忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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アテネは「ATHENS2004」に福音をもたらさない

2004年08月16日 | 作品紹介(ゲーム)
「ATHENS 2004」

と聞いて「あ、PS2で出てるオリンピックのゲームね」
と思いつく人がどれだけいるだろうか。
4年に一度のお祭り騒ぎに便乗して、
ゲーム業界も過去多くのオリンピックゲームを発売してきた。
その大半を手掛けたのがコナミだ。
FC時代に始まった「ハイパーオリンピック」シリーズは、
名前を変えつつも

1988年「コナミックスポーツ・イン・ソウル」
1992年「コナミックスポーツ・イン・バルセロナ」
1996年「ハイパーオリンピック・イン・アトランタ」
1998年「ハイパーオリンピック・イン・ナガノ」
2000年「がんばれニッポン!オリンピック2000」
2000年「ハイパーオリンピック・ウインター2000」

などなど、時代と共にリリースしてきたが、
2000年にリリースした「がんばれニッポン!」
の記録的な大敗がミソをつけ、
シドニー以降のオリンピックゲーム製作に対する意欲は
目に見えて落ちてきたように思う。
と言うか、もう無いかも知れない。

コナミが2000年のオリンピックゲームで
「シドニー」と付けられなかったのは、
カプコンがIOCと公式契約を取り付けたからだ、
というのを聞いたことがある。
カプコンの発売したオリンピックゲームのタイトルは、
そのものズバリ「シドニー2000」
悩んだコナミはJOCに目をつけ、
「がんばれニッポン!」のフレーズの使用許可を得たわけだが、
結局双方討ち死にという散々な結果に終わった。

そしてアテネである。
今年はどこが奪い合うのかと思いきや、
あっさりSCEに決まったようだ。
が、オリンピック開催で沸きに沸くこの時期においても、
大量のCM投下を得意技とするSCEが全くCMを流していない。
PSの新作が揃う商談会に出展されたのも発売1ヶ月前だった。
(通常は2ヶ月前)
SCEの関係者によると

●情報公開に関する規制が厳しくギリギリの紹介になった。
●商品告知にも色々と難しい問題が多く、
 プレイ画面なども一切使用出来ない。

という事情があるらしい。
IOCの注文は相当小うるさいようだ。

ロクな商品告知も出来ず、
宣材も極僅かに限定され、テレビCMも打てない。
メーカーからすれば八方塞がりである。
こうして、大して人目に触れることもなく
7月29日にひっそりと発売された
「ATHENS 2004」の初週売り上げは約1000本。
「瞬間視聴率40%!」などと言われる
メダルラッシュの今回のオリンピック、
うまくCMを挿入出来ていれば、
最低でも10万本は売れていたはずだ。

「こんなやり方で売れるはずないじゃん」

というSCEのボヤきが聞こえてくるようだ。
コナミが撤退したのは大正解かも知れない。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
タイトル:ATHENS 2004
  機種:プレイステーション2
メーカー:SCE 
 発売日:2004年7月29日
  価格:5800円(税別)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
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