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【第2版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!

2020-04-06 06:54:31 | なでしこジャパン
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会まで3カ月を切った。4月のヨーロッパ遠征(フランス戦、ドイツ戦)のメンバーがまもなく発表される。その顔ぶれを見ればFIFA女子ワールドカップ2019日本代表にどの選手が選出されるかほぼ100%は分かるでしょう。それではこれまでの招集メンバーなどをベースに予想(第2版)しましたのでご紹介したい。


なでしこジャパン代表メンバー予想のベースは?

① なでしこジャパン候補トレーニングキャンプ

今年1月31日~2月4日静岡で実施されたトレーニングキャンプに召集されたメンバ―27名は次の通り。

GK
池田 咲紀子、山下 杏也加
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、阪口 萌乃、三宅 史織、清水 梨紗、大賀 理紗子、市瀬 菜々、南 萌華、北村 菜々美
MF
阪口 夢穂、宇津木 瑠美、中島 依美、松原 有沙、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、長野 風花、宮澤 ひなた、遠藤 純
FW
菅澤 優衣香、横山 久美、籾木 結花、池尻 茉由、小林 里歌子、植木 理子
体調不良の為、鮫島 彩は不参加となったが、追加招集で田中美南が参加。
 
② SheBelievesカップ招集メンバー

今年2月27日~3月4日にアメリカで開催されたSheBelievesカップに召集されたメンバーは次の通り。

GK
山根恵里奈、池田 咲紀子(-)、山下 杏也加(-)
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、熊谷紗希、三宅 史織(*)、清水 梨紗、大賀 理紗子、市瀬 菜々、南 萌華、宮川麻都
MF
阪口 夢穂(*)、宇津木 瑠美、中島 依美、松原 有沙、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、坂口萌乃
FW
横山 久美、籾木 結花、池尻 茉由、小林 里歌子、遠藤 純
(-) 体調不良などで辞退、武仲麗依と齊藤彩佳を追加招集
(*) 出発前の国内合宿のみの帯同
トレーニングキャンプに招集されずにSheBelievesカップに招集されたメンバーはGKの山根とDFの宮川 2人。
 
③ ヨーロッパ遠征に加わる新たな選手は?

  • 猶本光、菅澤 優衣香、岩渕真奈でしょう
  • 猶本選手は、現在、SCフライブルクでほぼレギュラーとして試合に出場している。ドイツ選手を知っている点がプラス
  • 菅澤選手は、途中出場の多い切り札的な存在。アジア大会決勝ゴールを決めたようにチームが逆境の中でも得点が期待できる。SheBelievesカップのイングランド戦後半のような押せ押せの展開なのに無得点に終わったが、そうした状況でも体を活かしたプレーが期待できる
  • 岩渕選手はトレーニングキャンプにもSheBelievesカップにも召集されていない。理由が分からないがこれまでの実績からヨーロッパ遠征に加えたい
  • なお、三宅 史織と阪口 夢穂のコンディション良好という条件付き予想  
従って、4月のヨーロッパ遠征に招集される23名のメンバーは次の通り。ケガなどがなければこれがFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に召集されるメンバーとなる。

 
なでしこジャパン2019:ヨーロッパ遠征メンバー予想 


GK
山根恵理奈、山下杏也加、池田咲紀子
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、熊谷紗希、三宅 史織、清水 梨紗、市瀬 菜々、南 萌華、宮川麻都
MF
阪口 夢穂、宇津木 瑠美、中島 依美、猶本光、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、坂口萌乃
FW
横山 久美、籾木 結花、岩淵真奈、菅澤優衣香 


選手データ(所属、国際Aマッチ、得点など)

☆2011年W杯優勝経験選手
★2015年W杯準優勝経験選手 
簡易得点率:1点取るのに要する試合数(試合数÷得点) 
代表試合数:出場試合数(ベンチ入りだけではカウントされない)
正規得点率:ゴール数÷出場期間(分)x 90分 
 
GK

山根恵理奈★
  • スペイン レアル・ベティス
  • 187cm / 79kg
  • 28歳
  • 代表試合: 9試合
山下杏也加
  • 日テレ・ベレーザ
  • 170㎝ / 64kg
  • 23歳
  • 代表試合: 22試合
池田咲紀子
  • 浦和レッズ・レディース
  • 168cm / 60kg
  • 26歳
  • 代表試合: 14試合
 
DF

熊谷紗希☆★
  • フランス オリンピック・リヨン(ヨーロッパ最強)
  • なでしこキャプテン
  • 173cm / 63kg
  • 28歳
  • 代表試合: 47試合
  • リヨンではMF
鮫島 彩☆★
  • INAC神戸レオネッサ
  • 163cm / 53kg
  • 31歳
  • 代表試合: 54試合
  • 3得点
  • MFもOK
有吉佐織★
  • 日テレ・ベレーザ
  • 159cm / 51kg
  • 31歳
  • 代表試合: 28試合
  • 1得点
  • MFもOK
三宅 史織
  • INAC神戸レオネッサ
  • 165cm / 52kg
  • 23歳
  • 代表試合: 15試合
市瀬菜奈
  • ベガルタ仙台レディース
  • 160cm / 57kg
  • 22歳
  • 代表試合: 15試合
宮川麻都
  • 日テレ・ベレーザ
  • 160cm / 50kg
  • 21歳
  • 代表試合: 2試合
清水梨紗
  • 日テレ・ベレーザ
  • 160cm / 47kg
  • 22歳
  • 代表試合: 20試合
南 萌華
  • 浦和レッズ・レディース
  • 171cm / 62kg
  • 20歳
  • 代表試合: 2試合
  • U-20日本代表キャプテン

MF

中島依美
  • INAC神戸レオネッサ
  • 158cm / 48kg
  • 28歳
  • 代表試合: 43試合
  • 10得点
  • 簡易得点率: 4.3試合
長谷川 唯
  • 日テレ・ベレーザ
  • 157cm / 48kg
  • 22歳
  • 代表試合: 32試合
  • 5得点
  • 得点率: 6.4試合
三浦成美
  • 日テレ・ベレーザ
  • 156cm / 48kg
  • 21歳
  • 代表試合: 5試合
  • 0得点
坂口萌乃
  • アルビレックス新潟レディース
  • 157cm / 50kg
  • 26歳
  • 代表試合: 11試合
  • 1得点
  • 簡易得点率: 11.0試合
宇津木瑠美☆★
  • アメリカ シアトル・レイン
  • 168cm / 59kg
  • 30歳
  • 代表試合: 45試合
  • 2得点
  • 簡易得点率: 22.5試合
坂口夢穂☆★
  • 日テレ・ベレーザ
  • 165cm / 56kg
  • 31歳
  • 代表試合: 52試合
  • 5得点
  • 簡易得点率: 10.4試合
猶本光
  • ドイツ FCフライブルグ
  • 158cm / 53kg
  • 25歳
  • 代表試合: 13試合
  • 0得点
杉田妃和
  • INAC神戸レオネッサ
  • 161cm / 53kg
  • 22歳
  • 代表試合: 4試合
  • 0得点
 
