▼「2」の公開前に|映画「インサイド・ヘッド」No Rain,No Rainbow
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*本記事は2024年7月末に「インサイド・ヘッド2」が公開されることを記念して
2015年7月に紹介した前作「インサイド・ヘッド」の記事をアメブロより移転したものです。(一部加筆・改稿あり)
ディズニー・ピクサーのゴールデンコンビによる新作アニメ「インサイド・ヘッド」は
「トイ・ストーリー」「ウォーリー」の原案、「モンスターズ・インク」「カールじいさんの空飛ぶ家」、
コロナ禍の影響で日本ではディズニープラス専用作品となった「ソウルフル・ワールド」では
監督も務めたピート・ドクターによる作品。
少女ライリーの頭の中にいる感情達が、ライリーが幸せな人生を歩めるようにと奮闘する冒険モノ。
5つの感情はヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミで、
日本語吹き替えではヨロコビを竹内結子が、カナシミを大竹しのぶが演じている。
「アナと雪の女王」のオラフに該当するサイドキャラクター・ビンボンには佐藤二朗。
海外では「ジュラシック・ワールド」の猛威におされて惜しくも2位デビューに甘んじたものの
最終的な興行収入は全世界で8億1880万ドル(うち北米で3億5540万ドル)となり
ピクサー作品史上3作目の3億ドル超えの大ヒット作品となった。
これまでのピクサー作品に比べると若干キャラクターの引きが弱い(日本人向けではない)こともあり
日本での注目度が低いような気もするが、私の中では子供の心理、親の心理を熟知した
ピクサー作品の黄金期復活を予感させる「トイ・ストーリー 3」以来の快作。
本作を紹介する上で避けて通れないのが
真木ようこ主演で5月に公開された映画「脳内ポイズンベリー」だろう。
【関連記事】脳内会議は真木よう子を支配したか。映画「脳内ポイズンベリー」
主人公が意思決定するまでの過程を、理性、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶の
5つの感情達が会議を開きながら決めてゆくコメディである。
粗筋だけ読むと両者はそっくりだが、実際に観てみると
設定が似ていたことすら忘れてしまうほど観賞後の余韻が違う。
「脳内ポイズンベリー」が物語を主人公の恋愛に絞り、感情同士の綱引き(喧嘩三昧)で
笑わせるコメディだったのに対し、「インサイド・ヘッド」は「人の感情に不要なものはないのだ」と
観客に語りかける大きな愛の物語になっている。
登場する感情達は能天気なまでにポジティブだったり、鬱鬱としていたり短気な荒くれ者だったりするが、
「ライリーを幸せにしたい」という目標からは絶対にブレない。
「脳内ポイズンベリー」の感情達が、三十路に突入した独身女性を何とか幸せにしてやろうと
おせっかいを焼く親戚のおばさんだとすれば、「インサイド・ヘッド」の感情達は
11歳子の成長を見守り、期待や不安に応えようとする親心に近い。
自分の足で立ち、自分の頭で考え始めたライリーにハラハラしながら、
どうすれば幸せな道を歩むことが出来るのかを懸命に考えて行動する。
物語の構成も奥行きも全く違う。
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本作では、ライリーの抱く感情だけでなく、記憶・意識下・夢といった
脳にまつわる様々な機能についてピクサーお得意のファンタジックな解釈で映像化している。
「マイナスの感情に侵蝕された脳内の景色とは」
「忘れたい記憶の振り分け方や格納先」
「記憶が薄れるとはどういうことなのか」
「一度植え付けられるとなかなか消えないトラウマ」
言葉ではなかなか説明し辛い部分の可視化が非常に上手い。
「なるほど!本当にこうなっているのかも?」と大人ですら感心させられる。
辛い記憶ほど早く薄れていくのは、忘れたいと願う気持ちがそうさせるのだと聞いたことがある。
「インサイド・ヘッド」では、そうした脳の不思議なメカニズムについて
