ファツィオーリの最高級ピアノを30分500円で弾くことができる

そりゃ、人気も出るでしょう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

プロもうなる高級ピアノ、お試し演奏　価格も手軽で人気
朝日新聞 2019年8月11日10時22分

　鹿児島県阿久根市の市民交流センター「風テラスあくね」でイタリア製の高級ピアノをステージで弾くことができる試弾会が、幅広い年代のピアノファンを楽しませている。夏休みに合わせて４、１０両日の企画だったが希望者が殺到。１８日に１日追加してもたちまち埋まるほどの人気ぶりだ。

　今年１月に開館したホールの目玉となっているのが、伊ファツィオリ社のコンサート用グランドピアノ。新興メーカーながら演奏家の高い評価を受けて国際コンクールの公式ピアノに採用されるなど台頭している。

　同市教委によると、国内ホールの導入例はまだ少なく、九州では同市の１台のみ。

　試弾会は、子供たちにも生の音をホールに響かせる体験をしてもらおうとセンターを運営する同市教委が企画した。７月半ばから申し込みを受け付け始めたところ、地元を中心に子供だけでなくピアノ講師や元教員ら大人の希望者も相次いだ。一人でも多く体験してもらうため、午前１０時から午後５時まで３０分刻みで最長１時間までに演奏時間を制限したが、３０分で税込み５００円という手軽な料金設定もあって、追加分を含めてほぼ予約で埋まった。現在、キャンセル待ちとなっている。

　初日の４日には親子連れなど１０組あまりがホールへ。たどたどしい小さな手が奏でる練習曲や、若々しく力強い本格的な演奏、年齢を重ねた指先から紡ぎ出される穏やかな調べ。ピアノと一緒にスポットライトを浴びながら、思い思いに曲を奏でた。

　同市脇本の会社員桐野沙弥香さん（３２）は、４月にピアノを始めたばかりという長男泰斗君（５）とともに参加。客席は空っぽでも「ピアノの音もホールの響きも素敵で、失敗すると申し訳ない感じがして緊張した」と振りかえった。

　参加者アンケートでも「３０分では足りなかった」といった声が多く、運営に当たる同市教委生涯学習課の岩切和彦さん（７２）は「市外の人からも問い合わせをもらっており、引き続きやらなくてはいけないと考えている」という。

　同センターは、プロの演奏家を対象に貸しホール事業もしており、料金は最も安い平日午前の３時間でピアノの使用料も含めて１万７千円。今回の「３０分５００円」は破格の試みだが「より多くの人に実際に弾いてもらうことは、このピアノを購入した時から考えてきた」（岩切さん）として、お手軽な料金は維持したい考えだ。（城戸康秀）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ファツィオーリは、従来スタインウェイしか認めなかったジュリアード音楽院でも導入され、ショパンやチャイコフスキー・ピアノ・コンクールで採用するピアニストが増えている注目の名器です。

そのファツィオーリを、30分500円で、しかも最新ホールのステージ上で弾けるのですから、ピアノが弾ける人にはたまらないことでしょう。

まだ、その生音を聴いたことがない貧乏英語塾長、むちゃくちゃ聴きたくなってしまいました。