こんにちは、原監督の続きを。
チームを優勝に導くため、勝つためには、「人材育成術」と「組織構築術」とが必要。
まず、「人材育成術」、つまり人を育てることについて、主にビジネスにも関連する部分を抜粋しました。
―スポニチよりー
1.教育の基本は、減点方式ではなく、「あれができた、これができた」の加点方式。
目標をクリアした達成感、喜びの成功体験を味わわせよう。
2. 細かい指示を出すのではなく、大きな目標を提示し、答えを出すヒントを与える。
自分で目標を立てさせ、その工程も自ら管理させる環境作り大事
3.目標と妄想は違う。目標は達成可能な半歩先に設定し、常に歩みを進めることで成長する。
半歩先の目標達成が、向上心を常に持ち続けるエネルギーになる。
4.半歩先の目標設定には、自分の実力・立ち位置を理解する必要があるが、自分が見えていない、
プライドが高い選手はそれが難しい。本質をいかに早くつかめるか。
5.どれだけ足が速くても、人間として心根が腐っていたらどうにもならない、心のマナーがない子は採らない。
伸びる選手は、感性、表情が豊かで素直な子、自分の考えや思いを言葉や行動で表現できる子。
6.監督の怒りスイッチは「裏切った時」で、逃げ場を作らせないで徹底的に理由を聞く。
素直に「ごめんなさい」と言える人材は強い。
自分が悪かったと気付かせる𠮟り方をする。叱る時は論理構成を持って指示する。
7.今の選手は理論で言わないと納得しないが、理論だけでは動かない。「お前のために」というのが必要。
選手の人格を見ると同時に、選手も監督の人格を感じ反応する。「熱さ」「情」がいる。
8.コミュニケーション能力は大事、普段からコミュニケーションをすることで、
「こいつを裏切られない」という人間関係ができる
9.結果が出ない選手には、プロセスを共に振り返り、常に次の可能性を見てあげる。
選手自らが立ち上がり走り出すように、相手がどう思うか、感じるかを考え予測し、
上手く言葉を使 ってタクトを振る
10.タイムを競うので必然的に順番がつくが、それぞれのレベルに合わせた評価をする。
自分をしっかり見てくれているという安心感から向上心も生まれる。
11.1番になる選手は、実力もあり人として模範となる人物でなければならない。
周囲の信頼もあり、組織となじみながら前へ進める人物。
12.常に「何のために」「なぜ」「どうして」を投げかけ、自ら考える習慣を根付かせる。
原監督が考える「負けの基準」は、「努力しなかったら負け」だそう。
最終的な目標は、「陸上を通して社会に通用する人材を育てる」「陸上を通して魅力的な人間になる」ことだと。
ー青山学院大学HPー
このような、しっかりした「原イズム」があるからこそ、結果を生み出せるのだと思いました。
優れた組織のリーダーには、やはり人を納得させるだけの哲学が必要なのですね。
<原監督 語録>
「チャラい」を褒め言葉として、ポジティブに捉える。
それができるのは、舞台裏では汗をかき、涙を流し、人知れず努力を積み重ねているという自負があるから。