面白い!コンピューターも、反則を犯すんですね。記録しておきましょう。
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「奇手」にソフト対応できず 将棋電王戦、棋士が2連勝
朝日新聞 2015年3月21日20時47分
将棋のプロ棋士とコンピューターの五番勝負「電王戦FINAL(ファイナル)」第2局が21日、高知市の高知城追手門で指され、永瀬拓矢六段(22)がコンピューターソフト「Selene(セレネ)」に勝った。永瀬六段が成れる角をあえて成らずに王手をかける「奇手」を指したのに対し、Seleneがプログラムの不備でその王手を放置して別の手を指す反則を犯した。コンピューターの反則負けは電王戦では初めて。
対局は若手棋士の登竜門「新人王戦」「加古川青流戦」で優勝した実績を持つ永瀬六段とコンピューターとの力勝負に。永瀬六段が勝ちを読み切り、攻勢に出たとき、「事件」が起きた。
終局後、永瀬六段は奇手を指した理由を「練習段階でコンピューターが『不成(ならず)』にうまく対応出来ない場合があるのは知っていた。自分に勝ち筋が多い局面になったこともあり、時間を使ってくれるなら、と思って指した」と話した。Selene開発者の西海枝(さいかいし)昌彦さん(40)は「飛車、角、歩は『不成』について読みを省き、その分たくさん(別の手を)読めるように設定していた。バグには気付かなかった。ただ、将棋の内容自体も負けだったので悔いは無い。お騒がせして申し訳ない」と話した。
人間側は開幕2連勝で、初の勝ち越しまであと1勝と迫った。第3局は28日に北海道函館市で指され、稲葉陽(あきら)七段(26)が出場する。
棋士5人と五つのコンピューターソフトが対戦する団体戦方式の電王戦は一昨年始まり、過去2回はコンピューターが人間を圧倒し勝ち越している。この方式は今回が最後で、日本将棋連盟は20~30代の若手強豪を選抜し、対策を練ってきた。(佐藤圭司)
「将棋電王戦FINAL」第2局はコンピュータが王手放置の反則負け、プロ棋士2勝目(マイナビニュース) - goo ニュース
第2局は、21日19時7分、「第2回将棋電王トーナメント」第5位の将棋ソフト・Seleneが、王手放置のため反則負け。これにより第1局の斎藤五段に続いてプロ棋士側が2勝目をあげた。将棋は、盤は互角で進み、中盤ではSeleneがわずかにリードしたと見られた瞬間もあったが、その後、永瀬六段の鋭い踏み込みで一気に後手が勝勢。最後はSeleneのプラグラムの問題により反則負けとなったが、仮に反則がなくても永瀬六段の勝ちは間違いなかったと見られている。手数は89手で、消費時間は永瀬六段が3時間27分(残り1時間33分)、Seleneが3時間38分(残り1時間22分)。
Seleneは飛車不成、角不成、歩不成を認識できないプログラム上の不備があったという。そのため88手目の△2七角不成の王手を認識できず、89手目▲2二銀という自玉の王手を解除しない手を着手。これは将棋では王手放置という反則でその時点で負けとなる。
終局後の会見で永瀬六段は「Seleneにプログラムの不備があることは練習の段階でわかっていました。ただ、修正されている可能性もあると思ったので、確信はなかったです。最後は自分の読みの中では勝ちだと思いましたので、仮に角不成に対応されても問題と判断して角不成という手を指しました」と語り、Seleneの開発者・西海枝昌彦氏は「プログラムに不備があったことは認識していませんでした。和服を着て気合いを入れて臨んだのですが、このような結果となり残念です」と肩を落としていた。
4月11日まで開催される「将棋電王戦FINAL」は、「第2回将棋電王トーナメント」上位5つのソフトと現役のプロ棋士5人による団体戦で、これまで開催された前3回はすべて総合成績でコンピュータが勝利。今回は「FINAL」と銘打ったとおり、人間対コンピュータの最後の団体戦となり、プロ棋士側は若手中心の対コンピューター適性が高いと思われる棋士で構成されている。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに5時間。プロ棋士側には前回大会同様、対局するソフトが事前提供された。また、対局におけるソフト側の指し手は、デンソーの子会社であるデンソーウェーブの新たなロボットアーム「電王手さん」が導入されている。
第3局・稲葉陽七段 対 やねうら王は、3月28日に北海道・函館の五稜郭で行われる。
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