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絶滅危惧種のニホンウナギが、山のように捨てられている

2018年06月05日 05時51分20秒 | 時事放談: 国内編

いやはや、なんとも、もったいない。

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ウナギかば焼き、廃棄2.7トン超 「流通実態極めて不透明」
2018年6月4日 東京新聞夕刊

 絶滅の恐れがあるニホンウナギなどのかば焼きが昨年、確認できただけで二・七トンも捨てられていたなどとする大手を含む小売業者のウナギ販売実態アンケートの結果を四日、環境保護団体グリーンピース・ジャパンが発表した。

 土用の丑(うし)の日などに合わせて盛んに売り出す裏で、さばききれずに賞味期限切れなどで大量に廃棄している一端が明らかになった形。ニホンウナギとして売られていた製品の一部がアメリカウナギだったことも判明した。調査した小松原和恵さんは「稚魚のシラスウナギの漁獲から販売までの流通実態は極めて不透明。問題の多い販売や消費の見直しが急務だ」と指摘した。

 アンケートは昨年九月から今年一月まで、イオンや西友、パルシステム生活協同組合連合会など十八社を対象に実施。昨年一年間の実績について関西のイズミヤと、中国、四国が地盤のフジを除く十六社から回答を得た。

 昨年、廃棄が「ゼロ」としたのはパルシステムとヤオコーの二社のみ。「ほぼゼロ」としたイオン、マルエツ、ライフを含め、少なくとも十社で廃棄があったと考えられ、このうち量を明らかにした五社だけで総量は約二・七三トンに上った。一匹二百グラム換算で約一万三千六百五十匹になる。西友は「非開示」だった。

 遺伝子検査では五十五品中四品がアメリカウナギと判明。「ニホンウナギしか販売していない」としていたユニーとオークワのものが含まれていた。自社の製品が、違法漁業や不正取引に関与していないことを完全には保証できないとした社は十一社。回答したほぼ全社が、シラスウナギの採捕から養殖池に入るまでのトレーサビリティー(生産流通履歴)が確保されてないことを問題として認識していた。

ニホンウナギ
廃棄2.7トン かば焼き、1万3650匹相当 昨年

毎日新聞 2018年6月5日 東京朝刊

 2017年に消費者に販売されず廃棄された絶滅危惧種のニホンウナギのかば焼きが、少なくとも2・7トンにも上るとの調査結果を、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(GPJ)が4日、発表した。ウナギ1万3650匹に相当するという。GPJは「絶滅危惧種が大量販売されているだけでなく、捨てられるのは問題だ」としている。

 GPJでは小売り大手18社にアンケートを実施し、16社が応じた。処分量を回答した5社の取扱量は合わせて310トンで、このうち2・73トンが廃棄されていた。1社当たりの廃棄率は0・2~3%だったという。

 ニホンウナギは、環境省のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされる絶滅危惧IB類に指定されている。GPJは「個体数の回復を優先させるべきなのに、その命を無駄にしている。企業の姿勢が問われることになる」と指摘した。

 販売されていたウナギ55品をDNA検査した結果、「ニホンウナギ」として販売されていた2品が「アメリカウナギ」だったことも判明。ウナギの流通過程の不透明さが改めて浮き彫りになった。【伊藤奈々恵】

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グリンピース・ジャパン当該サイト:http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2018/pr20180604/

5社だけの廃棄量で2.73トンです。となれば、18社全部で7トン以上廃棄されていたとしても、おかしくないわけです。しかも、それが絶滅危惧種だというのですから、開いた口がふさがりません。

貧乏英語塾長はうなぎが好きではないので、まったく食べません。この20年間で食べたのは、1回だけです。3年前の銀座の竹葉亭でのことでした。ゆえに、うなぎ好きの人たちの気持ちがわかりません。そのため、こういうニュースを聞くと、なおのこと愚かしいとおもってしまいます。

うなぎだけでなく、日本の場合、食材の廃棄率の高さは異常です。貴重な食べ物を大切にするために、流通業界全体が、その対策を真剣に考えるべきではないでしょうか。


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