Sector10は文化をテーマとしたセクターです。
1.Government Museum & Art Gallery(政府美術館&アート・ギャラリー)
ル・コルビュジェがデザインした美術館です。
2. Chandigarh Architecture Museum (チャンディーガル建築物博物館)
コルビュジェ自身のスイスでのデザインが基で、1の美術館デザインでコルビュジェの弟子として働いた建築家が手掛けました。コルビュジェの海外での建築物もこの建物とよく似ています。
3.Museum Of Sience (科学博物館&自然史博物館)
人類の歴史とインドの恐竜館。
これら三つは共通する入場料で入れるそうですが、私は三つ同日に入らなかったので料金は別々に払いました。
現在も共通入場料という制度があるのか尋ねてみて下さい。
カメラ持ち込みは各所別途料金がかかります。
最近の情報では当時(入場10ルピー、カメラ持ち込み5ルピー)よりも値上がりしているようです。
スマホで撮る人は料金が発生するのか??
ルールが対応できてないと思うので受付で尋ねてみて下さい。
下は1のGovernment Museum & Art Gallery(政府美術館&アート・ギャラリー)です。
大きくて全景が入りませんでした
1962~1967年建築。
チャンディーガルにはこちらの美術館の他に美術学校と建築学校があります。
残念ながら世界遺産に登録されたのはSector1の建築群だけで、これらは世界遺産には登録されてはいません。
しかし世界にあるコルビュジエ設計の美術館の内の1つがこの美術館です。
残りの2つは同じくインドのアーメダバード美術館で同時期にデザインされています。
計画はチャンディーガルの方が早かったそうです。
もう1つは東京上野にある国立西洋美術館です。
こちらは一昨年に世界遺産に登録された時に日本のニュースで映像が出ましたが、一目見た時に「あ!チャンディーガルの美術館とそっくり!!」と驚きました
この3つはデザインが大変似ているそうです。
この美術館の外観は50m四方の正方形の造りで様々な実用性を兼ねたデザインです。
浮かせて取り付けられた雨樋のある屋根や内部も細くデザインされ、階段を使わずにスロープ、吹き抜け、と何かしら意図を感じさせるような造りです。
コルビュジェのデザインの特徴ですが見たり読んだりした結果、段々と解って来ました。
自然を利用して建物にデザインを作る(この場合は雨水を利用して樋という物をデザインする)という感じだと思います。
*雨樋の形は牡牛の角をイメージしているそうですね。
Sector1の建築物にも同じ形の樋がデザインされています。
建築に関して素人には気づきが少ないと思いますが、勉強されている方には恐らく発見の多いデザインだと思いますし、他のコルビジェの美術館を知っている方には共通点がすぐにわかると思います。
Sector1のコルビュジェ建築群を見学した後には、多くの観光客がこの美術館も訪れているようです。
展示物は、元はパキスタンのラホール市から運ばれてインド数か所を転々とし、最後にこの美術館に収められました。
ガンダーラ美術の古代の仏像や数多くの彫刻品、絵画が展示されていて大変興味深いです。
ヒンドゥー教の多いインド人が仏教思想の仏像、神様の絵などを見学するとまた興味深いようです。
絵画好きな方には2階に沢山の絵画、モダン・アートの展示も楽しめ、インドにもこんなアーティスト達がいる事が新発見でした。
吹き抜け。他のコルビュジェの美術館とデザインが似ているそうです。
壁の中の絵が綺麗でした。こういう壁が他にもあったと思います。
日本の壺も発見!
館内をゆっくり回っていたらあっという間に1時間以上はかかります。
アクセス
10時~17時 月、祝日休み
ブログ紹介
「 ぼく@dadadadaiyuさん」ブログ
ゆるろぐ-Urbanisme Log- (https://urlog.hatenablog.jp/)のチャンディーガル旅行記事より。
チャンディーガル建築物博物館 )