開発者たちに、拍手です。
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乗り込んだクルマが、ヒト型のロボットにトランスフォーム――。映画に出てきそうな変身できるロボットを、ソフトバンクグループのアスラテック(東京)などが3年がかりで開発した。遊園地に売り込んでいく。
クルマは長さ4メートル、高さ1・4メートル。運転席に乗り込んで操作するとボンネットや運転席がせり上がり、顔や足がにょきにょき。わずか1分ほどで、ヒト型ロボットに変わる。高さ3・7メートル、幅4・2メートル。クルマに戻すのも簡単だ。
運転手を含めて2人が乗れる。理論上の最高時速はクルマの時は60キロ。ヒト型ロボットになって歩く時は0・1キロだ。無線を使った遠隔操作もできる。
ボディーは鮮やかな青が基調。著名デザイナーの大河原邦男氏が協力した。人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツのデザインを手がけたことでも知られる。
アスラテックなどと共同開発したロボット会社「BRAVE ROBOTICS」(東京)の石田賢司代表取締役(35)は「ロボットは、子どものころからの夢。今後は、合体したり飛んだりできるロボットの開発をめざす」と話した。(徳島慎也)
大型ロボ“変身”自動車→人型 「ツインリンクもてぎ」で5月5日、試作機公開
世界的に人気の変形ロボット玩具「トランスフォーマー」さながらの大型ロボットをIT系企業が開発した。実際に人が乗った自動車が組み変わってロボットに変身する試作機だ。5月5日、茂木町のサーキット場「ツインリンクもてぎ」で、こどもの日の目玉イベントとして世界で初めて一般に披露される。
開発したのはソフトバンクグループでロボットのソフトウエア事業を手掛けるアスラテック(東京)など三社。人型から自動車へ変形するロボット「ジェイダイト・ライド」の試作機を製作した。娯楽用として量産し、遊園地などでの実用化を目指す。
試作機は二人まで搭乗することができ、人型の時は高さ約四メートルになる。人型から自動車、自動車から人型、いずれの変形も約一分で完了し、玩具や映画で有名な「トランスフォーマー」さながら。
搭乗者による運転のほか、無線で遠隔操作もできる。自動車モードで最高時速六十キロが出せるほか、人型モードで一時間に百メートルの歩行が可能という。
ロボットの設計と開発はベンチャーのブレイブロボティクス(東京)が手掛けた。遊戯機械大手の三精テクノロジーズ(大阪市)が遊園地のゴーカートやパレード向けなどに事業化を検討する。
試作機は、十一月に米フロリダ州で開催のアトラクション関連の展示会にも出展する。
◆変形パフォーマンスも
ツインリンクもてぎで「ジェイダイト・ライド」が初公開される五日は、「働くクルマスペシャルデー」として、レーシングコースを舞台にパトカーや白バイ、消防や自衛隊車両によるパレードランも行われる。
ロボットの変形パフォーマンスは、同日午前十一時と午後一時に行われる。
ツインリンクもてぎでは、今月二十八日〜五月六日まで「ゴールデンウイークドキドキフェスタ 働くクルマ大集合」を開催。期間中は、ショベルカーやダンプカーといった工事用車両など百台が集結する。高所作業車の体験乗車や車両をバックにした記念撮影などが楽しめる。
問い合わせは、ツインリンクもてぎ=電0285(64)0001=へ。
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