
ファミコンミニシリーズのヒットを例に挙げるまでもなく、
ファミコンブームの再燃は生誕20周年を過ぎた現在も続いている。
昨年9月、ブームの真っ只中にも関わらず
任天堂がニューファミコン本体の生産を打ち切ったおかげで、
ソフトを所有しているユーザーの受け皿として
「ふぁみこん野郎」や「ネオファミ」などの
バッタモン本体が幅を利かせているのが現状だ。
そんな中、バッタモンの総本山・ゲームテックから
新たなファミコングッズ「ポケファミ」なる商品が登場する。
少し前に、ゲームボーイアドバンスに取り付ける形の拡張型本体
「アドファミ」なる商品を投入したばかりだが、
今度はアドバンス本体すら必要とせず、
この本体のみでファミコンソフトが遊べてしまうという代物だ。
簡単なプロフィール紹介をしておこう。
●2.5インチのバックライト付きTFT液晶を採用。
●付属のAVケーブルを使えばテレビに接続も可能。
●電源方式は電池(アルカリ3本で約3時間)かACアダプター。
●今年末発売予定。
●価格はオープンプライス(参考価格は14000円前後)
ACアダプターは同じゲームテックから発売されている
「ネオファミ」用のACを併用出来るが、
現状ではAC単品での発売予定はないとのこと。これは痛い。
今後どうなるのかは分からないが、
もしACの単品発売がされないのならば、
その時点でこの商品は「終わり」だと思う。
アルカリ3本で3時間しか使えない代物を誰が持ち歩くと言うのか。
家で遊ぶことが前提なら、
AVケーブルを抜いてでもACを同梱するべきだろう。
「ネオファミ」を所有するユーザーなら
「ポケファミ」のACが使えますよということを
言いたいのかも知れないが、
「ネオファミ」所有者なら素直に
「ネオファミ」を使って遊べばいいわけで、
わざわざAVケーブルを使って「ポケファミ」から
テレビに接続する必要はあるまい。
要するに、基本コンセプトの段階でガタガタな商品なのだ。
私なら、
いっそのこと液晶を外して携帯可能の小型本体にする。
メガドライブ時代にセガが発売した
「メガジェット」のような感じ、
と言ってわかる人がどれだけいるかが問題だが。
液晶さえなければ価格も抑えられる上に消費電力も少ないはず。
どうせなら名前もパクって「ファミジェット」でどうだ。
「アドファミ」にも使われていた「数量限定生産」が
今回も殺し文句として使われているが、
この手のメーカーの商品で本当に限定だったことを、
私はほとんど知らない。
参考価格も仕入れ原価からすればボッタクリ過ぎだろう。
実勢価格は12000円を切ると思うが、さて。