FW

横山久美
  • 長野パルセイロ・レディース
  • 155cm / 52kg
  • 25歳
  • 代表試合: 30試合
  • 13得点
  • 簡易得点率: 2.3試合
  • 正規得点率: 0.81(1試合当たりの得点)
  • 1得点に要する出場時間:90÷0.81=111分
籾木結花
  • 日テレ・ベレーザ
  • 153cm / 49kg
  • 22歳
  • 代表試合: 24試合
  • 8得点
  • 簡易得点率: 3.0試合
  • 正規得点率: 0.72
岩渕真奈☆★
  • INAC神戸レオネッサ
  • 156cm / 52kg
  • 25歳
  • 代表試合: 39試合
  • 14得点
  • 簡易得点率: 2.8試合
  • 正規得点率: 0.58
菅澤優衣香★
  • 浦和レッズ・レディース
  • 168cm / 65kg
  • 28歳
  • 代表試合: 32試合
  • 8得点
  • 簡易得点率: 4.0試合
  • 正規得点率: 0.45
 

なでしこジャパンチーム(23名)予想プロフィール

  • W杯・五輪 経験者:8名
  • 平均年齢:25.2歳
  • 22歳以下:8名
  • 30歳以上:4名  
 

2019年2月~3月 強豪国代表チームプロフィール

全て直近のランキング最上位国との試合でのスタメンー対象
経験者:ワールドカップ・五輪に出場経験のある選手(経験値の高い選手)
 
W杯・五輪 経験者
 
代表チーム
W杯・五輪
経験者
経験値%
日本
4
36
アメリカ
6
55
カナダ
11
100
ドイツ
5
45
フランス
7
64
イングランド
7
64
オーストラリア
8
73
ブラジル
9
82
スウェーデン
10
91
オランダ
8
73
平均
7.5
68
 

平均年齢・22歳以下・30歳以上の選手数
 
代表チーム
平均年齢
22歳以下
30歳以上
日本
25.5
4
2
アメリカ
26.4
2
3
カナダ
27.1
1
5
ドイツ
25.5
1
0
フランス
26.5
2
3
イングランド
27
1
2
オーストラリア
27.1
1
3
ブラジル
29
1
5
スウェーデン
28.4
0
4
オランダ
26
2
1
平均
26.8
1.4
2.8
 

強豪国スタメン総評
 
日本
  • 世代交代中
  • 国際大会やW杯などの経験者が極端に少ない
  • 平均年齢25.5で強豪国では最も低い
  • 先発メンバーは流動的
  • 昨年11月のノルウェー戦比:スタメン5名変更
アメリカ
  • 若手とベテランのバランスが取れている
  • 平均年齢・経験値は昨年度より下がった
  • メンバーはかなり固定している
  • 昨年11月のカナダ戦比:スタメン3名変更
カナダ
  • W杯や五輪などの国際大会経験者が極めて多い
  • 30歳以上のベテランが多い
  • 昨年度より平均年齢がぐっと上がった
  • 最年少は20歳だが、中堅選手が比較的少ない
  • メンバーは固定している
  • 昨年11月のUSA戦比:スタメン変更1名
ドイツ
  • 世代交代ほぼ終了
  • 国際大会やW杯などの経験者が少ない
  • 30歳以上のスタメンがいない
  • 平均年齢も日本と同じく低い
  • メンバーはやや流動的
  • 昨年11月のスペイン戦比:スタメン変更5名
フランス
  • 世代交代完了
  • 若手とベテランのバランスが取れている
  • メンバーはかなり固定されている
  • 今年1月のUSA戦比:スタメン変更2名
イングランド
  • 25歳~27歳の選手が多い
  • 平均年齢27と記したが、34歳のGKを除けば26.3歳
  • 昨年11月スェーデン戦で0-2の敗戦でスタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • 昨年11月スウェーデン戦比:スタメン変更7名
オーストラリア
  • 参考にしたデータが韓国戦
  • 4月の米国戦データで更新予定
  • 30歳以上が3名いる。一方、最年少は18歳
  • 昨年11月チリ戦比:スタメン変更4名
ブラジル
  • 世代交代が進んでいない
  • W杯・五輪経験者が多い
  • 30歳以上が多い。最年長は41歳。
  • 昨年10月イングランド戦比:スタメン変更4名
スウェーデン
  • 世代交代があまり進んでいない
  • W杯・五輪経験者が多い
  • 若手が少ない
  • メンバーはかなり固定されている 
  • 昨年11月イングランド戦比:スタメン変更3名
オランダ
  • 世代交代はかなり前に終了している
  • 中堅でもW杯・五輪経験者が多い
  • ユーロ選手権を制した後伸び悩んでいる
  • 2017年8月のヨーロッパ選手権決勝戦比:スタメン変更4名
  • 昨年11月スイス戦比:スタメン変更3名 


まとめ

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会なでしこジャパンメンバーを予想したが、
  • 第1版のような期待値を込めた予想ではなく、
  • これまでの招集データを基にした予想
フランス戦、ドイツ戦の招集メンバーを基に5月初旬最終予想予定。
また、強豪国の代表メンバーのプロファイルをスタメンを基に考察。
  • W杯・五輪経験者数
  • 平均年齢
  • 先発メンバーの変化 
その結果、
  • 経験値の高い国はカナダ、スウェーデン、ブラジル
  • 一方、経験値の低い国は日本とドイツ
  • 平均年齢が高いのはブラジルとスウェーデン。世代交代が進んでいない裏返しとも言える
  • 平均年齢が低い国が日本とドイツ。世代交代進行中と言える
  • ワールドカップスタメンをほぼ固定してこの時期の国際大会に望んでいるのがカナダやフランス
  • USA、スウェーデン、オランダはスタメンはほぼ決まっているが相手チームに応じて変更
  • オーストラリアとブラジルはややスタメンを模索している状況
  • 日本とドイツはスタメンを模索中
  • イギリスは昨年11月の敗戦で思い切ってスタメン変更。それが功を奏してかSheBelievesカップで優勝
ということで強豪国のFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に向けてのチーム作りの進捗状況にかなり差がでている。

こうした差がW杯本番でどのような結果をもたらすか、そういう視点でW杯を見るのも興味深い。 

サッカー女子ワールドカップ2019:決勝戦はこれで決まりだ!?

2020-04-03 07:43:18 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会の準決勝の組み合わせ決定は6月30日早朝。アメリカとイングランドは既に準決勝進出決定、残りは2席。ドイツの準決勝進出は固いだろうが、イタリアとオランダはどちらにもチャンスがありそうだ。

なお、準決勝に関して言えば、いつもの顔ぶれからフランス(+ドイツ)が欠けるが、アメリカが2016年から開催しているSheBelievesカップの再現のようだ。この大会は2019年度を除きFIFA女子ランキングTop4の4チームが参加している世界最高峰の大会。

ここでは、現時点における準決勝の勝者と優勝チームを予想しましょう。皆さん、この記事を参考に準決勝及び決勝戦を楽しく観戦して下さい。 
 
  
イングランド 対 アメリカ 
 
過去4試合の直接対決 
  • アメリカ 2勝1分1敗
全てアメリカ主催の例年3月に開催されるSheBelievesカップでの対戦結果。
アメリカから見た表で示しましょう。

( )内はイングランドシュート

得点
結果
シュート本数
枠内シュート本数
1-0
9(8)
0(0)
0-1
14(14)
2(3)
1-0
8(6)
2(0)
2-2
20(6)
6(3)
 
