今日の朝日の社説でも取り上げられていたように、自転車マナーの悪さは目を覆わんばかり。規制強化も仕方ありません。
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自転車マナーの向上 歩行者の安全確保へ 警察庁、規制強化(産経新聞) - goo ニュース
2011年10月26日(水)08:00
■歩道幅3メートル未満は自転車の通行ダメ
自転車の交通マナーの向上をめざすため、警察庁は25日、自転車交通秩序の総合対策をまとめた。歩道での歩行者の安全を確保するため、これまでは原則として「幅2メートル以上の歩道」で認めてきた自転車の通行を、「幅3メートル以上の歩道」に見直すことが最大の柱。原則として自転車を車道に走らせることで、歩行者との分離を図る。
対策では、自転車が「車両」であることを改めて徹底。「原則として車道を走る」「歩道は歩行者優先」といった原則の周知や、スピードを出す場合には車道での通行を促進する。
警察庁と国土交通省の統計によると、全国で整備された歩道の総延長は約16万7200キロ。このうち約7万6600キロで、自転車の通行が認められている。
しかし、歩道上を猛スピードで走り抜ける自転車も目立つことから、歩行者の安全確保を図るため、自転車と歩行者との分離を推進することにした。
歩道の自転車通行についてはこれまで、原則として2メートル以上の幅のある歩道で認めてきた。しかし、今後は車道の交通量が多く自転車が車道を通行すると危険となる場合を除き、3メートル以上の歩道で実施することで歩行者との分離を図る。
具体的には各都道府県警が、それぞれの道路事情を勘案して実施していく。
また、自転車の通行環境の整備として「自転車一方通行」や「普通自転車専用通行帯」を活用。利用率が低いパーキングメーターは撤去し、自転車道の整備を促進する。
悪質で危険な交通違反には積極的に検挙するなど取り締まりも強化する。指導警告票(イエローカード)や交通切符(赤切符)の交付なども実施する。
平成22年中に全国で発生した自転車に絡む交通事故は約15万件で、交通事故全体に占める割合は約2割と高水準となっている。信号無視や酒酔い運転などの検挙は22年中で2584件。今年も8月末までで2107件に上っている。
自転車事故増、薄い規範意識 指導警告票や交通切符も(産経新聞) - goo ニュース
2011年10月26日(水)08:00
自転車が絡む事故が全国で多発する中、警視庁管内では、年間約2万件と全国(約15万件)の13%近い自転車事故が発生している。電車やバスなどの公共交通機関がマヒし、多数の人が帰宅難民となった東日本大震災後は、20~30代を中心に通勤などで自転車を利用する人も増えている。
警視庁は、利用者の安全への規範意識の薄さがみられることから、指導・取り締まりに本腰を入れるほか、講習などを通じてこの世代のマナー向上も図る方針だ。
「えっ、これが違反なの?」「どうして私が取り締まられるの?」
携帯電話を操作しながら、イヤホンを耳につけたまま…。こうした運転は取り締まりの対象だが、警察官が制止すると、意外な表情を浮かべ、違反に気づいていない人が多い。
信号無視や道路を逆走する違反者の中には、警察官が注意しようと声をかけても、顔を向けるだけで素通りしてしまう人もいる。
9月末には、お笑いコンビ「チュートリアル」の福田充徳さん(36)が、ブレーキなしの競技用自転車で公道を走ったとして交通切符を切られた。福田さんは警察官に「ブレーキがついていないことは分かっていた」と話したという。
警視庁が危惧するのは、こういった規範意識の薄さだ。ルールを知らないだけでなく、違反が重大事故につながりかねないのに、利用者の中には「自分だけは捕まらないだろう」「事故を起こすはずがない」などの甘い認識があるという。
実際、都内の自転車利用者の違反件数はここ数年で急増。取り締まり件数は平成17年に16件だったのが22年には1438件と約90倍に増え、今年も9月末時点で1351件に上る。
自転車絡みの事故も連日のように起きている。
今月19日朝には、板橋区内でブレーキ未整備の自転車に乗っていた30歳代の男性が、乗用車と出合い頭に衝突する事故が起きた。自転車側に一時停止線があったが、止まらなかった可能性があるという。自転車の男性は軽傷だったが、警視庁幹部は「一歩間違えば重大事故になりかねない」と危機感をあらわにする。
警視庁は10月に入って、都内の企業の社員教育担当者を集め、マナー向上のための緊急会議を実施。自転車事故の悲惨さとともに車と同等の損害賠償請求も負うことなどを説明した。警視庁は「小中学生とは違った切り口で講習をして、改めて大人の規範意識の向上を図りたい」としている。
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歩道を自転車で走った上に、歩行者に向かってベルで威嚇する。そういうならず者と出会ったら、「うるさい!歩道を自転車で走るな!」と怒鳴りつける日々。空しすぎます。
それがこのような形になってきて、実にありがたい。どんどん取り締まって、正しい自転車の乗り方を浸透すべきです。
ともあれ、歩道は歩行者のもの。われわれ自転車のりは、車道を逆走せずに走りましょう。
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