すばらしいじゃないですか、この人生設計!
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<柔道:世界無差別級選手権>◇最終日◇12日◇モロッコ・マラケシュ
世界選手権女子78キロ超級銀メダルの朝比奈沙羅(21=東海大)が念願の「世界女王」の称号を手にした。決勝で世界ランキング2位のツェリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を下し、優勝した。得意の支え釣り込み足から押さえ込みにつなげる“必勝パターン”で全4試合一本勝ちした。最大のヤマ場は準決勝のオルティス(キューバ)戦だった。世界女王に3度輝いた相手に対して安定した試合運びを展開し、最後は縦四方固めで勝利した。
世界選手権後の初試合となり「悔しい気持ちを忘れず、しっかりと無念を晴らしたい」と意気込んで臨んだ。柔道界では異例の優勝賞金約1000万円も獲得した。
20年東京五輪後に医学部入学を目指しており、9月末に東海大女子柔道部を「卒部」してから独自の活動を続けてきたが、早速結果につなげた。次はグランドスラム東京大会(12月2〜3日、東京体育館)に出場する。
男子は王子谷剛志(25=旭化成)が3位、影浦心(21=東海大)が5位だった。
準決勝では、ロンドン五輪女子78キロ超級金メダリストのイダリス・オルティス(キューバ)に縦四方固めで完勝。過去3戦全敗だった女王から初白星を挙げ、「優勝したことよりもオルティス選手に勝てたことがうれしい。以前対戦したときよりも冷静に試合の状況を把握しながら戦えた」と成長に胸を張った。
得たものは自信だけではない。今回の優勝賞金は、柔道では破格の約1000万円(8万ユーロ)。ただ、朝比奈は2020年東京五輪後に医学部進学を目指しているだけに、「貯金します。これから学費もかかるし、親に迷惑もかけられない」と浮ついた様子はなかった。
国内では、12日の講道館杯で同学年の井上あかり(環太平洋大)が初優勝し、17歳のホープ素根輝(福岡・南筑高)が2位。「日本でも力のある選手がこれからも出てくる。今回の結果に満足せず、勝ってかぶとの緒を締めて頑張りたい」と、3年後の東京五輪代表争いに向けて気を引き締めた。
柔道無差別級Vの朝比奈沙羅、賞金1000万円ゲットし帰国「付け人に道着買ってあとは貯金」
世界無差別級選手権(モロッコ)で優勝した朝比奈沙羅(21)=東海大=が14日、羽田空港に帰国した。柔道としては異例の高額な優勝賞金、約1000万円をゲット。「付け人に道着を買ってあげたい。残りは貯金。これから(医学部進学を志望し)お金がかかるので」と堅実な使い道を明かした。
銀メダルに終わった9月の世界選手権後、組み手の強化に時間をかけた。練習の成果が出て、準決勝では過去3戦とも「投げ飛ばされて負けた」ロンドン五輪78キロ超級金のI・オルティス(キューバ)を縦四方固で撃破。オール一本勝ちを収めた。9月末で勉強など自分の時間を確保するために、東海大柔道部を退部。より自己責任が重くなる環境を選んだ直後の大会で、しっかりと結果を出した。
試合後には観光馬車とラクダに乗る体験で満喫。「ラクダから落ちそうで怖かった」と笑いながら振り返った。しっかりリフレッシュし、次はグランドスラム東京大会(12月2、3日)で世界の再び強豪と戦う。昨年は5度目の出場で初優勝した。「満足しないで、勝って兜の緒を締めよ、で。連覇をしていけるようにしたい」と目標を掲げた。
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柔道で世界女王になって、東京五輪で金メダリストをめざし、その後は医師になる。そのために、柔道部を辞めて勉強し、賞金は貯金する。朝比奈選手の堅実できちんと結果を出す発想に拍手を送りたいです。
ぜひとも、東京五輪で金メダルを取って、医学部に進学してください。影ながら、応援させていただきます。
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