あまり差はないように感じられるが、SheBelievesカップはアメリカ女子サッカープロリーグ、NWSLの開幕3~4週間前に開催される大会なのでアメリカ選手はベストのコンディッションになる前の大会。シーズン中か否かは、予想する上でキーとなる。この点の思慮が浅かったためアメリカ対フランスの勝利予想を外してしまった。今回はそれを考慮したのでアメリカがかなり有利と予想。 
 
2019年W杯前後の成績
 
アメリカ
 
W杯前
  • 2019年度に入ってから失点が増えたが攻撃力はすさまじい
  • 国内のシーズンが始まれば守備も安定してくるだろう
 W杯
  • スウェーデン戦で安定したパーフォーマンス発揮
  • スウェーデンに完封勝利で守備もよくなってきているが、スペイン戦のようなパスミスからの失点をすれば致命傷になりかねない
  • フランス戦で示した決定率の高さと猛攻に耐える守備力の両輪が揃った
 
対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
タイ
6.12
13-0
40(2) 
20(2) 
チリ
6.17
3-0
26(1) 
9(0) 
スウェーデン
6.21
2-0
16(7)
4(2)
スペイン
6.25
2-1
〇 
10(4) 
2(1) 
フランス
6.29
2-1
10(20)
8(5)
 

イングランド
 
W杯前
  • 2019年度スペインに苦戦、6/1 ニュージーランドにまさかの0-1などパーフォーマンスが不安定
W杯
  • シュート数の多い割に得点が少ないが、肝心の時に得点している。また、W杯に入って安定したパーフォーマンを発揮
  • ただ、日本を除いてかなり下位チーム相手なので当然の結果
  • 特に、カメルーン戦では点差ほどの実力差は感じられなかったが、
  • ノルウェー戦ではランク3位に相応しい実力を発揮 
 
対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
スコットランド
6.10
2-1
14 (7)
6 (3)
アルゼンチン
6.15
1-0
17 (2)
7 (1)
日本
6.20
2-0
14 (16)
6 (4)
カメルーン
6.24
3-0
7(8)
3(2)
ノルウェー
6.27
3-0
16 (12)
6 (4)
 
イングランドはこのW杯で無失点。ただ、強豪国との対戦は日本戦のみ。決定力に加えて守備もよくなっているアメリカにどこまでくらいつくことができるか?総合力に勝るアメリカが優勢。
 
アメリカ勝利の確率:70% 
 
結果:アメリカ 2 - 1 イングランド(追記)

アメリカが10分C.プレスのヘディングシュートで先制。19分イングランドは左からのクロスをホワイトが見事にワンタッチで決めて追いつくが、31分モーガンの鮮やかなヘディングで2-1とアメリカがリード。後半は互いに決定機を掴んだが、永里のチームメートGKアリッサ・ネイヤーによるPKセーブなどナイスセーブを連発したアメリカが守りきり勝利。シュート数はアメリカ 10、イングランド 6、枠内シュート数はそれぞれ 4。アメリカのボール支配率は43%(対フランス戦は39%)、投手で言えば「三振を取りにいく」から「打たせて取る」戦法も確立したようだ。なお、前試合、フランス戦で2得点した33歳のラピノーはベンチ(温存?)。
 

スウェーデン 対 オランダ
 
スウェーデン
 
W杯前
  • 2019年度に入ってランク49位の南アフリカに引き分け。ランク30位のポルトガルに負け。下位チームに取りこぼしているので実力は未知数。
W杯
  • チリ戦、タイ戦の結果は評価できないが、アメリカ戦、カナダ戦では実力通りのパーフォーマンスを発揮した
  • ドイツ戦では先制されても逆転できる力があることを証明
  • 拮抗した試合を予想するが得点力が劣るのが懸念。ただ、決勝に駒を進めたアメリカはリオ五輪での雪辱を期すためスウェーデンと対戦したいはず。一方、スウェーデンもグループステージの借りを返したい。スウェーデンのベテラン(守備型) vs オランダの若手・中堅(攻撃型)
 
対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
チリ
6.12
2-0
24(5)
6(1)
タイ
6.16
5-1
35(5)
12(3)
アメリカ
6.21
0-2
7(16)
2(4)
カナダ
6.25
1-0 
〇 
8(11) 
3(1) 
ドイツ
6.30
2-1
12(13)
6(6)
 

オランダ
 
W杯前
  • 調子がおかしい。2019年度に入ってスペインやランク28位のポーランドに負けている。強豪国との対戦がないので実力は未知数
W杯
  • オランダはカナダ戦や日本戦に勝利したが、実力的には五分五分。守備は安定してきた。2019年UEFAチャンピオン時の自信を取り戻してきたようだ
  • 枠内シュート23本に対して10得点。枠内シュートは意外と少ないが決定率は極めて高い
  • イタリア戦の前半のようなことがあれば勝利は難しい。ただ、先制点を許さなければ勝利の可能性大
  • 気持ち的にも日本を破ったオランダに勝利してほしい
 
対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
ニュージーランド
6.10
1-0
16(5)
3(3)
カメルーン
6.15
3-1
11(11)
4(2)
カナダ
6.20
2-1
8(12)
2(2)
日本
6.26
2-1
〇 
12(12) 
5(4) 
イタリア
6.29
2-0
〇 
20(8) 
9(4) 
 
オランダ勝利の確率:60% 55%
 
結果:オランダ 1-0 スウェーデン

前半はスウェーデンがやや優勢。互いに決定機はあったもののGKの好セーブで決められず延長戦へ突入。延長9分フルーネンがPA手前からミドルシュートを決めオランダ勝利。オランダのシュート数15本に対してスウェーデンも11本、枠内シュートはそれぞれ5本、3本。
 

決勝戦の予想と結果:アメリカ 対 オランダ
 
勝負の世界では「絶対はあり得ない」ので多少の予想違いはあるかもしれないが、順当にいけば下記の2カ国(アメリカ対ドイツ)による優勝戦と予想するのが妥当。

オランダは延長戦の末スウェーデンを1-0で破り初の決勝戦。アメリカはグループステージでスウェーデンに2-0で勝利。順当ならばアメリカ優勝。オランダの持ち味の攻撃力がどこまで通じるかがポイント。

ただ、オランダはの守備は粘り強いのでアメリカも簡単には得点できないだろう。中4日のアメリカが断然有利と見て75%の確率でアメリカの勝利を予想。アメリカの最大の敵は油断。なお、アメリカの後半リードした時間帯での5バックへのスイッチは見られないかもしれない。
  • アメリカ(決定)
  • ドイツ オランダ (決定)
 
決勝戦の結果:アメリカ 対 オランダ

前半の25分迄はオランダが守備的に入ったのに対しアメリカもいつもよりゆったりした入りで攻撃も無理をしない。その後は一転攻撃姿勢を強め再三チャンスを作りシュートに持ち込む。

しかし、いずれもオランダGKの好セーブで得点に至らず。オランダもセットプレーからアメリカを脅かす場面も作ったが0-0で終了。

 後半もアメリカがチャンスを作り続けるが得点できない。そんな中61分VAR判定の末PKを得たアメリカはラピノーが落ち着いて決めついに先制。さらに69分にはローズ・ラベルのミドルシュートで追加点。2点ビハインドとなったオランダは攻めに転じるが決定機を作れない。

一方、アメリカはカウンターで再三ゴールを脅かすが追加点は得られず。85分過ぎからは5バックにスイッチしたアメリカが2-0で快勝し4度目の優勝。USA、おめでとう! 
 

3位決定戦の予想と結果

イングランド 対 スウェーデン
 
中2日のスウェーデンは先発メンバーの平均年齢を考えるとかなり苦しくなるだろう。攻撃力・守備力に劣るのスウェーデンが勝利するには先制点が条件。順当ならイングランドが2-0で勝利。

結果

前半はこれまで影をひそめていたイングランの不安定さがモロに出て2失点したが、スウェーデンの寄せが甘くなると徐々にイングランドがゲームの主導権を握り1点を返して前半終了。

後半もイングランドの攻勢が続いたがスウェーデンが必死の守りきり2-1でスウェーデン第3位。おめでとう!この試合のスウェーデンのボール支配率はなんと38%。これで決勝T以降の4試合で準決勝で敗れたオランダ戦以外は全てボール支配率で圧倒されながらも勝利。 
 

女子サッカーW杯2019:Top13チーム対戦成績
 
  • 2019年7月4日現在の成績
  • 試合数が少ないので参考程度のデータだが、親善試合と違って真剣勝負の結果のデータ
  • W杯ランキングは2019年3月現在
  • 得点・失点共にPK含む
  • 決定率3(3本の枠内シュートで1得点)以下(決定力が高い)
  • 失点率3(3本の被枠内シュートで1失点)以上(守備力が高い)
  • 組み合わせに恵まれなかったスペイン(数値はアメリカ戦とドイツ戦)とアメリカ戦で敗れたフランスは決定率・失点率とも平均以上でこのデータからもチームの実力度がわかる
  • カナダの決定率は3だが枠内シュート数が極端に少なく攻撃力が乏しい
  • 決定率3以下と失点率3以上は赤字
  • 7月4日現在
 
 
スペイン
13
2
1
3
-2
3
3
9
3
フランス
4
3
5
4
1
14
2.8
17
4.3
ノルウェー
12
3
2
6
-4
13
6.5
16
2.7
ドイツ
2
2
2
2
0
13
6.5
8
4
オーストラリア
6
3
5
5
0
18
3.6
10
2
イタリア
15
3
2
4
-2
11
5.5
17
4.3
ブラジル
10
3
4
5
-1
14
3.5
12
2.4
イングランド
3
3
6
2
4
16
2.7
12
6
日本
7
2
1
4
-3
8
8
11
2.8
カナダ
5
2
1
3
-2
3
3
5
1.7
オランダ
8
4
7
2
5
21
3
13
6.5
アメリカ
4
8
3
5
18
2.3
12
4
スウェーデン
9
4
3
-1
14
4.7
16
4
 
 

まとめ 
 
ベスト8を予想する上でアメリカ女子代表チームは準々決勝でフランスとの事実上の決勝戦を避けるのではないかという前提でベスト8予想や優勝予想。

ただ、去年11月末の優勝予想第1版ではW杯組み合わせが決まる前だったので順当に勝ち進めばアメリカがスランスに60%の確率で勝利して優勝する、と予想をしました。

残念ながら決勝戦にフランスはいないが、おそらくイングランドを破ったアメリカとオランダを破ったドイツの戦いになるでしょう。そして地力に勝るアメリカの優勝と予想。

いかがでしたか? 皆さんのFIFA女子W杯2019優勝予想と同じでしたか?ベスト4の試合や優勝決定戦を観戦する上で参考になれば幸いです。

なでしこジャパンのSheBelievesカップ試合結果総括と2019W杯への期待

2020-04-01 19:44:15 | SheBelievesカップ
なでしこジャパンは2019年2月27日~3月5日の期間に開催されたアメリカ主催のSheBelievesカップを終了。
  • 優勝は2勝1分けのイングランド(FIFAランク4位)
  • 2位は1勝2分けのUSA(FIFAランク1位)
  • 3位は1勝1分1敗のなでしこジャパン(FIFAランク8位)
  • 4位が0勝3敗のブラジル(FIFAランク10位)
なでしこジャパンの成績だが、2018年夏に参加したアメリカ主催のTournament of Nations大会 の0勝3敗よりは格段に良かった。
前年度は、ブラジルに負けたが今回はその雪辱を果たした。
「若いメンバー主体でよく頑張った」というのが大方の評価であろう。

私は今年6月のワールドカップ2019フランス大会でベスト4を目指して欲しいと常日頃より思っている。そこで、2018年度の強豪国との対戦成績を分析したが、なでしこジャパンの課題が浮き彫りになった。

これまで試合から導き出した6つのチェックポイントでなでしこジャパンの実力がアップ度しているかどうかをこのSheBelievesカップの試合結果で検証することにした。 


①SheBelievesカップの選手選考は正しかったのか?

メンバーが変わり過ぎ

第3者がとやかく言う問題でないのは百も承知で考察。 
SheBelievesカップとTournament of Nations大会の出場選手を比較すると
両方の大会に出場したメンバーが極端に少ない。
  • 鮫島、清水、有吉、中島、長谷川、横山、籾木、杉田の8名
  • 前回出場した選手でコンディッション等の理由で参加できなかった選手は、坂口(夢)、山下、池田
この3選手を加えても11名。23名中わずか8名(11名) が連続召集。
少なくない?
一方、USAは23名中17名が連続召集。
 

ワールドカップ3ヶ月前なのにメンバーが流動的

これまでもそうだったが、大黒柱不在・中核メンバーが固定されていない
ワールドカップ3ヶ月前だよ?あり得ないこと。
 
選手選考は正しかったの?

ベテランは後からでも追加できるので東京五輪向けなら100%正しいと言えよう。しかしだよ、ワールドカップ2019は目前。どうやらワールドカップに向けた選手選考ではなかったようだ。

ワールドカップ2019フランス大会を東京五輪に向けた若手選手育成の舞台と考えているのでしょう。そんな風に考えざるを得ない選手選考だった。ということでワールドカップ2019フランス大会のメンバーは何らかの圧力がない限りこれまでと同じ視点(若手を試す)で選考するだろう。 


②経験値の不足をどう克服したか

強豪国のなか最も少ない経験値

ここでいう経験値とは大舞台(ワールドカップとオリンピック)に出場した経験のある選手がチームに何名いるかを指す。

なでしこジャパンの経験値の低さをいろいろな記事で指摘してきた。強豪国のなかで極端に少ない経験値を持つのがなでしこジャパン。SheBelievesカップではその経験値の低さを克服できなかった。
 
イングランド vs なでしこジャパン戦での経験値比較

イングランドのスタメン平均値
  • 年齢 26.7歳
  • 代表試合数 29.3試合
  • 経験値 6名/11名(55%
 
なでしこジャパンのスタメン平均値
  • 年齢 23.2歳
  • 代表試合数 12試合
  • 経験値 2名/11名(18%)
 
だからどうなの?

サッカーダイジェストWebから
試合後、フラッシュインタビューに応えた〇〇監督も「前半は派手にやられた。あのような失点をすると、ゲームが壊れてしまう」とチームの出来に落胆。悔しさを滲ませ、ディフェンス面で課題を露呈した点を素直に認めた。また、改善を図った後半についても、厳しい表情で総括。「メンバーを代えると、ボールがよくつながった。シュートまで持っていき、改善を図れたと思う。でも、決め切らないと意味がない」と好機を逃した攻撃陣に注文を付けた。

選手がかわいそう!結果が出ないと選手のせいにする
  • 経験値のないメンバーを招集したのはだれなの?
  • ブラジル戦を見れば経験値のないDF陣では強豪国には通用しないと分かったでしょうに!
  • それなのにイングランド戦になぜ若手を選んだの?
更に呆れたのは、「メンバーを変えるとボールがよくつながった」というコメント。それは自分の手腕とも言いたげ?マジでそう思っているの?

イングランドは、後半、明らかにペースダウンしたじゃない。
ハッキリ言わせてもらえば、ワールドカップに備えて体力を温存しながらの守り方をシミュレーションをしていたわけよ。でなければ日本はどんな攻撃するかW杯に備えて研究したのよ!この点に気付かなかったのかな?
 

③先制されたら負けるジンクスを破れたか

2018年度において世界の強豪国(ワールドランクTop10)との7試合(1勝5敗1分)では先制された5試合は全て敗戦。特に前半の早い時間帯に失点するケースが目立った

この点は経験値を積んでいる選手を先発に使えばある程度回避できる。
USA戦は経験値の高い3人(鮫島、熊谷、有吉)とDF陣のなかで代表試合出場数の最も多い清水をDFに据えた。ところが優勝のかかったイングランド戦のスタメンCBの2人は、この大会が初めての代表試合。

どうして鮫島をCBに起用し、有吉をどちらかのSBで使わなかったのかな?前半だけでも宇津木をボランチの位置に起用すべきだったのでは?

去年の苦い経験が全く生かされなかった。ジンクスを破る対策を事前に立てていなかったなら最悪だ。試合結果を念密に分析していないことになる。

私からすれば「前半は派手にやられた。あのような失点をすると、ゲームが壊れてしまう」と選手を非難するのは論外。ゲームを壊した張本人はいったい誰だと思っているのか、と言いたくなる。 
 

④2018年夏よりも守備力はアップしたか

なでしこジャパンの守備力がアップしたかどうかを2019年3月のSheBelievesカップ2018年夏のTournament of Nations大会を比較しましょう。
  • SheBelieves 6失点
  • Tournament of Nations 8失点
2点少なくなっているから上出来!と言いたいところだが、減った2点はUSA戦である。今回は熊谷がいた。2018年夏はいなかった。即ち、熊谷抜きで考えた場合、全く変わっていない(守備力はアップしていない)と見るべきだ。

なでしこ代表メンバーがころころ変わるのでチーム力の積み上げが少ない。当然と言えば当然の結果である。

本来なら、ワールドカップを目前にしたこの段階では
  • 中核となるメンバーで試合に臨む
  • 連動性を高める
  • 試合の展開に応じて選手交代も含め色々シミュレーションする
時期である。 
 

⑤2018年夏よりも攻撃力はアップしたか

先制されても同点に追いつく力が備わったか?がチェックポイント。
  • SheBelieves 5得点
  • Tournament of Nations 3得点
2点アップ。確実にアップしていると感じる。特にUSA戦で2回リードを許したが2回とも追いついた。大いに評価できる。欲を言えば、5点中4点は味方からの素晴らしいパスがあってほぼフリーの状態での得点。唯一DFを振り切った得点は長谷川の1点だけ。
特にイングランド戦の後半は、沢山のチャンスを作りながらもDFを崩し切れなかった。 

Gunocy.comに掲載された籾木選手の大会終了後のコメント
「W杯で世界一を目指す選手にはまだなりきれていないと感じます。一番は選手個人。自分一人で相手の守備陣を打開してゴールを決めることができなければ相手もそれを警戒しないですし、警戒されてこそコンビネーションが活きてくるので、個人技はもっと突き詰めていかなければいけないと感じます。」 

全く同感。私もブラジル戦直後に記事にフリーでないと得点できない点が課題と別の記事に追記した。その課題はイングランド戦でさらに浮き彫りになった。そこを籾木選手は強く感じたのでこのようなコメントになったと思う。

W杯世界一を目指す意欲を持った選手で且つそれを口にする若いなでしこ選手は他にいない。籾木選手はきっとワールドクラスの選手に成長するだろう。 
 

⑥イングランド戦は精神的に優位に立てる試合内容だったか

なでしこ選手が「イングランドに対して勝算あり」と思えるような試合運びができたかどうかが6つ目の検証ポイント。これはグループステージでの直接対決において精神的に大きな影響を与える重要なポイント。

お分かりの通り、全く逆の結果になってしまった。心配な点は若いなでしこ選手が自信喪失すること。

SheBelievesカップでハッキリした点は、ブラジル戦直後にSheBelievesカップ試合結果の記事に追記したが、若手(経験値のない)選手をW杯の決勝トーナメントに先発起用するのは無理。しかし、ワールドカップという舞台で勝ち抜くには若い選手の力が絶対必要。

4月のフランスやドイツとの国際試合で自信を取り戻してほしい。でないと決勝Tでの戦いはかなり厳しくなる。 


FIFA女子ワールドカップ2019への期待とまとめ 

SheBelievesカップの成績でワールドカップの成績を予想するのは少々荒っぽすぎる。仮に3戦全勝ならマスコミが「なでしこジャパン2019W杯優勝候補」と騒ぎ立てFIFA女子ワールドアップ優勝への期待が大きく膨らむと書いた。

結果は3位の1勝1分1敗でむしろ期待がしぼんでしまった。決して悪い成績ではないが、試合内容はどうだったのだろう?
  • 互角それとも互角以上に戦った? No!
  • 運が味方した? Yes!
  • 守備力はアップした? No!
  • 攻撃力はアップした? Yes!
  • 経験値の低さを克服できた? No!
最悪3戦全敗でもおかしくなかったことを忘れてはならない。しかし、このSheBelievesから分かった課題を改善してワールドカップでは期待以上の結果を出すことを切に願う。

現時点でのワールドカップ2019の期待値は、
  • 決勝Tに進めるか? Yes!
  • Best 8に進めるか? 若手の成長次第???
若手のレベルアップには時間がかかるが、最低でもメンタルな部分(なでしこ代表としての誇り・気概・責任感)を強く発揮して戦ってほしい。そうすれば別の世界が見えてくるだろう。 

ガンバレ なでしこジャパン!

FIFA女子ワールドカップ2019 なでしこの決勝トーナメント進出の確率は?

