毎日毎日禁煙ネタを求めて関連記事を読んでいると、禁煙に積極的な記者が書いた記事なのか、タバコを咥えながらまとめられた記事なのか、おぼろげながら見える場合があります。
昨日のタクシー禁煙訴訟の判決に関する記事からそれがうかがえます。ざっと4種類の見出しを掲載します。
タクシー禁煙訴訟で原告敗訴、だが「禁煙望ましい」 (読売新聞) - goo ニュース
禁煙タクシー訴訟 東京地裁「国が導入」提言 (産経新聞) - goo ニュース
事業者に煙害配慮義務 タクシー訴訟で東京地裁 (共同通信) - goo ニュース
「タクシー全面禁煙望ましい」 東京地裁、国に対応促す (朝日新聞) - goo ニュース
おもしろいですね。読売だけが「原告敗訴」という文字を入れていますし、産経と並んで、裁判官の提言をを後に回しています。
それに対して、産経・共同・朝日は裁判結果を見出しに載せません。そして後二者は裁判官の提言を先に回しています。
というわけで、見出しを見た限りの印象で言えば、朝日が一番好意的にこの判決を受け入れており、読売が(良く言えば)一番冷静な記事を提供しているようです。
どうやら朝日の記者はノン・スモーカーで、読売はスモーカーの記者が書いたようです。もちろん、ゴウ先生の憶測に過ぎませんが。
というわけで、読売・朝日の順に記事をお読みください。
**********
タクシー禁煙訴訟で原告敗訴、だが「禁煙望ましい」 (読売新聞) - goo ニュース
2005年12月20日 (火) 21:38
国が適切な指導を怠ったため、タクシーの禁煙化が進まず、受動喫煙で健康被害を受けたなどとして、首都圏のタクシー運転手と利用者26人が国に計1360万円の賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。
柴田寛之裁判長は「国にはタクシーを禁煙にする規制権限はない」として、請求を棄却した。
ただ、「タクシー内は分煙が不可能な狭い密閉された空間で、受動喫煙が乗務員の健康に及ぼす影響は看過しがたい。全面禁煙化が望ましい」と述べた。
タクシーは個々の事業者が約款で定めれば、禁煙車にできるが、国土交通省によると、今年3月末現在、国内のタクシーのうち禁煙車は約2%。
原告側は、「タクシー会社は喫煙家の利用が減るのを恐れ、禁煙車を増やすことに及び腰だ」として、国の規制を促すため訴訟を起こしていた。
++++++++++
「タクシー全面禁煙望ましい」 東京地裁、国に対応促す (朝日新聞) - goo ニュース
2005年12月20日 (火) 23:36
タクシーでの受動喫煙に悩む乗務員と利用者計26人が、「車内の喫煙を防止する措置を国が怠ったことで健康被害や精神的苦痛を受けた」として、国を相手に計1360万円の賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。柴田寛之裁判長は請求自体は棄却したが、「タクシーの乗車時間や利用頻度を考えると、全面禁煙化しても支障は生じない。禁煙を望む利用者の立場に立つと、全面禁煙化が望ましい」と指摘。国に対応を促した。
原告側は「判決は踏み込んだ見解を示しており、実質勝訴だ」と評価、控訴しない方針だ。勝訴した国側は控訴できないため、タクシーの全面禁煙化を促した判決が確定する見通し。
柴田裁判長は「車内で喫煙が禁止されていないことは、まず労使の間で問題とされるべきだ」と指摘。「国がタクシー禁煙化に向けて行政指導する義務を負っていると理解するのは困難だ」と請求棄却の理由を述べた。
その一方で、判決は「事業者には、受動喫煙の危険性から乗務員を守る安全配慮義務があるのに、タクシーは他の公共交通機関に比べて禁煙化が著しく遅れている」と指摘した。副流煙による乗務員の健康への影響も「見過ごしがたい」としたうえで「事業者任せでは早急な改善は難しい。禁煙タクシーの普及に向けて国の対応が期待される」と述べた。
〈国土交通省の話〉当方の主張が認められた公正、妥当な判決と考えている。
**********
内容を見ても、やはり朝日の方が具体的に今回の判決を伝えています。特に最後に載せられた判決内容に関して言えば、唯一の報告です。常にこのような報道を朝日には期待したいものです。
ともあれ、煙もくもくタクシーには絶対に乗らないと何度も書かせてもらっているゴウ先生、今回の判決には不服ながらも、小さな一歩であると思っています。
とにかく、他の公共交通機関に比べて、タクシーが受動喫煙被害に関して一番遅れていることを肝に銘じておいてほしいものです。
