▼ファミコン「月風魔伝」がまさかのカムバック
今朝放送された任天堂のインディーズゲーム紹介プログラム「Indie World 2021.4.15」で
突然発表されたのが「GetsuFumaDen: Undying Moon」だった。
タイトルだけ見て「あ!」と気づいたあなたは私と同世代のジジィゲーマー。
そうあの「月風魔伝」である。
ファミコン版「月風魔伝」が発売されたのは1987年7月7日。
ディスクシステム向けにテーブル、スポーツ、アクション、シューティングなど
カジュアルなゲームを次々にリリースしていたコナミは
カートリッジに関しては差別化を図るためか大容量を押し出したものが多く、
本作も2Mビットロムを大々的に謳ったプロモーション展開がされていた。
しかしファミコンの時代の大容量とは(現代もある意味で同じかも知れないが)
無駄に広いマップや必要かどうかわからないステージに費やされることも多く
本作も闇鍋的に売れ筋の要素を詰め込んだ、やや消化不良なゲームになっている。
そのことは当時のクロスレビューでも見抜かれており
ファミ坊や店長あたりは結構厳しめのことを書いていたように記憶している。
ファミ坊はナムコの「スターウォーズ」やコナミの「ワイワイワールド」のレビュー時にも
アイディアの枯渇は既存品の寄せ集めや大容量化では解決しないことを喝破していて
私も大きく頷きながら読んでいたものだ。
「月風魔伝」が発売された当初、同じ時期にアーケードで人気のあった
ナムコの「源平討魔伝」のパクりではないかと指摘する声があった。
「源平討魔伝」は1986年10月よりアーケードで稼働、「月風魔伝」は1987年7月発売。
パクったとすれば神業の速さで仕上げたことになるが
後にコナミの開発スタッフが「源平討魔伝」に影響を受けたことを正式に認めている。
ただ、当のナムコがファミコンで発売した「源平討魔伝」は
「月風魔伝」から1年後の1988年10月とかなり遅れながら
アーケード版とは似ても似つかぬボードゲームになっており、
ファンの乾きが満たされるのは1990年発売のPCエンジン版まで待たされることになる。
今回Nintendo Switch/Steamで発売される
「GetsuFumaDen: Undying Moon」はファミコン版を現代向けに一新したもの。
サイドビュー探索型マップで構成された、インディーゲームの花形とも言える
ローグヴァニア2Dアクションゲーム。
グラフィックが和風なことを除けば、現在のインディーゲームでは
比較的良くみるタイプのゲームなのだが、なんとファミコン版の熱狂的なファンが
コナミの正式な許諾と協力を得て発売されるタイトルとのこと。
多くのインディーゲームが「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」の影響を
感じさせる良作を発売している中で、ついにここまで来たかと感慨深い。
動画を見る限り、ファミコン版にあった余計な要素(失礼)は削られて
純粋な2Dアクションになっているようで一安心。
2022年配信予定で価格は2,728円。
5月14日からSteamで早期アクセスが開始される。
早期アクセスに参加したユーザーには、デジタルアートブック、オリジナルminiサウンドトラック、
ファミコン版「月風魔伝」が無料特典として付いてくるとのこと。
コナミのことなので、Switchは「桃鉄」と同じようにファミコン版を
早期購入特典(DLC)にしたパッケージ版が出ると見た。
いや、出してねお願い。忍より。
2021年4月現在、FC「月風魔伝」を遊ぶことのできるハードは以下の通り。
・3DS用バーチャルコンソール
・Wii U用バーチャルコンソール
<Amazon>
発売中■NSw:Nintendo Switch Online利用券(12か月)|オンラインコード版
発売中■ETC:ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
発売中■Kindle/書籍:ファミコンコンプリートガイドデラックス
<楽天ブックス>*1,000ポイントまで利用可能
発売中■NSw:Nintendo Switch Online利用券(12か月)|オンラインコード版