2020-04-01 13:19:41 | サッカー女子ワールドカップ
2018年12月8日にFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会の1次リーグ(Group Stage)組み合わせ抽選会が行われ、なでしこジャパンはD組に入りイングランドと対戦することになった。

なでしこファンにとって気がかりなのは
  • 決勝トーナメント(Konckout Stage)進出の確率は何%か
  • なでしこ代表メンバーに選出されるのは誰か
という2点であろう。

ここでは決勝トーナメント進出の確率についていろいろなデータを駆使して一緒に分析しましょう。 なお、分析には2019年4月9日時点でのデータを使っていますが、参考程度にW杯直前のWarm-upマッチにも触れています。
 

組み合わせ抽選結果の総評

今回の抽選では前回のFIFAワールドカップ2015カナダ大会の抽選方法と大きく違った。
おそらく前回のアメリカ、スウェーデン、オーストラリアのランキングTop10の3カ国が同じ組(死の組)に入った反省からであろう。
大きな違いは、
  • ポット1~4の割り振りが大陸別ではなく
  • 最新のFIFA女子ワールドランキングをベース
に変更した点である。そのため強豪国3チームが同じポットに入る「死の組」はなくなった。なでしこジャパンも決勝トーナメント進出においては比較的楽なグループに入ったと言える。 
 

GS(グループ ステージ):なでしこジャパンは D組

  • シード国はイングランド
  • D組最新ランキング(2019年3月29日発表) 

Ranking
代表国
3位
イングランド
7位
日本
20位
スコットランド
37位
アルゼンチン
 
 
分析1:2019年度のおける直接対戦 

2018年度の対戦は全くなかったが、幸運にも2019年度は1つだけある。SheBelievesカップにおけるイングランド対なでしこジャパンだ。

3月5日 イングランド 対 なでしこジャパン 3-0 イングランド勝利

 
シュート数
枠内シュート
イングランド
10
4
日本
12
4

数字を見ただけでは互角の試合なのにどうして3失点したの?と思って当然であろう。イングランドの猛攻を受け前半に3失点。後半は終始日本が優勢に試合を進めたが無得点。

後半のイングランドはW杯対策として、リードした場合、いかに体力を消耗せずに守りきるかのシナリオをテストしていたように見えた。いずれにしても力の差を感じた試合であった。

SheBelievesカップの詳細はこちら!

 

分析2:イングランドの2019年成績

SheBelievesカップで初優勝したものの、その後の成績がパッとしない。
FIFAランク5位のカナダにシュート数でも試合でも負けている。さらに試合には勝利したものの、ランク13位のスペインにシュート数で圧倒された。

ここに来て少し不安定な面が見受けられるので、なでしこジャパンがイングランドに勝利する可能性が3月時点より高くなった。

W杯直前のWarm-upマッチなのであまり参考にならないが6/1ニュージーランド戦で0-1の敗戦。なでしこ1位通過の可能性はさらに高くなった。
 
対戦国
月日
スコア
勝敗
シュート
数(相手)
枠内
シュート
ブラジル
2.27
  2-1
 16(10)
 7(1)
アメリカ
3.2
  2-2
  6(20)
 3(5) 
日本
3.5
  3-0
 10(12)
 4(4) 
カナダ
4.5
  0-1
● 
  8(13)
 2(5) 
スペイン
4.9
  2-1
  6(16)
 5(5)
デンマーク
5.25
  2-0
〇 
 10(12)
 2(4) 
ニュージーランド
6.1
  0-1
 15(9)
 4(4) 
 

 
分析3:なでしこジャパンの2019年成績

何と全てFIFAランクTop10との対戦である。注目に値するのはUSAとドイツに引き分けた点であろう。まずまずの成績と言ってよいが、シュート数を見れば後半手を抜いた?イングランド戦以外は圧倒されている。勝ったブラジルにも圧倒された。

強豪国と対戦して守勢に回るのは、ある意味、なでしこらしいが、従来のなでしこのような粘り強さや攻勢に耐える組織力を備えていない。

昨年度の大きな課題であった「前半に先制点を許すと負けてしまう」と言う点は、ある程度改善できているが、90分間耐え抜く力はまだ備わっていない。 

攻撃のリーダーが不在なのは痛い。W杯直前の6/2スペイン戦でも攻撃の組み立てはあまりできなかった。 

1位通過を確実にするには粘り強い守備でイングランドに引き分けることが最低条件だろう。 

対戦国
月日
スコア
勝敗
シュート
数(相手)
枠内
シュート
アメリカ
2.27
  2-2
 △
  5(13) 
  2(6)
ブラジル
3.2
  3-1
 〇 
 11(22)
  6(6) 
イングランド
3.5
  0-3
 ● 
 12(10)
  4(4) 
フランス
4.4
  1-3
 ● 
 6(24)
  4(7) 
ドイツ
4.9
  2-2
△ 
  7(22) 
  4(9) 
スペイン
6.2 
  1-1
 △
  3(4)
  1(2) 
 

分析4:スコットランドの2019年成績

年初はチームとしてうまく機能していなかったようだ。最近は徐々に力を発揮し始めている。シュート本数で圧倒されながらもブラジルに勝ち切った点は日本と似ている。 

対戦国
月日
スコア
シュート
数(相手)
枠内
シュート
ノルウェー
1.18
1-3
 
 
アイスランド
1.22
1-2
 
 
カナダ
3.1
0-1
 
 
アイスランド
3.4
4-1
 
 
デンマーク
3.6
1-0
 
 
チリ
4.5
1-1 
△ 
 
 
ブラジル
4.8
0-1
7(16)
3(6)
ジャマイカ
5.29 
3-2
19(8) 
8(3)
  

分析5:ワールドカップ・五輪経験者  

大舞台で重要な経験値 
 
ワールドカップやオリンピックの大舞台で最も重要なのは経験値とよく言われる。そこでイングランドと日本の経験値を表にしてみた。スコットランドはどちらにも出場していないので経験値はゼロ。 

経験者:ワールドカップ・五輪に出場経験のある選手(経験値の高い選手)
  • 日本の経験値は強豪国の中で最も低い
  • イングランドも平均値より11ポイント低い
4月度最上位国との試合のスタメン

代表チーム
経験者数
日本
27
イングランド
 6
55
強豪国平均
 7.2
66
 
 
平均年齢 22歳以下・30歳以上の選手数
 
なでしこジャパンの平均年齢は強豪国の中で最も低い。ドイツ戦では22歳以下の先発メンバーは7名。

一方、W杯招集メンバーを見る限りイングランドの経験値は日本より高いもののTop10強豪国の中では平均値より11ポイント低い。一方、W杯招集メンバーの平均年齢は27.1歳でTop10のUSA、ブラジルに次いで高い。

若さでは日本が大きくリードしているが、経験値の低さをチームワークでカバーできるかどうかが大きなポイントになるだろう。
 
4月度最上位国との試合のスタメン

代表チーム
平均年齢
22歳以下
30歳以上
日本
23.8
7
1
イングランド
28.0
1
4
強豪国平均
27.0
1.7
3.1
 

なでしこのGS試合結果予想 

日本 対 イングランド
  • イングランドが直接対戦を3-0で制している
  • 若さでは日本が圧倒しているが経験値は極端に低い。
  • イングランドのほうが大舞台での経験値が高い
2018年度においてなでしこジャパンはFIFAランキングTop10と7試合戦ったが、勝利したのはわずか1回(対オーストラリア)。2019年度も負け試合は減ったがランク10位のブラジルを除けば未勝利(2分2敗)。

これらの点も踏まえて判断すると 6:4でイングランド有利と見る。 ただ、4月以降のイングランドの調子を考慮すると勝利の確率はアップ。
 

日本 対 スコットランド
  • スコットランドはワールドカップ初出場
  • 日本はノルウェーに勝っているがスコットランドは負けている
  • なでしこジャパンは2018年度にTop10に入っていないチームには負けたことがない。このジンクスは2019年度にブラジル(ランク10位)に勝っていることで続いていると言える。さらに、W杯直前のWarm-upマッチとは言え、13位のスペインに引き分け。
これらの点から判断すると7:3で日本有利と見る
 
 
日本 対 アルゼンチン
  • 日本が圧倒的に有利 
  • 少なくても3-0以上の勝利が欲しい
 
なでしこジャパンの決勝T進出の確率は?  