昨日のタクシー禁煙訴訟の判決に関する記事からそれがうかがえます。ざっと4種類の見出しを掲載します。
タクシー禁煙訴訟で原告敗訴、だが「禁煙望ましい」 (読売新聞) - goo ニュース
禁煙タクシー訴訟 東京地裁「国が導入」提言 (産経新聞) - goo ニュース
事業者に煙害配慮義務 タクシー訴訟で東京地裁 (共同通信) - goo ニュース
「タクシー全面禁煙望ましい」 東京地裁、国に対応促す (朝日新聞) - goo ニュース
おもしろいですね。読売だけが「原告敗訴」という文字を入れていますし、産経と並んで、裁判官の提言をを後に回しています。
それに対して、産経・共同・朝日は裁判結果を見出しに載せません。そして後二者は裁判官の提言を先に回しています。
というわけで、見出しを見た限りの印象で言えば、朝日が一番好意的にこの判決を受け入れており、読売が(良く言えば)一番冷静な記事を提供しているようです。
どうやら朝日の記者はノン・スモーカーで、読売はスモーカーの記者が書いたようです。もちろん、ゴウ先生の憶測に過ぎませんが。
というわけで、読売・朝日の順に記事をお読みください。
**********
タクシー禁煙訴訟で原告敗訴、だが「禁煙望ましい」 (読売新聞) - goo ニュース
2005年12月20日 (火) 21:38
国が適切な指導を怠ったため、タクシーの禁煙化が進まず、受動喫煙で健康被害を受けたなどとして、首都圏のタクシー運転手と利用者26人が国に計1360万円の賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。
柴田寛之裁判長は「国にはタクシーを禁煙にする規制権限はない」として、請求を棄却した。
ただ、「タクシー内は分煙が不可能な狭い密閉された空間で、受動喫煙が乗務員の健康に及ぼす影響は看過しがたい。全面禁煙化が望ましい」と述べた。
タクシーは個々の事業者が約款で定めれば、禁煙車にできるが、国土交通省によると、今年3月末現在、国内のタクシーのうち禁煙車は約2%。
原告側は、「タクシー会社は喫煙家の利用が減るのを恐れ、禁煙車を増やすことに及び腰だ」として、国の規制を促すため訴訟を起こしていた。
++++++++++
「タクシー全面禁煙望ましい」 東京地裁、国に対応促す (朝日新聞) - goo ニュース
2005年12月20日 (火) 23:36
タクシーでの受動喫煙に悩む乗務員と利用者計26人が、「車内の喫煙を防止する措置を国が怠ったことで健康被害や精神的苦痛を受けた」として、国を相手に計1360万円の賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。柴田寛之裁判長は請求自体は棄却したが、「タクシーの乗車時間や利用頻度を考えると、全面禁煙化しても支障は生じない。禁煙を望む利用者の立場に立つと、全面禁煙化が望ましい」と指摘。国に対応を促した。
原告側は「判決は踏み込んだ見解を示しており、実質勝訴だ」と評価、控訴しない方針だ。勝訴した国側は控訴できないため、タクシーの全面禁煙化を促した判決が確定する見通し。
柴田裁判長は「車内で喫煙が禁止されていないことは、まず労使の間で問題とされるべきだ」と指摘。「国がタクシー禁煙化に向けて行政指導する義務を負っていると理解するのは困難だ」と請求棄却の理由を述べた。
その一方で、判決は「事業者には、受動喫煙の危険性から乗務員を守る安全配慮義務があるのに、タクシーは他の公共交通機関に比べて禁煙化が著しく遅れている」と指摘した。副流煙による乗務員の健康への影響も「見過ごしがたい」としたうえで「事業者任せでは早急な改善は難しい。禁煙タクシーの普及に向けて国の対応が期待される」と述べた。
〈国土交通省の話〉当方の主張が認められた公正、妥当な判決と考えている。
**********
内容を見ても、やはり朝日の方が具体的に今回の判決を伝えています。特に最後に載せられた判決内容に関して言えば、唯一の報告です。常にこのような報道を朝日には期待したいものです。
ともあれ、煙もくもくタクシーには絶対に乗らないと何度も書かせてもらっているゴウ先生、今回の判決には不服ながらも、小さな一歩であると思っています。
とにかく、他の公共交通機関に比べて、タクシーが受動喫煙被害に関して一番遅れていることを肝に銘じておいてほしいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます