


長距離フライトには危険が一杯!! 賢く予防して快適な旅を
海外旅行をするにあたって避けては通れないのが、飛行機内で過ごす長ーい時間。せまいシートに何時間も閉じ込められるのは、けっこうキツいもんです。それに加えて、実は機内には沢山の危険が潜んでいる……というのが今回の話題。
ご紹介する英サイトDaily Mailの記事には、軽い肩こりや足のむくみから命に関わる危険も。知は力なり。賢く予防して皆様の旅が快適なものでありますように!
■エコノミークラス症候群
長時間せまいスペースに座り続けると、下半身の血の巡りが悪くなり深部静脈に血栓が。気圧の違う機外へ降りるとその血栓が血管内を移動、悪くすると肺などの血管を詰まらせて死亡するケースも。
死亡事故は極めて少ないものの、軽い症状の報告は決して少なくありません。圧力を段階的に調節できるフライトソックスの利用や、立ち上がってストレッチをこまめにすること。そして血液の凝固を防ぐ水分補給も忘れずに。
■腰や背中の痛み
座っている姿勢は、立っている時より約2倍もの負担が背骨に掛かっているそう。延長上にある首の骨も同様で、首は骨関節炎にかかり易いと言われています。「首肩腰が凝った」程度でも、年齢によっては油断は禁物。
お馴染みの首に巻く旅行用枕は効果大。最近では圧力が調節できる腰用の小さな枕などもあります。そしてやはりストレッチや、歩き回ったりするのも効果的。
■風邪
機内は普段より格段に風邪にかかり易い状況が整っています。ある旅行関係の医療機関による調べでは、そのリスクの差なんと113倍。原因としては、1人当たりの空間の狭さ、乾燥した空気、不十分な換気、そして疲労など。
不特定多数が利用するシートや調節機器、ノブなどに雑菌が多いのは当り前ですが、いつもより感染にかかり易い状況にいると自覚しておきましょう。手を清潔に保ち、粘膜の乾燥を防ぐためにマスクも効果的です。
■航空性中耳炎
機内はもちろん、到着後にもなんとなく「耳が痛い」「違和感がある」と感じたことはありませんか? 実はこれ、航空性中耳炎と呼ばれる立派な症状。気圧の変化の激しい空の旅は、耳に多くの負担が掛かっているんですね。
普段は、中耳と鼻の間にある器官が気圧の変化に対応しています。でも風邪やアレルギー症状があると、うまく調整できなくなるんだそう。機内で子供が急に泣き出す原因も、実はこれが原因ということもしばしば。
専用の耳栓もありますが、「鼻をつまんで唾を飲み込む」簡単な耳抜きが効果的。風邪やアレルギーの症状は、搭乗前に緩和させておく方が良いようです。到着後の違和感も、しばらく続くようなら早めに医師の診断を受けましょう。
■心理的ストレス
空の旅には多くのストレスが掛かっています。ある調べでは、動物輸送時の死亡率は、陸より空が40%も高いことが判明。セラピストによれば、人も長時間のフライトでは「考え過ぎ」なストレス状況に陥りがちだと言います。
不安感がストレスホルモンを分泌させたり、血圧や血糖値を上げ、動悸や過呼吸を引き起こすことも。状況によっては、機体の突然の揺れがトラウマになる人もいるそうです。体だけではなく、精神的にも普段と違う状況下に置かれているんですね。
■アレルギー
アナフィラキシーという過敏性アレルギーがあります。特定の物に対する激しいアレルギー反応で、全身ショックに陥り死亡してしまうこともあるほど。ハチ毒に対するものが有名ですが、機内でよく配られるナッツ類に対するものもあるそう。
このアレルギーをお持ちの方は、当然対象物を避けますし、救急用の注射薬も携行しています。それでも、シートにこぼれたクズなど予想外の物に反応してしまうケースも。周りも注意して、とっさの対応に役立てましょう。