夢と希望と笑いと涙の英語塾

INDECという名の東京高田馬場にある英語塾で繰り広げられる笑いと涙の物語
新入会員募集中!

FTすらも、安倍首相をナショナリストと批判

2013年04月30日 07時45分15秒 | 時事放談: 海外編

ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストに続いて、フィナンシャル・タイムズが社説で安倍首相をナショナリストとして批判しています。やれやれ。

内容は、前2者と同工異曲。裏ブログの「気になる英語表現」で分析するまでもありません。なお、上の2紙の社説は、裏ブログで分析しています。

  気になる英語表現(13-18):日本の不必要なナショナリズムとは?
  気になる英語表現(13-19): 安倍首相は、歴史に直面していない?!

本社説は、ヘッドラインを入れて、418語。やや難しい語彙が使われていますが、内容を取るのは難しくありません。5分でざっくりと訳せれば、860点。挑戦してみてください。

**********

April 28, 2013 5:37 pm
Shinzo Abe must resist dangerous distractions
Japan’s leader should stick to what is important

It was only a matter of time. Until now, Shinzo Abe, Japan’s prime minister, has managed to control the demons of his inner nationalism. Unlike his first term five years ago, this time he has concentrated on the business of reviving Japan’s long-moribund economy. He has avoided opening up fractious questions of history and has refrained from visiting Yasukuni, the shrine hated by Japan’s neighbours because it honours 14 convicted Class-A war criminals as well as 2m ordinary war dead.

Now Mr Abe – riding high with more than a 70 per cent approval rating – has let the mask slip. Last week he sent an offering of a cypress tree branch to Yasukuni along with several members of his cabinet. Worse, he appeared to question whether Japan had been “aggressive” in the second world war, a rightwing hobby horse. He has also opened a campaign to make it easier to amend the constitution.

These actions have provoked a predictable reaction from neighbours. South Korea’s foreign minister cancelled a meeting. Beijing condemned the actions and, coincidentally or not, upped the stakes over the Senkaku/Diaoyu islands by officially designating the disputed islands a “core” Chinese interest. Even the US, Japan’s ally, is annoyed that Mr Abe should have opened up this can of worms.

Mr Abe holds some unpleasant views. Still, his wish to be able to mourn his country’s war dead is not unreasonable. The problem is that Yasukuni, which is irredeemably associated with the nationalist cult of emperor worship, is the wrong place to do it. Mr Abe should use his rightwing credentials to push for the establishment of a less controversial secular memorial.

In general, though, Mr Abe has better things to do with his time. He has set in train the boldest effort in many years to spark the economy into life. His establishment of a 2 per cent inflation target and appointment of a can-do central bank governor has brought a real sense of hope that perhaps Japan can turn things around. The experiment, however, is exceedingly risky. It also requires the goodwill of other countries, which must tolerate a weaker yen as a side-effect of massive monetary expansion.

That cause will hardly be helped if the world loses sympathy. Mr Abe must also follow up with structural reforms to improve economic efficiency. His forays into revisionism are distractions at best, dangerous at worst. He should stick to his knitting.

**********

対訳をつけておきます。

++++++++++

安倍晋三よ、危険な気晴らしを差し控えよ
日本の指導者は、重要事項から脱線するな

それは、時間の問題だった。これまで日本の首相である安倍晋三は、自らの内なるナショナリズムの悪魔をコントロールできていた。5年前の最初の任期とは違い、今回氏は日本の長い間瀕死状態にある経済を回復させる仕事に集中してきた。氏は扱いにくい歴史問題の口火を切ることを避け、靖国神社を参拝すること を控えてきた。その神社が、200万人の一般の戦死者と同じく14人のA級戦犯を祀っているがゆえに、日本の近隣諸国に嫌われているからである。

ところが、安倍氏は、70パーセント以上の高支持率に乗って、その仮面を剥ぎ取ってしまった。先週、閣僚の数人とともに、靖国に真榊を供物として奉納したのだ。より悪いことには、日本が第二次世界大戦時に「侵略的」であったことに疑問を呈した。これは右翼の十八番だ。しかも、憲法修正をより簡単にしようという運動も始めている。

こうした行動が、隣国から予想可能な反応を引き出してしまった。韓国の外相は、会談をキャンセルした。中国政府は氏の行動を非難し、偶然かどうかは別にし て、その紛争の対象となっている島を中国の「核心的」利益に公式に指定することによって尖閣諸島をめぐる賭け金をアップした。日本の同盟国である米国です ら、安倍氏がこの難問の詰まったパンドラの箱を開いてしまったことにイライラしている。

安倍氏がいつくかの不快な考えをもっているのは確かだ。しかしながら、祖国の戦死者を追悼することができるようにしたいという願望は、不合理なものではない。問題は、 靖国が天皇崇拝の国粋主義的カルトと矯正しがたい形で結びついているために、追悼施設として適切ではないということだ。安倍氏は、自ら持っている右翼の信任 状を使って、議論の起きない非宗教的な追悼施設を建設すべきなのである。

とはいえ、概していえば、今回の安倍氏は前回よりすぐれている。経済回復の刺激を与えるためにここ何十年で最も大胆な努力を連続して行っている。氏が2パーセントのインフレ目標を樹立し、実行力のある中央銀行総裁を任命したことによって、たぶん日本は復活できるという希望にリアリティがもたらされた。しかしな がら、この実験は、きわめて危険なものである。成功には、他国の友好的態度を必要とする。というのも、大幅な金融緩和の副作用として、弱い円に我慢してもらわな ければならないからだ。

ゆえに、もし世界が日本への同情をなくしたら、救いようがないものになる。安倍氏は、経済効率性を改善するために、さらに構造改革を追求しなければならないのだ。氏が修正主義に陥ることは、よく言って気晴らしに過ぎず、最悪の場合には危険そのものである。氏は、自らの課題から脱線するべきではない。

++++++++++

靖国に供物を奉納しただけで、この騒ぎ。正直、うんざりです。中国や韓国の対外プロパガンダにフィナンシャル・タイムズも踊らされている感があります。日本政府が、そういうプロパガンダを放置して、何の対策も取ってこなかったツケです。

いまからでも遅くありません。年間数百億円の予算を組んで、海外メディアを親日にする工作をすべきです。さもないと、日本の国益はさらに減ってしまいます。

こうした問題を禍根にしないためにも、安倍内閣は毅然たる態度で、国際世論を親日に誘導するように努力してもらいたいものです。

日本の若い人たちにも、歴史や外交を勉強して、それを海外に向って発信できる英語力を磨いて欲しいと願います。

当英語塾INDECは、いつでもお手伝いをいたします。自己変革を本気で行う覚悟のある方のお問い合わせをお待ちしております。

INDECは、夢と希望をもった若者を応援しています!


公式サイト: http://indec.jp

 

+++++お知らせ+++++

4月1日に留学・英語学習に特化した中ブログ『夢と希望の英語塾』を創刊しました。どうぞお立ち寄りください。

http://go-sensei.indec.jp/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若年層にタバコを吸わせるな | トップ | 右手を握り締めれば、記憶力... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時事放談: 海外編」カテゴリの最新記事