▼Netflix「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」生きるなら、楽しまないと
08月03日配信■邦画:Netflixオリジナル|ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
現在アニメも放送中の「ゾン100」がNetflixオリジナル映画として8月3日より配信開始。
ある日突然大量発生したゾンビにより街中がパニックに陥る中、
ブラック企業に就職した主人公は「今こそ人生を見つめ直すチャンス」と一念発起し
「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をノートに書き記し、実行に移そうとする。
主演は「チェリまほ」で大ブレイクした赤楚衛二。
共演は白石麻衣、栁俊太郎、早見あかり、筧美和子、市川由衣、川﨑麻世、北村一輝。
監督は映画版「モテキ」でPerfumeがダンスするオープニングミュージカルシーンを担当して注目を集め、
WOWOW版「アフロ田中」で脚本・監督を兼任した石田雄介。
先日、劇場(TOHOシネマズ)で開催された試写会に参加させていただきビールと共に一足お先に見た。
私のポジションを最初に明確にしておくと、放送中のアニメは4話まで視聴していて原作コミックは未読。
ケンチョのビジュアルがアニメのバカマッチョからスリムなホスト系イケメンになっているのと、
CAと合コンする舞台がデパ地下からドンキホーテに変更されているのを除けば
冒頭からアニメ4話まではほぼ同じ展開。ここからも同じなのかは不明。
あらすじを読んで「ゾンビランド」と「ちょっと今から仕事やめてくる」を
ミックスしたようだと思っていた私の予感はほぼ当たっていた。
「ゾンビランド」は2009年、「ちょっと今から仕事やめてくる」は2015年なので
2018年から連載の開始された「ゾン100」が影響を受けていても不思議ではない。
「ゾンビランド」は謎のウイルスでゾンビが蔓延した世界で
「生き残るための32のルール」を作り、ひっそりと生き延びていた引きこもりの青年が、
一念発起で外の世界に飛び出し、屈強な男と気の強い少女を仲間に得て旅をするコメディ。
「ちょっと今から仕事やめてくる」は、ブラック企業に就職し心身ともに疲労困憊の主人公が
電車に飛び込もうとした瞬間にかつての同級生に救われることから始まる不思議な友情物語。
「ゾン100」の主人公も、ブラック企業で疲弊し死を決意するまでの状況に追い込まれている。
そんな主人公が、ゾンビの蔓延する世界を好都合と解釈し
「どうせいつか死ぬなら好きなことをしよう」と決意するのだから、まさに2作のミックスと言える。
映画版「ゾン100」は底抜けに明るい。
主人公・天道輝と赤楚衛二のシンクロ率が高く
人類存亡の危機を前にしても、自分にとってはむしろ都合が良いと解釈できる
スーパーポジティブ思考でゾンビの群れを駆け抜けていく姿は爽快そのもの。
人のため躊躇なく行動に移すことのできる主人公はカッコ良い。
親友のSOSに応えて歌舞伎町へ、焼肉をより美味く食べたくてコンビニへ、
死が迫っているからこそ、生を謳歌するための100ヶ条を掲げて次々にクリアする姿は
人生の折り返し地点を過ぎた私には眩しく映る。
市川由衣の話す「やりたいことって、忘れていっちゃうよね」という台詞が
より深く刺さるのは、もしかすると私ぐらいの世代かもしれない。
「どうせ生きるなら楽しまないと」の精神で夢を失わず友を助け、友に助けられながら
人生を力強く歩むこの物語は、見た目のドタバタ以上に優しい。
「ちょっと今から仕事やめてくる」に出てくる
「人は夢をなくしたらどうなるの?」
「夢はなくならないよ、見えなくなってしまうだけなんだ」
の精神が、この映画の根底にある。
「正義のヒーローになりたい」という壮大な夢を叶えるため
特製のスーツを身にまといゾンビ達に立ち向かう主人公の向こうには
「叶えたいものを叶えるために生きる」ことの大切さが込められている。
その温かさが、原作が本来持っているものなのか、
実写版ならではの監督のアレンジなのかは、今後のアニメの展開で確認したい。
映像はセンス良く編集もお見事だが、劇中流れる挿入歌がいずれも微妙な選曲ばかりで
流れるたびにテンションが下がってしまうのが唯一にして最大の難。
「モテキ」に関わっていたのなら、あの映画ぐらいに音楽面でも頑張って欲しかった。
映画「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」は8月3日よりNetflixで配信。
配信中■Amazonプライム:ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
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*アニメ版「ゾン100」はNetflix、U-NEXT、ディズニープラス、Huluでも見逃し配信中(2023年8月2日現在)
配信中■Amazonプライム:ゾンビランド
*Netflix、U-NEXTでは見放題配信中(2023年8月2日現在)
【紹介記事】B級青春ホラーコメディの快作。映画「ゾンビランド」より抜粋。
映画のテーマは、引きこもり青年が部屋から飛び出して一皮むけるまで。
とことん性格の合わない筋肉バカと、いいように騙されても嫌いになれない詐欺師姉妹とで
ゾンビとは無縁の国を目指して旅するロードムービーになっている。
ゾンビ映画らしいのは冒頭の5分ほどで、あとは極自然に「その辺に溢れている」という設定。
そこに居ることが当たり前過ぎて、「この辺は野良猫が多いな」程度の煩わしさしか
感じていないように見えるのが妙にリアルだ。
人と関わることを避けてきた青年コロンバスが少しずつ心を開き、
恋をして、やがて見つける「大切なモノ」とは。
ゾンビ映画に似つかわしくないほどスタイリッシュな映像や、
ビル・マーレイの扱いの酷さを筆頭にしたコメディセンスもツボ。
ホラー好き、コメディ好き、ロードムービー好きな方は必見。
配信中■Amazonプライム:ちょっと今から仕事やめてくる
*「ちょっと今から仕事やめてくる」はU-NEXT、ディズニープラス、Huluで見放題配信中(2023年8月2日現在)
「孤高のメス」「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」など
腰を据えた社会派の作品を得意としてきた成島出監督が、
ブラック企業に務め疲弊した若者が、偶然再会した同級生との出逢いを通して
人生を見つめ直す北川恵海のベストセラー小説を映画化。
主演は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の福士蒼汰。
共演は工藤阿須加、黒木華、小池栄子、吉田鋼太郎。
福士蒼汰の「俺や、ヤマモトや!」の破壊力がすご過ぎて劇場公開当時はスルーしてしまったのだが
これが非常に良くできた物語でオチも良かった。
死にたいほどの思いをしてまで居なければならない会社(学校)などない、という当たり前のことを
二人の男性を通して教えてくれる優しい優しい映画。
福士蒼汰はその後成長著しく今では頼りなさも消え、
工藤阿須加も「教場」や「御手洗家、炎上する」など近年の出演作では驚くほど芝居が上達している。
「ゾン100」とは根底に流れるメッセージでの共通点を感じたのでここであげてみた。
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