インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

この地名、Chandigarhの発音

2019-04-13 | 概要 About Chandigarh

この地名のChandigarhの発音を調べてみました。

そもそものきっかけは過去記事の
「建築倉庫ミュージアムのル・コルビュジェ/チャンディガール展へ」からです。


この展覧会では、
コルビュジェがフランス語訛りで発音されていたという理由で、チャンディガールを用いたと後で知りましたが、疑問に思われた方もおられたようですね。
 
ヒンディー語の文字に関してはすっかり忘れてしまったので再度調べてみました。
発音は、ヒンディー語教材動画で音を確認しました。



結論から言いますと、
1.ヒンディー文字通りに発音した時、
2.アルファベットの発音記号通りに発音した時、
この二つの発音表記が異なるのです。

ヒンディー語が読めない外国人はインド人とは違う発音になっても仕方ありませんが、多くの人は発音表記を確かめているとは思えません。
単に耳で覚えているだけではないかと思います。



*この地名の意味は、チャンディー女神+砦という単語の組み合わせです。
現地の発音
Chandigarh (local pronunciation: [tʃə̃ˈɖiːɡəɽʱ] )
→多分チャディーガ(ル)(チャとガのアの母音は曖昧音)
 
1.ヒンディー文字(चंडीगढ़)通りに発音した時→チャンディーガル
ディー=डी→ィを長母音としての添え字が右にありeeと伸ばして発音します。
砦という単語はそもそもガルと「短い発音」で、ガールではありません。
(ढ़はrに近い音ですが、実は英語にも日本語にもない音で、日本語ではル、アルファベットではrで表記します。)
 
2.英語版Wikipedia内で紹介されている、
アルファベットの発音記号(tʃʌndɪˈɡɑː(ɹ)/, /ˌtʃɑːndɪˈɡɑː(ɹ))通りに発音した時
→チャンディガール 
(語尾(ɹ)のɹはrを逆さまにしたもので日本語にはない音です。
語尾にその音をつけてもつけなくても良いような曖昧な表記になっています。) 

英語でははっきりガルという発音をする習慣がないので伸ばして発音する方が楽なのかもしれませんね。  
 
特に2は、1の発音が難しい外国人の英語用発音動画で紹介されています。
→外国人用に英語風に発音が変えられた、と言ってもいいかもしれません。
 
 

 
カタカナ表記に関してはこちらから。
対応するカタカナは決まっているんですね。
「カタカナ表記とはヒンディー語の語彙(主に固有名詞)を日本語で表すもので、必ずしもヒンディー語の発音に一致しない(例:दिल्ली→デリー)。同様に、アルファベット転写と英語表記も区別する(例:दिल्लीはアルファベット転写ではdillī、英語表記ではdelhiとなる)。」
 

 
過去に語尾の発音に関して確認したところ、現地インド人は皆、チャンディーガルと発音していると言われ、現地でもお世話になっていたインド人がそう発音していました。
 
しかし動画で見たインド人の発音は人により様々で、ディーやガーを伸ばす、伸ばさない、アクセントも前半、後半に置く人、またガルと発音する人は音が下がりますね。

*語尾についてはインド人の母語によっては英語読みにすると、癖でガルになりやすいと思います。
アルファベット読みした際、R音がある外来語はしっかりと発音します。
それらの単語は外来語から来るヒンディー語となっています。
例 Market マーケット→マケット 
  Air Conditioner エアーコンデイショナー→エアーコンデイショナ

 
 *日本で出版されたル・コルビュジェに関する英書を訳した書物「ル・コルビュジエの手」では、チャンディガールと表記されていますが、「チャンディーガルとも」と明記してあります。



 
参照
↓こちらのサイトで紹介されています。
Chanigarhの発音はこのようにアルファベットで発音を分解、表記。
eeと伸ばします。
CHANDIGARH is pronounced as  ch uh n - d ee - g uh r  where,
 
*eeを伸ばす長さは人によって異なるようです。
 
↓こちらでは発音が聞けます。 
語尾をガーと伸ばしていますのでこのような発音も好まれているのかもしれません。
アクセントは現地で聞いていた通りです。
チャンディーガール
Pronunciation of  Chandigarh Origin: Indian 
 
 
↓こちらのサイトでは、英語での発音紹介ですのでヒンディー語発音とは異なります。
チャンディガールとアルファベット表記通りに発音されています。
発音している方の国籍は不明ですが、概要には
「「Emma Saying」 は無料英語ビデオ発音ガイドです。」と書かれてあり、サイトで紹介する単語は英語の国別でも発音が変わるそうです。 


表記により発音が変わって来る事、またインドの地方の言語によっても表記が変わり、ガールの語尾のrをd音で終わる発音表記もあります。
 
文字通りに読むルールがあっても、皆が統一した発音をしている訳ではないですね。
言葉は生き物で言い易いように変化してもおかしくありませんね。
 
 


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