合は、マーリンズが七回にイチローの勝ち越し弾が飛び出した後、スタントンが46号ソロを、オズナが28号2ランを放って一気に突き放し、快勝した。
◇イチローの最長本塁打ベスト5
1・432フィート(約131・7メートル)17年8月22日、フィリーズのアーロン・ノラ投手から
2・428フィート(約130・5メートル)05年7月30日、インディアンスのCC・サバシア投手から
3・424フィート(約129・2メートル)04年8月15日、ヤンキースのケビン・ブラウン投手から
4・422フィート(約128・6メートル)10年6月14日、カージナルスのアダム・ウェインライト投手から
5・414フィート(約126・2メートル)03年5月10日、ホワイトソックスのバートロ・コローン投手から。05年7月22日、インディアンスのスコット・エラートン投手から
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