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遊就館のプロジェクターが変わった!

2007年06月05日 08時41分22秒 | 映画ニュース
戦艦大和

ジェネオン エンタテインメント

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昨日2007年6月4日を勝手に「無私の日」と名づけているゴウ先生、運動会の代休で学校がない小学校3年生の息子を連れて靖国神社にお参りに行ってきました。

特別な日でもない平日の昼間、境内はガラガラです。賽銭箱の前で拝礼する時など、息子とゴウ先生だけ。しょっちゅう行っている神社でありますが、こんなことは滅多にありません。ゆっくりと二礼二拍一礼をすませ、清々しい気分です。

その後、お目当ての遊就館へ。入ったのは、確か、昨年以来。終戦詔勅発表の日ではなかったと思いますが、ごった返した館内を大急ぎで駆け抜けた記憶があります。

ところが、昨日はそんなことはまったくありません。閑散とした館内をゆっくりと回りました。

特に注目していたのが、第2映像ホールで行われている上記の『戦艦大和』の上映。

1953年製作、同年6月15日に公開されています。つまり、日本がサンフランシスコ講和条約で独立してから1年ちょっとで公開されています。この「同時代性」こそ見所でした。

しかし、昨日は途中から入ったので、映画全体のレビューは行えません。ミニチュア撮影による最後の戦闘シーンを小学校3年生の息子が、じっと見ていたことだけ付記しておきます。

もちろん、CG全盛の現代の水準からすれば、はっきり言って子供だまし。『男たちの大和/YAMATO』(レビューは、こちら!)の方がはるかにマシです。しかし、おそらく円谷一さんがからんだ特撮。品があります。物資もない時代に大したものだと感心しました。

さらに、過剰演技のない潔い兵士の死に様。何も言わず絶命する姿に、戦死者を間近で見た人しか分からないリアリティを感じました。しかも、死体を担架で運び、安置所というか集積所にゴロンと転がすだけのシーンは、絶句します。それをスター木村功(『七人の侍』の勝四郎)に対して行うのですから、ヒリヒリとした心の渇きを感じます。

そんなスタンダードの150インチ程度のモノクロ画面を見ながら思ったのが、映像の美しさ。DVDを映しているだけですが、以前の三管プロジェクターだとボケボケだったのに(『明治大帝と日露戦争』)、今回は実にシャープ。

ふりむくと、大型のDLPプロジェクターに切り替わっています。上映終了後見に行くとパナソニック製。同社のホームページで製品を確認しようと思いましたが、ついておらず。

ですが、映像は極めてナチュラルかつ深みのあるもの。フィルムの滑らかさとデジタルの明瞭さが同居していて、スクイーズ収録されていないDVDの大画面投写でも何ら問題がありません。

この画質なら何度でもここで映画を見たいもの。『戦艦大和』だけでなく、貴重な映画もよろしくお願いします。

さらに、本館1階の広間においてあるシャープの50インチ以上の液晶テレビアクオスを使って上映しているアニメ『平和への誓約(うけい)』も見ました(2度目)。

監督が三池崇史、声の出演が萩原聖人、藤村俊二、松坂慶子、そしてナレーターが勝野洋という、アニメ映画としては考えられない豪華なもの。

熊本県山鹿市出身で24歳の若さでシドニー沖にて戦死した松尾敬宇海軍中佐と戦後を生きた母の物語を描き、「不戦の誓いと平和の尊さを訴えたアニメ映画」です。

おそらく三池、勝野は、熊本出身だから協力したのでしょうが、実に見ごたえある作品です。映像も実に緻密。DVD画像だと思うのですが、ハイヴィジョンに肉薄しています。(シャープ製品は、アニメーションに強いのは定評があるところですので)。

というわけで、小学校3年の息子には最新デジタル技術の恩恵で戦争の悲惨さの一部でも分かってもらえたと思っています。

遊就館を「戦争を美化したもの」だという誤解がいまだ存在します。あそこは「戦争」など美化していません。戦争によって亡くなられた英霊の方々の存在を美化しているのです。もちろん、それは亡くなった方を神と奉る日本の文化に根ざした発想であることはいうまでもありません。

みたま祭りを控え、一時の静寂さに包まれた平日の靖国神社。一度足を運ばれ、冷静に陳列資料と対面されてみれば、新たな発見があるのではないでしょうか。

遊就館の映画のページへは、こちらをクリックしてください。リンクします。

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