先に申しあげておくが、なでしこジャパンの決勝トーナメント進出の確率は100%。また、第2弾としてグループステージ試合結果+強化試合結果をベースに決勝T進出する代表チームを考察しています。 


それを踏まえて1位、2位、そして3位通過の確率を予想しましょう。
 

なでしこジャパンの1位通過の確率
 
1位通過するには2勝1分けが条件
即ち、イングランドに引き分け、スコットランドとアルゼンチンに勝利。
全体的には、1位通過の可能性は40%くらいと考える。なお、4月の出来がもう一つさえなかったイングランドに勝利する可能性は高まったので勝てば文句なしで1位通過。 
 

なでしこジャパンの2位通過の確率
 
1勝1敗1分で得失点差+1以上が条件
即ち、イングランドに0-1あるいは1-2で負けても、アルゼンチンには3-0で勝つこと。下位チームに負けたことがない点を考慮すると2位通過の可能性は50%以上と見ている。 
 

なでしこジャパンの3位通過の確率
 
1勝1敗1分けで得失点差で3位になる可能性が考えられる。
3位になる確率は10%くらいと考える。
少なくても1勝1敗1分け(勝点4)なら決勝トーナメントへ進出できる。
前回のFIFA女子ワールドカップ2015では1勝2敗や3分で決勝トーナメントへ進んだ国があったので3位になろうが決勝T進出に関しては心配ない。
 

日本の順位を決定づけるイングランド対スコットランド戦

日韓対決のようなもので相当激しい試合が予想される。
 
引き分けの場合
  • なでしこジャパンの1位通過の可能性が高くなる一方で
  • スコットランが2位となる可能性も高くなる
イングランド勝利の場合
  • なでしこジャパンとイングランドの試合結果次第だが
  • イングランドに勝たない限り2位の可能性が極めて高くなる   
 
なでしこジャパンがベスト8に進むには?

確実なのは1位通過すること!
 
1次リーグで1位通過となればB、E、F組の3位通過チームと決勝トーナメント1回戦を戦う。そうなればベスト8進出の可能性はかなり高くなる。
いずれにせよ、イングランドもスコットランドも1位通過を狙っているので相当激しい試合となるだろう。
 
1位通過を確実にする手はある 
 
どうしてか分からないが2年半以上も召集されていないある選手をメンバーに加える事である。
誰かと言えば、永里優季選手。今シーズンもNWSL(各国の代表クラスの選手が50名以上プレーするアメリカ女子プロサッカーリーグ)で4月度べスト11に選出されるほどのワールドクラスプレーヤー。ただ、召集の可能性はゼロに限りなく近いだろう(予想通り、召集されなかった)。
  • 彼女の活躍を詳しく知りたい
  • 召集の可能性を知りたい
 

まとめ 
 
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会でのなでしこジャパンの決勝トーナメント進出可能性について分析してみた。
使用したデータは2019年度の試合結果。そして大舞台での経験値。
結論は100%の確率で決勝ラウンドに進出!
  • 1位通過 40%
  • 2位通過 50%
  • 3位通過 10%
なお、ベスト8になる可能性にも簡単に言及しました。

2019女子サッカーW杯:なでしこジャパンのイングランド戦展望(6月20日)

2020-04-01 10:10:02 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会、なでしこジャパンは6月14日グループステージ第2試合、スコットランド戦に2-1で勝利。

決勝トーナメント進出99%決定!おめでとう! 

絶対勝たなければいけなかったアルゼンチン戦でスコアレスドローの”最悪のスタート”を切ったなでしこジャパンにとって、気持ちを立て直すだけでも大変だったことだろうが、プレッシャーを跳ね除けての見事な勝利。

「FIFAランクトップ10のチームはグループステージで敗退することはない」、というジンクスは生きている。何故なら、アルゼンチン戦のようにどうしても点を取れないこともあるが、実力差は一目瞭然。普通の出来ならTop10のチームはTop10圏外のチームに勝てる。男子のランキングと異なりFIFA女子ランキングの正当性がスコットランド戦で証明できた。

しかし、ここで決勝トーナメント進出決定を喜んではいけない。それはイングランド戦に勝利するまでお預け。決して調子がいいわけではないイングランドに勝つ可能性は40%あると思う。ベスト8を目指すなら1位通過が最短コース。目指せ、イングランド戦勝利!


スコットランド戦の先発メンバー的中率

アルゼンチン戦メンバーは11人中10人的中したが、スコットランド戦はたったの7人。まるでギャンブルでの勝率のような低さだ。特に、けが人報道で迷いが生じFWの岩渕と菅澤を外してしまった。的中率期待しないでね! 

イングランド戦の結果で決勝トーナメント進出はどうなる?
  • 勝利→D組1位 決勝Tへ
  • 分け→D組2位 決勝Tへ
  • 負け→D組2位 決勝Tへ (現時点では3位の可能性もあるので99%) 


なでしこジャパン 対 イングランド 試合展望 

イングランド
  • 例年通りSheBelievesカップに参戦し日本との前哨戦に 3-0 で勝利
  • SheBelievesカップ初優勝でFIFAランク3位(←4位)へアップ
  • しかし、4月の強化試合でカナダに敗れ、さらにスペインに苦戦
  • 4月に入ってからパーフォーマンスの不安定さを露呈
  • 案の定、6/1のW杯開幕直前にニュージーランド(19位)に0-1の負け
  • スコットランド戦に勝利したが、PKがなければ引き分けていたかも?
  • スコットランド戦で得点したFWのNikita Parrisには要注意。シーズン終了後マンチェスターシティから熊谷の所属するオリンピックに移籍したばかり
  • 19試合19得点のParrisのケアーを南に任せるのは酷と思うが?
  • アルゼンチン戦ではSole Jaimes対熊谷の同僚対決は実現しなかったが今度はParrisとの一騎打ちが実現するだろう 
 

イングランド:2019年度試合成績

( )内の数字は相手チームの本数  緑色はTop10チームとの対戦

対戦国
シュート
(相手)
枠内
シュート
ブラジル
2.27
2-1
16(10)
7(1)
アメリカ
3.2
2-2
6(20)
3(5) 
日本
3.5
3-0
10(12)
4(4) 
カナダ
4.5
0-1
● 
8(13)
2(5) 
スペイン
4.9
2-1
6(16)
5(5)
デンマーク
5.25
2-0
〇 
10(12)
2(4)
ニュージーランド
6.1
0-1
15(9)
4(4) 
スコットランド
6.9
2-1
14(7)
6(3)
アルゼンチン
6.14
1-0
17(2)
7(1)



