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日本橋の首都高地下化ルート案が決定 江戸橋JCTから東京駅北側の1.2キロ区間を八重洲線に接続
東京・日本橋の真上を高架で通る首都高速道路の地下化計画で、国土交通省と東京都、首都高速道路などでつくる検討会は22日、都心環状線を江戸橋ジャンクション(JCT)付近から地下化し、日本橋の直下を通過して既存の八重洲線トンネルに接続する案を決定した。江戸橋JCTからJR東京駅北側までの約1.2キロの区間が地下を通ることになる。
ルート案によると、地下化するのは江戸橋JCTから八重洲線の常盤橋出入り口(閉鎖中)付近の約700メートルで、都営浅草線や東京メトロ銀座線、半蔵門線の間を縫うようにトンネルを掘る。コスト縮減の観点や周辺再開発が既に進んでいることから既存トンネル約500メートルの活用を決定。トンネル部分の片側2車線化を検討する。日本橋の上を通っていた都心環状線の高架を撤去して呉服橋、江戸橋両出入り口を廃止する。
また、地下化に伴って江戸橋JCTを改修。4路線からの交通が集中する江戸橋JCTの渋滞を緩和するため、都心環状線の日本橋方面と汐留JCT方面の接続を廃止して東側の向島線に直通させる。このため、都心部の通行には八重洲線と東京高速道路を利用する必要が生じる。ただ、両路線は大型車の利用が禁止されており、通行を可能にするための対応策を検討する。
国交省によると、夏ごろに概算事業費や再開発事業者ら民間を含めた費用分担を決定。着工は2020年東京五輪・パラリンピック後になる見通しだという。
国指定重要文化財の日本橋(東京都中央区)の上を走る首都高速道路の地下移設について、国土交通省などの検討会は22日、神田橋ジャンクション(JCT)〜江戸橋JCT間の一部の約1・2キロメートルを地下化するルート案を決めた。都市計画法に基づく手続きを経れば正式決定となる。
現在、神田橋JCT〜江戸橋JCT間は、日本橋や日本橋川をふさぐように高架がかかっている。ルート案ではこの高架を撤去。かわりに新たにトンネルを約700メートル掘り、バイパスとして付近に元々ある八重洲線の地下部分約500メートルとつなげる。
もっとも、地下には上下水道、電力、通信、ガスなどのインフラ施設が網の目のように張り巡らされ、半蔵門線、銀座線、浅草線といった地下鉄も走る。最も深くて地表から二十数メートルを、障害物を避けながら川沿いを掘り進める。難工事になり、事業費は数千億円に達するとみられる。
周辺では民間事業者による大規模再開発が目白押し。首都高の地下化で景観がよくなり、レジャーや移動などで日本橋川を活用できるようになれば事業者にメリットは大きい。検討会では、夏までに事業費を見積もり、民間事業者や東京都とどう費用を分担するか検討する。工事開始は2020年の東京五輪以降で、完成まで20年前後かかる見込みだ。
初代日本橋は江戸幕府が1603年につくった。1964年の東京五輪に向けて首都高を建設する際、日本橋の上に高架化。その後、地元住民らが地下化を要望した。国交省は昨年11月、民間の再開発との相乗効果が見込まれるなどとして、地下化の検討を始めた。(石山英明)
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