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尾関清子先生、88歳にして博士号を取得

2018年03月25日 03時58分23秒 | 時事放談: 国内編

何てすばらしいことなのでしょう。脱帽です。

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88歳女性研究員に博士号 立命館大、国内最高齢

88歳女性研究員に博士号 立命館大、国内最高齢

立命館大から博士の学位を授与された尾関清子さん(左)=24日午前、京都市

(共同通信)

 立命館大は24日、客員協力研究員の尾関清子さん(88)=名古屋市東区=に博士の学位を授与した。大学によると、国内最高齢の博士号授与になるという。大学院に入学はしていないが、縄文時代の布に関する論文を提出し、受理された。

 尾関さんは名古屋市にあった東海学園女子短大の助教授を1995年まで務め、現在は名誉教授。縄文時代に編まれた布の研究に30年以上、取り組んできた。

 2015年4月からは立命館大の環太平洋文明研究センターの客員協力研究員として活動し、昨年9月、大学に論文を提出。布文化について実験に基づく解析を行い、研究分野の基礎を築いたことが評価された。

学位もたない88歳女性、国内最高齢で博士号を取得

学位もたない88歳女性、国内最高齢で博士号を取得

博士号を授与された尾関清子さん=京都市中京区の立命館大、同大学提供

(朝日新聞)

 立命館大(京都市)は24日、縄文時代の布を研究する東海学園女子短大名誉教授の尾関清子さん(88)=名古屋市東区=に文学博士号を授与した。大学によると、88歳での博士号取得は国内最高齢。吉田美喜夫学長から祝福を受けた尾関さんは取材に「とても光栄で一生の思い出になった。こんな年齢で恥ずかしさもあるが、金メダルをもらったような喜び」と語った。

 尾関さんは、素朴で単純と思っていた縄文布が、様々な方法で編まれていたことに魅了された。それから30年以上、研究に没頭。縄文時代の布文化の地域性や起源について掘り下げ、複数の著書も出版した。シンポジウムや縄文布を編む体験教室で講師として活躍。現在は、立命館大環太平洋文明研究センターで客員協力研究員を務めている。

 昨年9月に博士論文「縄文の布―日本列島布文化の起源と特質」を提出し、高評価を受けた。尾関さんは修士も含め、学位をもっておらず、今回初めて取得した。縄文布をめぐる研究での博士号は国内初という。

国内最高齢、88歳に博士号 立命館大が授与

国内最高齢、88歳に博士号 立命館大が授与

国内最高齢、88歳に博士号 立命館大が授与

(京都新聞)

 立命館大の客員協力研究員を務める尾関清子さん(88)=名古屋市=に24日、同大学から博士号が授与された。大学によると、国内では最高齢での博士号取得になるという。「縄文の布〜日本列島布文化の起源と特質」と題した博士論文は約350ページにわたる大作で、「感無量。生涯で一番光栄なできごとです」と晴れの舞台に臨んだ。

 尾関さんは名古屋市にあった東海学園女子短期大で1995年まで31年間、教員を務めた。縄文時代の布については「飾り気のない素朴なもの」との認識だったが、多様な編み方や刺しゅうがあることを知り、30年以上にわたって出土品などの研究を続けてきた。2015年に立命大環太平洋文明研究センターの客員協力研究員に就任し、昨年9月に博士論文を提出していた。

 京都市中京区の立命館朱雀キャンパスで開かれた授与式で、尾関さんはガウン姿で登壇した。吉田美喜夫学長から学位記を受け取ると、ハンカチで涙をぬぐい、「うれしいです」と感激した様子だった。博士論文の主査で授与式にも出席した立命大文学部の矢野健一教授は「国内で出土した縄文布のすべてを手に取り、自分でも作ってみるという実証的でスケールの大きな研究。布文化の変遷をたどる上で大きな成果だ」と語る。

 尾関さんは今後も布に関する研究を続ける予定で、「今の若い人たちも『これは』と思ったことには徹底的に関心を持ってこだわってほしい」と話していた。

88歳尾関清子さん、遅咲きの博士号 縄文布の研究「認められた」 国内最高齢、立命大で授与式

88歳尾関清子さん、遅咲きの博士号 縄文布の研究「認められた」 国内最高齢、立命大で授与式

国内最高齢の88歳で博士号を取得する尾関清子さん=24日午前、京都市中京区

(産経新聞)

 30年以上にわたり、縄文時代の布について研究を続けてきた東海学園女子短大(現東海学園大)名誉教授の尾関清子さん(88)=名古屋市=が24日、立命館大(京都市)で、文学博士の学位を授与された。立命館大によると、国内最高齢の博士号取得。「学位をいただくことは私の研究が認められる証しになる。うれしい」と遅咲きの博士は喜びを語った。

 16歳で終戦を迎えた尾関さんは、大学には進学せず、洋裁の専門学校に通った後は銀行員などとして働いていた

 手芸好きが高じて、昭和39年に東海学園女子短大の家政科の助教授になり、生活文化史を研究縄文布に出合ったのは、縄文時代のくしや土偶を調べていた62年のことだった。

 縄文布は、縄文時代に麻や木の皮の繊維を編んで作られたもので、土器を作る際などに使われていた。「最初は単純なものだと思っていたが、さまざまな編み方があり、どういう道具を使っているのか興味を持った」。以来、縄文布に魅了され、研究を続けてきた。

 持ち前の行動力で全国各地を訪れて縄文布を収集耐久性を調べるため、縄文布で作った服を着て、竪穴式住居で学生らと3日間泊まり込んで生活したこともある。

 学位の取得は全く考えていなかったが、平成24年にそれまでの研究をまとめた書籍「縄文の布−日本列島布文化の起源と特質」を出版。周囲から「誰も研究していない分野なので学位が取れる」と後押しされて博士号取得への挑戦を決め、立命館大で研究者が論文審査を経て取得できる論文博士制度を利用した。

 論文では、全国から収集した約830点の縄文布の製作技法や地域性を分析。弥生時代や古墳時代の布が日本最古とする説もある中で、縄文布の起源や特質を解明し、「日本最古」と結論づける研究成果を発表した。「先行研究がないので、謎解きの連続。明けても暮れても研究に取り組みました」と振り返る。

 現在は、各地に足を運んで研究活動を続けるほか、縄文布を編む体験教室も開催している。「私がいなくなっても(他の人に布の)研究をしてもらえるよう、資料収集などを一生懸命やりたい」。米寿の博士の意欲は尽きない。

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88歳で、文学博士号取得。「偉業」としかいいようがありません。

しかも、尾関先生は、美しい素敵な方。とても88歳とは見えません。先生のような人生を歩めたら、どんなによいだろうと憧れてしまいます。

尾関先生、いつまでもお元気にご研究をお続けください。


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