【AFP=時事】気候変動対策として電気自動車の有効性を証明しようと電気自動車での旅を続けていたオランダ人男性、ウィーベ・ワッカーさんが7日、9万5000キロを走破し、ゴールのオーストラリア・シドニーに到着した。

 ワッカーさんは「ブルー・バンディット」と名付けた改造ステーションワゴンでオランダを出発し、トルコやイラン、インド、ミャンマー、マレーシア、インドネシアなどさまざまな環境の国々を経てオーストラリアに到着。出発からゴールまでは3年余り、訪れた国は33か国に上った。ワッカーさんによれば、電気自動車による9万5000キロの旅は世界最長記録だという。

 ブルー・バンディットの電気代や食料、宿泊費など旅の費用は世界各国の支援者からの寄付で賄い、ルートはウェブサイトへの投稿に応じて、その都度決めてきた。

 電気自動車での世界旅挑戦について、ワッカーさんは「持続可能な移動性の利点を示すことで、人々が意見を変えて電気自動車に乗り始めるようにしたかった」と説明。「1人の男が電気自動車を運転して地球の反対側まで行けるなら、電気自動車は日常生活でも確実に有用なはずだ」と語った。

 ブルー・バンディットは1回の充電で200キロの走行が可能。ワッカーさんによれば、電気代はわずか300ドル(約3万3500円)ほどだった。改造前のガソリン車のまま旅をしていたら、全行程で6785リットル分のガソリンを消費していたという。 【翻訳編集】AFPBB News

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6785リットルのガソリン代は、日本だといま平均1リットル約142円ですから、96万3470円かかることになります。もちろん、外国ではもっと安いでしょうが、それにしても300ドルは安い限りです。

こうしたことが電気自動車の普及につながるのか。そうあってほしいと願いつつも、石油利権に群がる政治家・財界人を見ると、そうもいかないのではとおもってしまいます。