忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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「カムフォアドバンス」の行末を案じてみる

2004年08月04日 | 作品紹介(ゲーム)
ゲームボーイアドバンスでテレビ電話が出来る。
そんなツールが7月30日に発売開始になった。
使用方法は、
ゲームボーイアドバンスにモジュラーケーブルを接続し、
あとはどちらかが電話するだけ。
PCの初期設定の200倍は簡単だ。
内蔵カメラの画素数は11万画素と若干物足りないが、
アナログ回線での通信であることと、
アドバンスの液晶サイズを考えれば妥当であろう。

対応ハードはゲームボーイアドバンスとアドバンスSP。
公表されているかどうか知らないが、DSでも動くらしい。
また、全ての機種で動作チェックしたわけではないが、
テレビ電話機能付きのFOMAとの通信も一部可能とのこと。
ちなみに定価は19000円(税込)。
アドバンス本体を持っていたとしても、
2セット揃えて4万近くはけっこう高価だ。

初回1万台の限定生産にして、
販路もメーカー直販のみに絞ったのは正解であろう。
ただ、その割には品薄感もなければ、あまり話題にもなっていない。
知り合いの某問屋が早速取り扱いを始めたのも、
販売状況が芳しくないのを受けて
メーカーが急遽窓口を広げたためではないか。

不調(と決めつけているわけだが)の原因は、
”アナログ回線専用”というのが大きいと思う。
ADSLや光はもちろん、携帯電話に対応していないのも痛い。
使用範囲が家庭内に限定される(持ち歩けない)のなら、
アドバンスの液晶の小ささはデメリットにしかならない。
NTT東西の共同開発によるIPテレビ電話の投入も間近な今、
通常の電話料金を支払って
アドバンスの小さな画面で誰が会話するというのか。
年寄りにはNTTのIPテレビ電話の方が高機能かつ便利であろうし、
若いカップルなら揃ってFOMAにするか、
お互いのパソコンにカメラを取り付けた方が遙かに安く快適だろう。

そう考えると、この1万台という数字は、
妙な周辺機器を欲しがる
マニア層を睨んだ数字なのではないかと思えてくる。
サテラビューとか、64DDとか、モバイルシステムGBとか、
その手の周辺機器に食指が動く人向けだろう。
それは私なわけだが。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
タイトル:カムフォアドバンス
  機種:ゲームボーイアドバンス
メーカー:デジタルアクト
 発売日:2004年7月30日
  価格:19000円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
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