忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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モーニング娘。化の進む「サクラ大戦」の今後。

2004年08月27日 | 業界四方山話
もうお腹一杯である。
「サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~」
の発表会場に集まった”豪華”出演者の集合写真を見た私は、
軽い胸やけと共に溜息が出た。

SS時代にはセガの看板だった「サクラ大戦」は、
DC時代に関連商品を乱発し一気にブランド力が低下、
PS2にフォーマットを移した現在も復調の兆しは見えていない。
(「熱き血潮に」は20万、「ミステリアス巴里」は10万、現在どちらも投げ売り中)
売り上げの下がる一方で関連商品のリリースはますます増える傾向にあり、
「信者の数が減ったなら一人当たりの負担額を増やせば良い」という、
どこぞの新興宗教のような展開で下り坂に歯止めをかけているのが現状だ。
今後も付き合いきれなくなった信者が次々に脱落していき、
早晩「サクラ大戦」は終わってしまうだろう。
先日発表された今後の「サクラ大戦」関連ソフトのリリース予定は

■サクラ大戦5~さらば愛しき人よ
■サクラ大戦5・Action
■サクラ大戦物語・帝都編
■       ・巴里編
■KOUMA/降魔
■桜姫錦絵巻

となっており、この6本に上の「V」を入れると、
実に7本もの「サクラ大戦」関連ソフトが発売されることになる。
発売時期は「V」以外は未定となっているが、出し過ぎであることに変わりはない。

本編リリースに力を入れず、外伝的な物で時間と小銭を稼ぐやり口は、
即席ユニットを次々に発表しているモーニング娘。と激しくかぶる。
広井王子はゲーム業界のつんく♂なのか。
ミュージカルにご執心なところも似ているし、
本業以外の分野とのコラボレーションにやたら積極的なところも似ている。
「サクラ大戦」本編は母体であるモーニング娘。であり、
「花組コラムス」や「ミステリアス巴里」は派生ユニットだ。
売り上げも評判も良かった「花組コラムス」はミニモニ、
出たかどうかも忘れ去られている「オンライン」などはROMANSといったところか。

人気凋落と言えども集金力はまだまだあるわけで、
1作品ごとの売り上げを落としながら今後もリリースは続くのだろう。
ただ、「熱き血潮に」「ミステリアス巴里」のダブルパンチで
問屋、ショップ共に「もうサクラは恐い」という認識が確実に芽生えているはずだ。
一度落ちたイメージを回復するのは難しい。
今の「サクラ大戦」の望まれているのは、苦笑いを誘う声優の歌謡ショーでもなければ
浪漫堂に置くグッズを拡充することでもない。
身の丈に合った販売計画を立てることだ。

志茂田景樹のようなカラーリングをしている場合ではないぞ、広井。
コメント (1)
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