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嗚呼、島倉千代子さん、死去

2013年11月09日 07時32分57秒 | 音楽

歌手の島倉千代子さんが、昨日お亡くなりになりました。75歳。かなりショックを受けています。

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島倉千代子さん逝く 75歳、肝臓がん(デイリースポーツ) - goo ニュース

2013年11月9日(土)06:58

島倉千代子さん逝く 75歳、肝臓がん
(デイリースポーツ)

 「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」など多くのヒット曲を持つ、昭和を代表する歌手・島倉千代子(しまくら・ちよこ)さんが8日午後0時30分、肝 臓がんのため都内の病院で死去した。75歳。東京都出身。2010年に肝臓がんが見つかり、3度の手術を受けるなど入退院を繰り返していた。葬儀・告別式 は14日午後1時から東京都青山葬儀所(東京都港区南青山2の33の20)で。葬儀委員長は原康晴・日本コロムビア社長。島倉さんの遺志で喪主は置かず、 通夜は身内だけで済ませる。

 8日夜、都内で会見した所属レコード会社首脳によると、島倉さんは、3年前に肝臓がんを発症し、入退院を繰り返しながら、3度の手術を受けていた。歌い続けることを希望し、手術はのどに影響のない方法を選んだ。

 今年5月に体調不良を訴え、6月に再入院。10月中旬に一時退院し自宅療養をしていたが、今月6日に体調が悪化し入院。8日に容体が急変し、静かに息を引き取った。

  高校在学中に日本コロムビア歌謡コンクールで優勝し、1955年「この世の花」でデビューした。同じコロムビアにいた歌謡界の女王・美空ひばりさんの後を 追うように、天才少女からスターへの道を歩み始めた。「東京だョおっ母さん」(57年)をはじめ数々のヒット曲を生み、ひばりさんとともに女性歌手として 歌謡界をけん引した。紅白歌合戦にも57年~86年まで30回連続出場するなど04年まで35回出場した。

 そんな活躍とは逆に私生活は波乱の連続だった。人気絶頂の63年にプロ野球・阪神の藤本勝巳選手と結婚も5年後に離婚。75年には知人に実印を貸したことで億単位の借金を抱え、さらに77年にも知人の手形の裏書をしたことで、さらに億単位の負債を抱えた。

 「私に何かがあったら、巡り会った歌が助けてくれるのです。人生の節目に歌があるのです」。2004年の本紙インタビューで発した言葉の象徴は、87年「人生いろいろ」。波乱の人生をつづった楽曲は130万枚の大ヒットとなり、借金も完済に至った。

 苦労を知るだけに、優しい気配りの人だった。仕事先の楽屋、宿泊先のホテルから出発する際、必ず「急ぎの出発で、掃除もできずごめんなさい」とのメモを書き残した。

 93年には乳がんの切除手術も受けた。何度も苦難を乗り越えてきた。今回も大みそか恒例のテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」に出演する意向を関係者に伝えていた。昨年に続き、大トリでの歌唱が予定されていた。

 来年の歌手生活60周年に向け、南こうせつが作曲した「からたちの小径」のレコーディングも、今年10月に自宅に機材を持ち込み済ませていた。それが遺作になった。
 

離婚、借金、乳がん…「人生いろいろ」島倉千代子さん急死(サンケイスポーツ) - goo ニュース

2013年11月9日(土)07:03

 「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」などのヒット曲で知られ、故美空ひばりさんとともに昭和歌謡を代表する歌手だった島倉千代子(し まくら・ちよこ、本名同じ)さんが8日午後0時半、肝臓がんのため東京・目黒区の東京共済病院で死去した。75歳だった。3年前から入退院を繰り返してい たが、先月に一時退院後、新曲の録音も行っていた。プロ野球選手との離婚、多額の借金、さらに乳がん…。壮絶な“人生いろいろ”を経験しつつ、品のある澄 んだ歌声で人々を癒やし続けた。

 歌謡界の大輪が突然、散った。所属レコード会社、日本コロムビアによると、この日朝、容体が急変。所属 事務所の女性スタッフに看取られ、眠るよう に亡くなった。今月6日、島倉さんがスタッフに「体調が悪いので来てほしい」と自宅から電話。再入院し、一進一退を繰り返していた矢先だった。

  肝臓がんと告知されたのは3年前。ごく少数の関係者にしか打ち明けていなかった。その間、3度の冠状動脈手術を受けたが、今年に入って肝硬変を併 発。5月から仕事をセーブし、公の場は6月21日の宮崎・延岡公演が最後となった。死を覚悟していたようで、通夜は密葬とし、香典は断るようスタッフに伝 えていた。

