ちょっと前まで、安くてすぐに食べられて大いに助かっていたサバ缶が、貧乏英語塾長には高嶺の花になってしまいました。
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サバ缶の品切れが、各地で続出しています。栄養素が多く含まれ「健康効果が高い」とテレビや雑誌が取り上げたことで、人気に火が付きました。様々な料理にアレンジできる商品が、求められているようです。
大阪市東淀川区のスーパー「ライフ 西淡路店」には、サバ缶だけが並ぶ商品棚がある。なんと30種類近く。食べ方を指南するレシピ本も置かれている。
広報担当者は、「品切れの時も、イワシやサンマなど、ほかの商品に流れない」。その人気は不動のものになりつつある。
マルハニチロは3月1日、サバ缶32品を値上げする。昨年9月に続く値上げだ。国内販売の急増に加え、国産サバの輸出も増えていて、原料自体が高騰しているためだ。
業界団体の日本缶詰びん詰レトルト食品協会(東京)の調べでは、2017年のサバ缶の生産量は、マグロやカツオ類を原料にした「ツナ缶」を大きく上回り、4万トンに迫った。10年前の5割増だ。
健康志向に加え、調理の時短ニーズにも合う。なんと言っても、そのままでも食べられる。レシピ本をみると、野菜を加えたスープや丼などを、簡単に作ることができる。こうしたアレンジがしやすい水煮が特に人気だ。
人気はデパートにも飛び火した。高島屋大阪店(大阪市中央区)では、産地や製法にこだわった、500円を超す商品もそろう。同店食品売り場の調達担当者は、「人気の上昇に伴い高付加価値の商品が出てきたことで百貨店にとっても重要な商品になった」と話す。(久保田侑暉)
■簡単に開けられる
日本水産の「スルッとふたSABAさば水煮」は、簡単に開けられるフタが特徴。プルトップではなく、シールをはがすように開ける設計で、従来の約3分の1の力で開けられる。サバ肉のみを事前に加熱することで、サバ肉由来のたんぱく質のかたまり「カード」が少ない。150グラムで、オープン価格。
■大きい魚だけ使用
マルハニチロの「月花さば水煮」は大型のサバのみを使った。主に三陸沿岸で、旬とされる8月以降に水揚げされたサバを使用する。肉厚で脂ののりがよく、柔らかい食感が特徴だ。200グラム入りで275円だが、3月1日から295円に値上げする。
■3種類の洋風味
第三セクター「岩手県産」が販売する「●(Cにセディーユ付き)a va?(サヴァ)缶」は国産サバをオリーブオイルで漬けた。ふつうのオリーブオイル漬けに加え、レモンバジル、パプリカチリソースの計3種類がある。パスタの具やサンドイッチ、サラダなど、洋食にアレンジしやすい。各170グラムで380円。
■味付け 炊き込みご飯に
宝幸の「さば味付」はしょうゆと砂糖をベースにした調味液で味付けした商品。西日本では味が付いた商品も好まれる傾向があるため開発した。炊き込みごはんや炒め物などは、ほかの調味料を使わずに味付けできる。190グラム入りで、オープン価格。
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各メーカーの売れ筋商品やおすすめ商品から選びました。価格は希望小売価格で、税抜き。
(1)日本水産「スルッとふたSABAさば水煮」 150g 158円
(2)マルハニチロ「さば水煮」 190g 178円
(3)伊藤食品「美味しい鯖水煮」 190g 218円
(4)極洋「さば水煮」 180g 178円
(5)日本水産「スルッとふたSABAさばみそ煮」 150g 158円
※ライフ(近畿圏)の2019年1月の売り上げランキング。販売価格は税抜きで、今月12日時点(きりとりトレンド)
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1年ほど前まで、近くのスーパー・オオゼキの安売りで1缶88円もしくは98円のときに、まとめ買いするのが愉しみでした。
ところが、いまはそんなに安くなりません。よくて128円。こうなると、貧乏英語塾長、買ってやるものかとそっぽを向いていたら、もう半年以上もサバ缶を口にしていない惨状です。
庶民の味方であった頃のサバ缶が懐かしいです。
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