娘の帰国

この夏、老夫婦だけの静かな生活が一変しドタバタ騒ぎとなりました。

ボストンから娘が一年ぶりに帰国するとのメールがその始まり。
それも８月１３日からしばらくの間、彼（カナダ人）と我家に宿泊するという。
体調を崩している妻が”どうしよう”と心配。

翌日から受け入れ体制づくりの奮戦が始まりました。
ともかく寝室を確保しなくては。
いつも私のアトリエ代わりとなっている客間の大掃除。
しかしエアコンがないこの部屋で寝られるのかしら。
布団は？
押入れから引っ張り出して急遽布団干し。
三ヶ月ぶりに庭の芝刈りも。
さっぱりした。
次は居間の大掃除と模様替えだ。
カーペット購入。
ソファーの入れ替え。
歯ブラシ、コップはあるの。
お風呂、シャワーは？タオル、湯上りは？
食事は？
飲み物、ジュース、それともコーヒー、ミルク？
などなど。

英語はうまく話せないし。
何を話題にしたらいいのか。
心配は尽きない。

ついに１３日がきた。
１８時。娘たちをクルマで逗子駅に迎えにいく。
大きなリュック、半ズボン
サンダル姿で彼が近づいてきた。
”ナイストゥーミーチュー”と私。
「コンバンハ。ヨロシクオネガイシマス」と彼。

翌朝、５時に起床。
”男の簡単料理”で覚えた卵焼きとジャーマンポテトを準備。
そのうち彼が起きて
オハヨウ。
なんと彼はソファーに寝そべって
パソコン片手に資料作成をはじめた。
２０日の公開セミナー発表の入念な確認らしい。
ノートにはわけの分からぬ数式がびっしり。

朝食終了。
その後、自宅周辺を散歩。
「静かないいところですね」と彼。
遊歩道の蝉の屍骸に驚いていた。
向こうでは蝉が珍しいらしい。

昼。
クルマで近くの回転寿司へ。
２０皿分ぺろり。
大満足とのこと。
その後上大岡の家電量販店へ。
ブロードバンドルータと、Ｗｅｂカメラ購入。
日本のパソコンの高価なのにびっくり。
デパチカで惣菜購入。
店数と食材種類の多さ、客の喧騒に驚く。

自宅でルータの接続とＷｅｂのテスト。
マニュアルなしにネットワーク設定してしまった彼。
ちなみに向こうでは、小さな子供からお年寄りまで誰でも
パソコンを使いこなすという。

かくして長ぁーい一日が終わる・・・。

これは地元の絵画同好会で描いた「山猫の子（ぬいぐるみ）」です。
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