あなたは地元にどれくらい愛着があるだろうか、それともあまり愛着はないだろうか。そんな各都道府県出身者の地元への愛着度を明らかにしたのが、ブランド総合研究所が行った「都道府県の愛着度ランキング」だ。

 では、最も愛着度が高い都道府県、反対に最も愛着度が低い都道府県はどこなのか。最新版「都道府県の愛着度ランキング2018」ベスト5を見ていこう。

 このランキングは、47都道府県と国内1000の市区町村を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全84項目からなる「地域ブランド調査2018」(ブランド総合研究所実施)によるもので、今年で実施は13回目。魅力度などは地域外からの評価であるのに対し、今回取り上げる「愛着度」は各都道府県の出身者に聞いた“地域内”からの評価になる。

 本調査では、郷土愛を「愛着度」(地域と回答者自身の関係性、思い入れ)と「自慢度」(地域と外の関係性・誇り、外部に積極的に情報発信する性向など)の2つに分けて質問。『「愛着度」=「とても愛着がある」回答者割合×100点+「やや愛着がある」回答者割合×50点』で算出し、47都道府県をランキング化している(有効回答数:全国3万24人)。

愛着度ランキング1位は北海道!
長崎と広島がベスト5入り

 2018年の「都道府県の愛着度ランキング」1位になったのは北海道で、前年の2位から1位を奪取した。「とても愛着がある」と回答した割合は51.5%で、「やや愛着がある」の30.9%も加えると82.4%の北海道出身者が「愛着がある」と回答している。

 2位は昨年4位の京都、3位には昨年1位の沖縄がランクインした。4位には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産入りした長崎(昨年8位)、5位は広島東洋カープのリーグ優勝で沸いた広島(昨年6位)が入り、ともに昨年よりも順位を伸ばした。

“北関東3県の呪縛”から抜け出した?
「栃木県」が16位へと大躍進

 今回のランキングではベスト5に入ってはいないが、注目したいのは昨年28位から16位へと順位を上げた栃木県だ。

 同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長も「栃木県は今とにかくすごい。愛着度は3年前から右肩上がりで伸びている」と注目する。

 同県の愛着度ランキングの順位は、2015年には43位と低迷。しかし、16年は34位、17年28位、そして18年には16位と、この3年で順位を27も上げている。

 15年の調査時は、栃木県に「とても愛着がある」と回答した人は29.4%だったが、18年は38.3%と、約9ポイントも上昇。ここからも地元愛が強い人がこの3年で増えたことが読み取れる。

 一方、栃木県とともに北関東3県を形成している群馬県と茨城県はどうか。18年の調査では、群馬県は41位(昨年は38位)、茨城県は45位(17年は44位)。先ほど46位と紹介した埼玉県と同様、群馬、茨城の両県は40位台から抜け出せておらず、低迷が続いている状況だ。

 同研究所の「都道府県魅力度ランキング2018」では、栃木県の順位は44位と北関東3県+埼玉県と同じ40位台だが、地元出身者からの評価はうなぎのぼり。愛着を持てる県の魅力をもっと県外・海外にも伝えていくことで、魅力度ランキングでも北関東3県+埼玉県から一歩抜け出すのも夢ではないのではないだろうか。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 林 恭子)

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北海道は、松山千春や大泉洋など、北海道をこよなく愛する人たちのイメージが強く、うなずけます。京都・沖縄・長崎・広島もそうです。上位は納得の顔ぶれといえます。

理解しがたいのが、山梨が最下位になっているところです。旅行嫌いの貧乏英語塾長ですから、行ったことはないのですが、ワインもあるし、よさそうな場所です。ゆえに、山梨(出身)の人たちが愛着をもっているとおもっていたら、北海道の半分近い39.5ポイントしか愛着度がありません。

ともあれ、長い間帰れていない故郷に帰りたくさせられたランキングでありました。