平和は祈りでは得られない、平和は宣言だけでは守れない…

　　　　　　　　　　（四季のガーデニング）
　　　　　　　　　　　

こんにちは。止々呂美（とどろみ）日記です。

北朝鮮はたびたび弾道弾ミサイルの発射実験を行ってきたし、
核実験の準備もしていると何度も報道され、
テレビや新聞も大きくとりあげててきました。

しかし私も含め多くの日本人は、
多分大丈夫だろうと普段と何変わらぬ生活を続け…
マスコミの報道ほどには、差し迫った危機感も感じていない。

「日本人の多くは、多分大丈夫。大事にはならないと思っている」という見方は、
間違っているのだろうか？

こと私に限れば、何の根拠もないのに多分大丈夫だろう、と思い込んでいる。
そして何ら危機感も緊張感も持っていなかったのですが…。

しかし、昨日のニュースを見ていると、
ひょっとしたらとんでもない事態へと進むかもしれない。
そんな不安をふと感じ…

今年に入って、デスクワークと称して書類整理をしていたら…
平成１３年の新聞の切り抜きが出てきて、そう９月１１日、アメリカで同時多発テロ事件が起こった年だ。

作家の曽野綾子さんが、平和は祈りでは得られないと題して…


「祈るのは悪いことではないが、祈るだけでは平和は得られない。
安易な平和志向パフォーマンスは、平和の覚悟の足を引っ張るものだ…。」

「人は、自分が殆どなにも大きな犠牲を払わなくて済むなら、人は何とでも言える。
しかし当事者としては誰も完全な解決法を見つけることが出来ないから苦しむのだ。」

「平和を確保することは…
平和を祈ったり、パフォーマンスをすることではない。」

こう、最後に締めくくってあるのですが…。

「相手に殺される覚悟
大きな財産や愛する者を失ってもなお抵抗しない覚悟、
そんな覚悟を決めることだ。
それをできると言い切れる人は、どれだけいるのだろう。」と…。

アルジェリアでの日本人人質、殺害事件
新聞紙上からは、アルジェリアの文字がすっかり影をひそめたが…

確かに、祈りだけで平和を得られない。
平和宣言、非核平和都市、青少年安全都市など
看板だけで実現できようはずがない。

相手に殺される覚悟など、曽野綾子さんが言うように誰も出来ないだろうし…

大きな財産や愛する者を失ってもなお抵抗しない覚悟、
そんな覚悟は、誰もしないだろうし…

でも、それをできると言い切れる人は、中にはいるだろうなあ～。
言うだけは簡単だから…。

しかし、誰も今の時代は家にカギを掛け、セコムやアルソックをしている。
物を盗られてもいい覚悟など、誰もしない。

とある日に、病院の待合室で見た週刊誌
残虐王と呼ばれる関東の何チャラ連合が、敵対するグループを丸裸にし
徹底的にリンチを加え、恐怖心をうえつける。

そんな写真が載っていた。
この事件を祈りで防げるだろうか。
勇気ある国民が防げるだろうか。
防げるのは、大義名分のある警察の力である。

平和も安全も、綺麗ごとだけでは守られない…
世の中には、残虐な暴力を平気で振るう奴がいる、そんなことを忘れてはいけない
などと思いながら
もう黄色化した新聞の切り抜きを読み返し


世の中は、決して善人ばかりではなく、極悪非道の悪人もいる。
隙を見せればつけ込まれることもある。

金だけために何でもする奴がいる。
そういう現実もまた忘れてはならない。

そんなことを思いながら、この新聞の切り抜きも
最後は捨てることにしたのですが…。

それではまた。





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