情けない。小林秀雄の文章も読みきれない大学受験生が大勢を占めるようになってしまったとは。
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予備校も驚く「小林秀雄」出題…センター国語(読売新聞) - goo ニュース
2013年2月7日(木)23:40
大学入試センターは7日、先月19、20日に行われた大学入試センター試験について、受験者数や平均点を発表した。
科目別の平均点で、国語が101・04点(200点満点)と昨年を16・91点下回り、1990年の同試験開始以来、最低となった。受験者数は昨年より1万6960人多い54万3271人。志願者全体に占める受験者の割合は94・75%だった。
国語の平均点が落ち込んだ理由について、河合塾教育教材開発部の北村昌俊さんは、文芸評論家の小林秀雄(1902~83)の文章が出題され、「難易度が上がった」と指摘している。
1問目は例年、活躍中の著述家の評論から出題されることが多い。小林秀雄の古めかしい随筆風の文章は、過去問で対策を練ってきた受験生の意表を突 いたようだ。北村さんは、「刀のつばの魅力などを書いた文章は読みにくく、難しい漢字も多い。戸惑った受験生が多かっただろう」と分析する。かつて、入試 問題の常連だった小林秀雄の久々の登場には、河合塾の講師陣も驚いたという。
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30年前は小林の論文を読解できることを目標に文章読解力をつけたもの。そう考えると、この30年で大学受験生の国語力はかなり落ちていると考えてよいことになります。
どうして難解な文章を読ませる訓練を高校でも実施しないのか。日本の国語教育に大いなる不安を感じます。日本の大学生である以上、小林の文章を喜んで読めるようにならないと。
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