 ただ、来年のデビュー60周年に向け、復帰への意欲は衰えなかった。先月中旬に一時退院した後、自宅で作詞・喜多條忠(66)、作曲・南こうせつ(64)の記念曲「からたちの小径(こみち)」を録音。遺作となったが、「来年発売の記念CDボックスに入れたい」と関係者は語った。

  幼いころから波乱の人生だった。第二次大戦中の7歳のとき、長野県の疎開先で転び、左手首を47針も縫う大けがを負った。傷跡が残って引っ込み思 案となり、学校でいじめに遭った。しかし、軽いポリオ(小児まひ)で足の不自由だった姉の歌手を目指す夢を受け継ぎ、高校在学中に歌謡コンクールで優勝。 1955年に「この世の花」でデビューした。

 その後は、ひばりさんからも妹同然にかわいがられた。力強く天才肌のひばりさんに対し、泣き節といわれる哀愁を帯びた歌いぶりで、ひばりさんと昭和の歌謡界を牽引。「お千代さん」の愛称で親しまれた。

 デビュー曲のほか、「東京だョおっ母さん」「からたち日記」などミリオンヒットを連発。NHK紅白歌合戦には57年から86年まで連続30回出場。88年に「人生いろいろ」でレコード大賞最優秀歌唱賞を受けた。

 しかし、苦労と不幸も相次いだ。人気絶頂の63年に結婚、5年後に離婚したプロ野球阪神のスター選手だった藤本勝巳さん(76)の借金約6000万円を肩代わり。藤本さんとの間に3人の子を宿したが、苦悩の末に産まなかった。

 70年代には知人らの借金の連帯保証人になり、総額約15億円の借金を背負ったことも。93年には乳がんの切除手術を受けた。99年に紫綬褒章を受章した際、「歌が生きがいだったから続けてこられた」と話す言葉に実感がこもっていた。

 この世に生を受けなかった子供3人に「しのぶ」という共通の名をつけ、「しのぶは心の支えです」と涙ながらに語ったことも。今ごろは、子供たちや亡き姉、両親ら家族と天国で手を取り合っているに違いない。

島倉さん借金15億円、地方のキャバレーで歌い完済(サンケイスポーツ) - goo ニュース

2013年11月9日(土)07:03

 昭和歌謡を代表する歌手、島倉千代子(しまくら・ちよこ、本名同じ)さんが8日午後0時半、肝臓がんのため東京・目黒区の東京共済病院で死去。島倉千代子さんは、人の良さから信じていた人に裏切られ、億単位の借金を抱えたこともあった。しかし、決してほほえみを忘れない前向きな人生でもあった。

 最初の借金肩代わりは1963年に結婚した阪神の選手だった藤本勝巳さん(76)の約6000万円。結局は離婚し、70年代にはマネジャーの分を背負ったほか、眼科医の借金の保証人になり、借金総額は約6億円にものぼった。

 その眼科医とは島倉さんが62年7月、川崎市の劇場でファンの投げたテープで目をけがした際に治療を受けて知り合った。失明の危機を救ってくれた恩人でもあった。借金を背負った際、姉と慕う美空ひばりさんから「他人に実印は貸すな」とたしなめられてもまた貸して、連帯保証人になることを繰り返した。

  それでも、地方のキャバレーやクラブで深夜まで歌い、90年には利子を含め総額約15億円を返し終えた。都内で借金返済会見を開いた際、自分を裏 切った相手を恨む言葉は一切なく、「責任を果たしてスッキリしています。これからする借金は自分のためにしたいですね」と笑顔で語った。

 責任を一身に背負い、借金返済の喜びをその後の歌手人生につなげた。その潔さもヒット曲「人生いろいろ」の持ち味を深める結果となった。

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この人のはかない声が大好きで、ちょっと気がふさぐとiPodにベスト集を入れて、移動中に聴くんです。そうすると気持ちが落ち着くんですよ、不思議と。『この世の花』や『鳳仙花』、『愛のさざなみ』など、昔の曲がすばらしいんです。

特に大好きなのは、戦死した兄を想いながら、母親と妹が皇居や靖国神社を訪れる姿を描いた『東京だョおっかさん』。聴くと、うっすらと涙が出てきて、こんな気持ちで戦後の日本人、つまり両親の世代はあのつらい時期を乗り越えてくれたのだろうと感謝してしまうんです。

島倉千代子 12CD-1018N
クリエーター情報なし
コロムビアミュージックエンタテインメント

島倉さんの人生を描いたものとしては、次の本が読み応えあります。

島倉千代子という人生
田勢 康弘
新潮社

前から見たいと思っていたDVDでも見て、悼むこととしましょう。

島倉千代子歌手生活50周年記念リサイタル ~私の愛すべき歌謡曲(こどもたち)~ [DVD]
クリエーター情報なし
コロムビアミュージックエンタテインメント

安らかにお眠りください。合掌。


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