インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

コルビュジェの様式が見られるチャンディーガル建築2

2018-05-26 | コルビュジェ関連・建築物 Architectures


前回の続きです。

コルビュジェのデザインの特徴。

二つ目はピロティを取れ入れている事。

このピロティという言葉も、コルビュジェが名付けて今は建築用語になっています。

と、さらりと書きましたが調べて初めて知った事です
改めて、コルビュジェッって凄い人だったんだな~。

彼がフランスで広めた様式だそうで、1階部分を柱だけの空間とし有効活用して、2階以上の部分を支える形式で、この街のマーケットでもあちこち見られます。

日本でも不動産関係でよく聞く言葉です。
一階が駐車場になっている家屋がありますが、あの部分もピロティと呼びます。


例えば、コルビュジエのデザインのSector10の政府美術館&アートギャラリー
こういうものもピロティと呼んでいいのでしょうね!
1階の前面がピロティ。



資料からお借りします。
Sector1の立法議会議事堂(キャピトル・コンプレックスの一つでユネスコ世界遺産)
1階の全面がピロティ。側面の壁にブリーズ・ソレイユ(日除け)。


書籍・CHANDIGARH The city beautifulより。

という事は、マーケットでも同じようにピロティと呼べるのなら、一階部分の外側がそうなっています。その中は日影になっていて、また雨天の時には濡れない便利な通路になっています。

Sector11のマーケット
一階前面が柱になって通路。



同じくSector11のマーケット
確かここだと思いますが、この右奥の何もなかったスペースにFortis病院の分院が開業しました。



過去記事にも書きましたが各セクターのインナー・マーケットは、日当たりを考慮して全てセクター中央通りの南側に配置しています。
また、道路を横断しなくても買い物できるように、道路の片側(南側)だけにマーケットが配置され、建物はピロティや日除けを取り入れ、住民に優しい設計になっているんですね!

こんな細部まで計算されていたなんて、本当によく計画されて造られた都市なんだと今になって実感しています。

そしてコルビュジェさんの偉業がよくわかり感謝です