登山ブームと聞いていますが、遭難ブームでは困ります。
**********
山の遭難、史上最多の2713人 10年で1.7倍増(朝日新聞) - goo ニュース
2014年6月12日(木)10:47
昨年1年間に山で遭難した人は2713人(前年比248人増)に上り、このうち死者・行方不明者は320人(同36人増)と、いずれも統計史上、最多だった。12日、警察庁が発表した。遭難件数も2172件(同184件増)で、初めて2千件を超えた。
本格的な夏山シーズンの到来を控え、警察庁は経験と体力に応じた山を選ぶよう呼びかけている。
発表によると、死者・行方不明者のうち、40歳以上が全体の約9割、60歳以上が6割超を占めた。中高年の登山ブームが背景にありそうだ。また、遭難件数 と遭難者数はこの10年で1・6~1・7倍と大きく増えており、警察庁は準備が不十分な登山の初心者が、事故に巻き込まれる例が相次いでいるとみている。
今年も鳥取県の大山で5月、本格的な登山経験のない30~40代の男性4人が軽装で上級者向けコースに入り、ヘリコプターで救助された。警察庁は、経験に応じた登山計画書を作って警察署に提出する▽十分な装備と食料を持参する▽危険を感じたら、すぐに登山をやめる――ことなどを呼びかけている。(八木拓郎)
山の遭難、最多2713人=昨年、登山届83%未提出―水難者は過去最少・警察庁(時事通信) - goo ニュース
2014年6月12日(木)10:12
昨年1年間に山で起きた遭難事故は、前年より184件(9%)多い2172件となり、統計が残る1961年以降初めて2000件を超えたことが 12日、警察庁のまとめで分かった。遭難者も248人(10%)増の2713人、うち死者・行方不明者は36人(13%)増の320人で、共に過去最多 だった。
遭難事故のうち、日程やルート、参加者、連絡先を記す登山届が出ていたのは371件にとどまり、83%が未提出だった。死亡・不明の事故に限ると未提出は84%を占めた。
警察庁は「登山届がなければ発見に時間がかかり、生命が脅かされる。インターネットでも提出できるので必ず出してほしい」と呼び掛けている。
遭難者の7割は男性だった。年齢別では60歳以上が1258人と全体の46%に上ったが、割合は2年連続の減少。50代は15%、40代は12%、20代は9%で、いずれも割合が微増した。
入山目的は登山が72%を占めて最も多く、山菜採りの13%が続いた。遭難の原因は道迷い42%、滑落17%、転倒14%の順に多かった。
警察庁は「昔は本格的な登山に伴う遭難が多かったが、最近はハイキングの延長が目立つ」と指摘。「中高年を中心に登山ブームの裾野が広がっている影響ではないか」と分析している。
一方、海や川での事故は11件増の1459件。水難者は75人減の1639人で、統計が残る68年以降の最少となった。
山の遭難:2013年は死亡など12%増320人続く増加
毎日新聞 2014年06月12日 12時19分(最終更新 06月12日 12時33分)
警察庁は12日、2013年の山岳遭難事故が2172件(前年比9.3%増)で、統計が残る1961年以降で最多だったと発表した。遭難者数とそのうちの死者・行方不明者数もそれぞれ2713人(同10.1%増)、320人(同12.7%増)で、いずれも最多だった。中高年を中心とした登山ブームで、遭難事故は過去10年間、増加傾向にあり、専門家は夏山シーズンを前に事前準備の見直しを訴えている。
10年前の04年は、遭難事故の発生件数1321件▽遭難者1609人▽死者・行方不明者267人−−で、大幅に増えていることが分かる。
年齢層別では、40歳以上が1996人で遭難者全体の約74%を占めた。このうち、登山者が増えているとされる60歳以上に限ると1258人で全体の約46%だった。死者・行方不明者でみると、40歳以上が293人で約92%を占めた。このうち60歳以上が204人で全体の約64%。最高年齢は91歳だった。
都道府県別の遭難事故件数では長野が300件で最多。静岡139件、北海道132件と続いた。高知だけがゼロだった。事故のうち登山計画が出ていたのは371件にとどまり、8割以上が届けていなかった。
また、単独と2人以上の複数で登山した場合を比べると、遭難者に占める死者・行方不明者の割合が単独登山者のほうが約2.3倍高かった。
登山家で山岳専門の気象予報士である猪熊隆之さんは、事故増加の背景を「登山ブームで情報が氾濫しリスクへの認識が甘くなっている可能性がある。個人で登る人が増えたことで、気象や地形などの情報を判断できないケースもある」と分析したうえで、防止策について「登山計画書を出すことは事前に避難ルートを確認できるなど効果が大きい」などと指摘した。【長谷川豊】
**********
年を取ると、山に登りたくなるんですね。50歳を超えても、登山にまったく関心がないので、そういう人たちの気持ちがよくわかりません。
それでも、登山道具は関心があります。昔と違って、ハイテクですから、見ているだけでワクワクします。高田馬場にあるカモシカという登山用品店には、ウィンドウショッピング気分でしばしば足を運ぶほどです。ゆえに、装備不足・準備不足で山に入る中高年が多いというのも、また謎です。よもや自殺志願者ではあるまいな、と訝るほどです。
40歳をすぎたらいい大人なんですから、周りに迷惑をかけないように、楽しい登山をしてもらいたいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます