忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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主観・客観

2005年01月08日 | 忍之日記
最近、「忍の記事には主観が入っている」という指摘がよくある。
何を隠そう、
私はこの「主観」「客観」という言葉については今まで繰り返し考えてきた。
きっかけは、まだ私がバーでシェーカーを振っていた頃の話だ。
ある物事に対してバーのマスター達と話をしていた時、
「それは客観的に見て『おかしい』と思います」と言ったところ、
マスターから「それのどこが客観的なんだ?」と言われたことがあった。
「おかしい」と思ったのは、しょせんお前の「主観」ではないのかと。
「自分は客観的に物事を捉えている」と思う人間がいるとすれば、
それは単なる「思い上がり」だという話をされた。
そのマスターには客商売や礼儀作法など色々と教わったのだが、
私はこの一言が一番印象に残っている。

最初に断言しておくと、私は常に「主観」に基づいて言葉を紡いでいる。
客観性を持とうと心掛けてはいるが、私に出来るのは「心掛ける」までだ。
と言うか、
HPであろうが、
BLOGであろうが、
掲示板の書き込みであろうが、
小学生の作文であろうが、
タブロイド誌の記事であろうが、
大手新聞社の記事であろうが、
言葉を紡ぐ者は皆「主観」を発信しているはずなのだ。
同じニュースを扱った記事の内容が
読売新聞と朝日新聞という日本を代表する二大新聞社で
面白いほどに異なる仕上がりを見せることが多いのも、
書き手の「主観」が異なっているからに他ならない。

PSPの初期不良の比率を「多い」と思うか?
島田紳助の復帰を「早過ぎる」と思うか?
奈良の女子児童殺害事件に対する大谷昭宏の見解は
吊るし上げて非難するほど「間違っている」と思うか?
スマトラ沖地震での被害者を
疫病予防の為に身元確認前に土葬していることを「仕方ない」と思うか?
全ての回答は「主観」によって異なることだろう。
そして、「正解」は「主観」の数だけある。

どこでどうなったのかは分からないが、
当BLOGは現在デイリーで1万以上のトータルアクセスをいただいている。
開設当初は週間でも50とかその程度だったことを思えば
狐につままれたような不思議な気分だ。
しかし、タイトルの下にも書いてあるように、
当BLOGはしょせん「映画とゲームが好きなジジィ」の戯れ言であり、
それ以上のニュースバリューを期待されても正直困ってしまう。
人によっては公正さを欠いていると思われる記事も当然あろうし、
メーカーの発表と異なる数字を書くこともあると思う。
決して嘘偽りを書いているわけではないのだが、
一個人がどれだけアンテナを伸ばしたところで掴める情報には限りがある。
精度の高い情報が欲しければ、個人運営のBLOGは覗かぬ方が良い。

goo BLOGの新規募集広告にも「あなたもBLOGで思うままに情報発信」とある。
BLOGとは本来「主観」を発信する場所であるはずだ。
私は今後も「思うままに情報発信」するし、スタンスを変えるつもりもない。
というわけで、今後とも”ひっそりと”よろしく。
コメント (43)
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