なでしこジャパン:2019年度試合成績 

対戦国
シュート
(相手)
枠内
シュート
アメリカ
2.27
2-2
5(13) 
2(6)
ブラジル
3.2
3-1
〇 
11(22)
6(6) 
イングランド
3.5
0-3
● 
12(10)
4(4) 
フランス
4.4
1-3
● 
6(24)
4(7) 
ドイツ
4.9
2-2
△ 
7(22) 
4(9) 
スペイン
6.2 
1-1
△ 
3(4)
1(2) 
アルゼンチン
6.10
0-0
8(5)
2(1)
スコットランド
6.14
2-1
19(12)
7(4)



なでしこジャパン イングランド戦の試合展望 

相手のプレッシャーの甘さにうまく便乗し、なでしこジャパンの良い点が目立ったスコットランド戦。イングランドのプレスはスコットランドよりはるかに強くなるだろう。しかし、勝てない相手ではない。

6/19追記:大事なことを忘れていた。なでしこの課題、特にTop10チームに対する修正できていない課題として、「前半先制点を許すと逆転できない」のジンクスがこの2年間で7回続いている。

特に前半はしっかり守って先制点を与えないこと。もちろんサイドからクロスを上げさせないようにしなければならない。勝負はイングランドが引き分け狙いに変えてくるだろう後半だ。イングランドのプレスが緩めば得点の可能性がグッと高くなる。

両チームのこれまでの2試合の内容を比較しても顕著な差はないがそれほど参考にはならない(下の表参照)。

6/18追記:両チームとも決勝T進出が決定したのでイングランドは引き分けでも1位通過になるので無理はしないだろうが、なでしこが先制点を奪えば激しい試合が予想される。PA内でファウルするな!

( )内は対戦相手チームのデータ

数字
上:イングランド
下:日本
シュート
枠内
シュート
%ボール
ポゼッション
アルゼンチン戦 

17(2)
8(5)
7(1)
2(1)
76(24)
72(28)
スコットランド戦
14(7)
19(12)
6(3)
7(4)
60(40)
51(49)

イングランドのプレッシャーをかわしながらどうゲームを組み立ててフィニッシュまで持ち込めるか?が勝利のカギを握る。幸い、「攻撃のリーダーがいない」とアルゼンチン戦の寸評で書いたが、スコットランド戦では岩渕がその役目を見事に果してくれた。

ベテランの指示があればより自信を持ってプレーできるだろう(チャレンジするのは大事と分かっている。ただ、失敗した時に批判を受けたくないのでチャレンジしたがらない。自分で決断したがらない。

ところが、先輩の後押しや一言で見違えるほど積極的になれる国民性?)。さらに、決勝T進出決定でプレッシャーから解放されたことで、伸び伸び・はつらつとしたプレーができるはず。

アルゼンチン戦、スコットランド戦のスタメン予想記事やなでしこジャパン試合結果の記事で書いた次の点が重要。
  • PA近くでパスを回すのも必要だが、寄せられる前の正確なミドルシュートとセットプレー
  • ベテランのリーダーシップ(若手の積極プレーを促す)
  • PA内でファウルをしない(スコットランド戦で軽く手に当たった?シーンがあったがPKを取られなかったのはラッキー)
  • 最後の最後まで気を抜かない
もう一点は、チャンスは少なくなるので決定力やシュート・パス精度のアップが必須(スコットランド戦の後半得点できず、19本のシュートで2点)。いずれにせよ、SheBelievesカップのような 0-3になることはないだろう。

イングランド戦勝利、D組1位通過が我々なでしこファンの期待。さらに、1位通過ならベスト8の可能性が大きく膨らむ。 



イングランド戦:先発メンバー予想

コンディッションさえ問題なければ、スコットランド戦と同じメンバーで臨むだろう。ただ、
  • 万全なコンディションを前提に長谷川先発出場
  • 市瀬に代わり急きょ南に変更(Parrisを抑えるには市瀬の方が良いと思うが、スコットランドと比べて170㎝以上の選手が5人もいるのでセットプレー対応)
〇はスタメン  数字は途中出場のプレー時間(分) 


GK
山下
GK
池田



GK
平尾



DF
鮫島
DF
清水
DF
市瀬

DF
熊谷
DF
宇津木



DF
宮川



DF


DF
三宅



DH
杉田
DH
三浦
〇 
28
DH
阪口夢



MF
籾木



MF
中島
MF
長谷川
8

FW
遠藤
 16
〇 
FW
宝田
 1

5
FW
菅澤
〇 
29
FW
横山

〇 
FW
小林

24
FW
岩渕
 23



イングランド代表チーム プロフィール

  • ベテランと中堅主体
  • FIFAランク3位
  • W杯最高成績:3位
  • 前回大会(2015年):3位
  • 平均年齢は27.1歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は9名
  • 昨年11月スェーデン戦 0-2の敗戦後スタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • しかし4月の強化試合でカナダに負けるなど好調維持できず
  • カナダ戦から中堅2名を外してベテランと中堅に入れ替えた
  • 代表歴100試合以上はカーニー、Houghton、Scottの3名
  • Jodie Taylor(2018年度NWSLで9得点)はレインFCで宇津木と同僚
  • ヒューストンDashのRachel Dalyは2018年度NWSLで10得点
  • Lucy Bronzeは世界最高レベルのクラブチーム、リヨン(Olympique Lionnais)で熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分け1敗
  • 1敗はカナダ戦   


なでしこジャパン代表チーム プロフィール

  • 若手主体
  • 最新FIFAランキング 7位
  • W杯最高成績:優勝(2011年)
  • 前回大会(2015年):準優勝
  • 平均年齢は24.0歳
  • 大舞台経験者は6名
  • 4月の欧州遠征からメンバー4名変更して経験値を高めた
  • 代表歴100試合以上は宇津木、鮫島、熊谷、坂口の4名
  • W杯・五輪での経験値が強豪国の中で最も低い
  • 平均年齢も強豪国の中で最も低い(22歳以下10名)
  • 日テレ・ベレーザから10名召集→9名(植木理子がケガの為、セレッソ大阪堺レディースの宝田沙織へ変更)
  • 海外プレーヤーはリヨン所属の熊谷とレインFCの宇津木の2名
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝2分2敗
  • 1勝はブラジル戦
  • W杯でなく東京五輪でメダル獲得を目標にした成長途上チーム 


まとめ 

アルゼンチン戦を 0-0 のスコアレスドローで勝点3を逸したなでしこジャパンが、俄然、躍動感溢れる はつらつとしたプレーで スコットランド戦に勝利し決勝T進出を99%決定。おめでとう! しかし、ベスト8へ進みにはイングランド戦の勝利が近道。 

察するにスコットランド戦の勝利でプレッシャーから解放されホッとしているだろう。しかし、ここで満足しては更なる成長はない。

プレッシャーの弱かったランク20位相手に当然の勝利を挙げたに過ぎない。若手主体のなでしこの実力はイングランド戦で計られる。パーフォーマンス、特に、守備が不安定のイングランドに対して、過去の栄光に恥じない「なでしこらしい」試合ができるはず。

若さを前面に出しチャレンジャー精神でベストを尽くせ!「なでしこジャパン2019W杯代表メンバー」としての「誇りと責任」を胸に人気回復、東京五輪、プロ化、2023年W杯開催の道へ繋がる。

未来を拓け、なでしこジャパン!