哀しい話です。
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入院患者の自殺、一般病院の2割で 予防に関し提言公表
朝日新聞 2017年8月28日21時03分
精神科のベッドがない一般病院の約2割、精神科病院の約8割で、2014年度までの3年間に入院患者の自殺があったことが日本医療機能評価機構の調査でわかった。機構は調査結果をふまえて28日、患者の自殺予防に関する提言を公表した。
機構は15年秋、全国1376病院に郵送で調査を依頼。同年3月までの3年間の入院患者の自殺や予防策を尋ね、38%の529病院から回答があった。内訳は精神科病床がない一般病院432、同病床がある一般病院63、精神科病院34だった。
一般ベッドだけの432病院では、19%の83病院で外出中や外泊中を含めて計107件の患者の自殺があった。精神科病床がある一般病院では67%の42病院で、精神科病院は79%の27病院であった。一般ベッドだけの病院で起きた自殺を病気別でみると、悪性腫瘍(しゅよう)が最も多く半数を占めた。自殺予防対策をとっていると回答したのは、53%にとどまっていた。
予防対策をとっているのは、精神科ベッドのある一般病院は83%、精神科病院が91%だった。
自殺の手段は一般、精神科病院ともに首つりが最多で、高所からの飛び降りが続いた。自殺した場所は、一般病院だと病棟内が半数以上を占め、病室内のほかトイレなど人目につきにくい場所もあったという。精神科病院は半数以上が病院敷地外だった。
提言は、屋上など危険な場所の管理や窓の開閉制限▽電気コードなど自殺に使われる可能性のある物品の管理▽絶望や無力感が表れた言葉や表情を医療者間で共有▽メンタルヘルスの不調を認めれば精神科に相談する――などを病院に呼びかけている。(福地慶太郎)
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死にたくなる患者を救ってこその医療。にもかかわらず、日本ではご覧のありさま。たとえ短い未来でも、希望がもてる病院・医療であってほしいものです。
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