(医学的に正しいかはさておき)納得させられる表現が使われていて
大人の私でも童心にかえったような気持ちでストンと胸に落ちた。
ライリーの脳内で起こったトラブルを解決すべく手を取り合って奮闘するヨロコビとカナシミ。
その冒険こそが、ライリーが成長のために不可欠な貴重な体験であり
大人の階段を上り始めた証拠でもある。
ネガティブな感情を失くしたからといって、ずっと楽しい気持ちだけが続くわけではない。
喜びも悲しみも、全ての感情・経験には無駄がないんだよ、と、
作品全体が語りかけてくるようだった。
悲しい経験はなるべくさせたくないのが親心。
けれど人は皆、笑ったり泣いたり怒ったりしながら
その全てをバランス良く抱えた「大人」へと成長するのだ。
「No Rain,No Rainbow」
雨が降らなければ、虹もできない。
辛い経験をしたからこそ幸せがやってくるのだとするハワイのことわざを思い出した。
泣かせどころもきっちり用意し、ピクサーらしい着地を見せる秀作。
2024年7月現在、「インサイド・ヘッド」はBlu-ray発売中。
配信ではディズニープラスが見放題、Amazonプライムビデオでは有料レンタル中。
2024年08月01日公開■洋アニ:インサイド・ヘッド2
感情をキャラクター化するという異色の設定でヒットした
ディズニー&ピクサーのオリジナルアニメ「インサイド・ヘッド」の第2弾。
思春期を迎え、新しく芽生えた「大人の感情」の登場により戸惑うライリーが
複雑な心の内と向き合いながら成長する姿を描く。
声の出演はエイミー・ポーラー、マヤ・ホーク、トニー・ヘイル、ポール・ウォルター・ハウザー。
監督は、本作が長編デビューとなるケルシー・マン。
日本版声優は、前作でヨロコビを担当してた竹内結子を小清水亜美が引き継いでいる。
先行公開中の海外では既に世界累計興行収入が14億6280万ドルに到達し、
「アナと雪の女王」を抜き去りアニメーション映画として歴代1位の記録を達成。
現在も好調に数字を伸ばし続けている。
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ジャニーズ問題で揺れていた頃に人選がされていたのか、日本ではINIが応援サポーターに就任。
日本の企業はなし崩し的に元に戻りつつあり、問題提起が有耶無耶にされそうな気配なので
外資系の企業ぐらいは今のスタイルを持続して欲しい。
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15億ドル突破し先週公開のデッドプール3も
初週で世界興行収入約4億ドルと一時の絶不調から
かなり回復したディズニーですが来年には様々な
ゴタゴタのせいで特級呪物とされて(笑)再撮影と
宣伝費を含めた制作費かすでに4億ドル以上とされている実写版白雪姫の公開が春頃に予定されているので
果たしてこのままでの好調が維持出来るのかこれも
見物ですね(笑)
デップーもすごい勢いみたいですね。
ディズニーもようやく興行収入が戻って来たのかなと思いますが
肝心の私のモチベがまだそこまで戻らないという(笑)
私の場合、持病もあって今またコロナが増えていることもあるんですけどね。
というか、実写版の白雪姫ってそんなことになってたんですが(笑)
主演女優の容姿がアニメ版とかけ離れていて炎上
主演女優がアニメ版を批判し炎上
悪役の女王役女優がこの発言を援護し炎上
七人の小人を現代ポリコレ改変し炎上
アニメ版監督の親族がこの改変と女優の発言に
怒りの批判し炎上
かなりの批判を受けたディズニーが公開を1年延期し
再撮影ののち小人を実写からCGに変更したがCGがとて
も安っぽくてこれも炎上
と現状こんな感じになってます(笑)
正直実際の作品よりも制作内部のトラブルを
ドキュメンタリーとして公開した方が面白くて
興行収入を見込めると個人的には思いますね(爆笑)
惜しい!数えたら炎上が6項目でした。
あとひとつあれば7人の小人とかかってたんですが(笑)
でも、確かに「美女と野獣」でも似たような指摘はありましたし
過度のポリコレってかえって作品のイメージを低下させてしまうことも
しばしば起こるんだなあと思います。