こんにちは。
厚生労働省より
今年の診療報酬改定でも、「医療DX等による質の高い医療の実現」が掲げられています。
とにかく、医療DX! 医療DX! 医療DX! … と叫ばれている今でも、
当院は、無床診療所をされている、他の多くの昭和世代ドクター方同様、電子カルテではありません。
「先生が患者を見ずに、パソコンの方ばかり見て診察が終わる」
「○○病院みたいに、サイバー攻撃やウイルス感染があったら診療ができなくなる」
「タッチ一つで、名前が似ている薬剤を間違えたら大変だ」
「手書きで書きたい図や情報が難しいだろう」
「結構な費用がかかるけど、まだまだ進化するだろうから今じゃない」
「結局、使いこなせないんじゃないか やっぱり紙が安心!」 …などと。
当院長も、電子カルテのマイナス面の心配ばかりが先だって、なかなか導入に踏み切れません。
実は、先日「電子カルテ」を見る機会がありました。
院長は、定期的に同級生ドクターの眼科クリニックに通院しているのですが、
その待ち時間に、看護師さんから少しレクチャーしてもらったのです。
その先生は、無床診療所でありながら、早くから国際規格ISO9001認証を取得して、先進的な取り組みをなさっています。
もちろん、電子カルテです。
現在のものは、以前の電子カルテの不備な点を改良されたそうで、とても使い易くなったと言われていました。
いろいろな説明を聞いて、院長も上記したような心配事が、少し軽減したかもしれません?!
NECが、この4月から、生成AIを搭載した電子カルテを、国内で初めて発売するそう。
カルテに記された診療情報をもとに、紹介状や退院サマリーなどを自動で作成してくれるとか。
文書作成時間を47%削減出来るので、医療従事者の負担軽減になり、4月からの医師の働き方改革にも対応できると。
きっと、他にもすご~いことをやってのける、「“優れもの” に違いない!」 と思いたいですが…。
「2028年までに100施設利用を目指す」とありますので、
その評価は、2、3年後ぐらいに私たちの耳に入ってくるでしょうか?
しかし、それから、またさらに進化したAIが登場して…となると、なんだかエンドレスのような…。
人口減に備えて、国民のビッグデータを集積して、医療費を削減して、健康寿命を延ばして… を目指す国の方針で、
どんなに小さい診療所でも、数年後には確実に「電カル」を導入せねばならなくなるでしょう!
その時こそ、本気の覚悟が必要ですね!
春~、春~、と浮かれてるどころではありませんよね。