伊藤福祉のあそブログ

ブログを開設して十数年。気ままに遊びをメモってます

定年退職

2022年11月18日 | 福祉の仕事

定年を迎え雇用の延長のお話をいただきましたが、わがままを言って退職させていただきました。

とても後ろ髪を引かれる思いがありました。残こるか退職するか。たくさん言葉をかけていただきながらブレにぶれましたが次の目標を目指す決心をしました。60歳から非常勤として勤務時間を少なくした働き方で目標達成の時間を確保していきます。職場に残り快く送り出してくれた職員のためにも頑張って活き活きした姿を保ちたいと思っています。
 
 

精神疾患名の一部が変更

2014年05月30日 | 福祉の仕事
日本精神神経学会が、精神疾患名の一部を変更すると発表しました。今まで使用されていた名称が分かりずらく、また患者に不快感を与えていることが改正の理由のようです。

一般的によく聞かれていた精神疾患名のうち、変更になるいくつかをあげてみます。

パニック障害⇒パニック症
注意欠陥・多動性障害⇒注意欠如・多動症
学習障害⇒学習症
性同一性障害⇒性別違和
アルコール依存症⇒アルコール使用障害
拒食症⇒神経性やせ症

「障害」から「症」に変更されている疾患名が多く見られています。「障害」は完治しない継続的、永久的なイメージが持たれやすく、「症」は一時的、完治可能なものとしてのイメージとしてとらえやすいことのようです。
「学習障害」「学習症」の「がくしゅう」は、どんな症状を指して学習というのか、ちょっとわからないところがあると思います。
「性別違和」はいかがですか。私はわかりやすいと思います。社会に浸透していくのにさほど時間はかからないのではないでしょうか。

今回の改正でわかりやすくなったもの、逆にわかりにくくなったものなど多様ですが、今後はこの名称が社会にどれだけ定着していくのか興味のあるところです。

実習した精神科病院を訪問する

2012年08月24日 | 福祉の仕事
2年前に精神保健福祉士の資格を取得するために、2週間の実習でお世話になった精神科病院を訪問しました。もちろん仕事で行っています。私を含めて5人で訪ね、法人が来年度に新規開設する施設のPRを兼ねて病棟の見学をさせていただきました。実習当時に指導していただいた方から「おひさしぶりです」と声をかけていただき、またお会いできてとても懐かしく思います。

ところで、新しい施設は利用者の地域移行を有期限の中で目指す施設のため、新規事業を進めていく上では、同業者との関わりだけでなく多くの社会資源との関わりが生じます。福祉の同業者だけでも、支援の対象者によって障がい者、知的、身体精神、高齢者、児童、母子などなど多くの種類に分かれます。障がい者でも、知的と精神の障がいを重複してもっている方もいるため、複数の種類の福祉業者との関わりもよくあることです。また、福祉施策や施設運営には保健福祉センターや役所など、特に市区町村などの地元行政との関わりが必要となってきます。また、利用者の地域移行を目指せば住居も必要でしょう。不動産屋さんとの連携も必要です。住居物件を借りるのに保証人もいないことがあります。保証人となってくれる団体との関わりもあります。地元町内会との関わりも必要です。

福祉の仕事をしていくためには地域における支援ネットワークを構築することは必要不可欠です。住みよい街づくりは行政だけの手では作業量に限界を感じます。『○○の実現!!』とうたっても実態が追いついていな、不十分、未完であるということを多く感じています。

今日の訪問で、社会資源などとの連携の構築に努めなければいけないことを認識して帰ってきました。それは、2年前に実習をさせとぃただいたときと同じように改めて気の引き締まる思いになりました。

千葉市緑区内の施設を見学

2012年07月31日 | 福祉の仕事
今日は、直行直帰の仕事でした。私と部下4人、法人の車で千葉県緑区内の施設を見学しに行きました。先方に10時到着のお約束をいただいたいましたが、9時15分頃には到着してしまったため、近くにファミレスでもと思って車を走らせるも、あたりは民家がぽつぽつあるだけで、周りは一面緑が多いところです。なるほど緑区と名がつくほどのことはあります。千葉市内とはいえ広いこと、千葉駅付近の都会のイメージとはまるで反対で、自然の中をひたすら車で走ると言う感じです。

障害者自立支援法の宿泊型自立訓練の施設を見学させていただきました。この施設は大自然に囲まれて、徒歩で行くことができるスーパーが近所にはありません。となると外出の足は車です。付近にバス停がありましたが1日に5本のみ運行。最寄駅に出るには20分ほどかかるようです。

しかし、時の流れはゆるやかなように職員さんも忙しない動きが見られません。利用者さんも職員さんも、やはり大自然の中で生活し、仕事をすることで心に安らぎが持てているのかなと感じます。川崎市と千葉市緑区の施設相違でも、サービスの提供の内容には大きな違いはないと思うのですが、川崎市など大都市の施設運営の収支バランスを考えると人件費も高く、収益を求めより働いてもらうことが必要でしょう。今日、何か心に感じた「ゆとり」「やすらぎ」のようなもの、結局のところ地域性の問題から生じるものなのでしょうか。

今回の見学は私をわくわくさせることがありました。自分の仕事とプライベート双方において、私の将来の夢とリンクすることがありとても参考となりました。その内容・・・・いつの日かこのブログで、「私の夢が実現しましたと!! それは・・・!!」と紹介できるように成就にむけて頑張ります。

今日1日中、サービス管理責任者補足研修に出席

2012年07月23日 | 福祉の仕事
今日は1日中研修でした。京浜東北線鶴見駅前にあり利便性は良い横浜市鶴見区の鶴見公会堂で「サービス管理責任者補足研修」に出席しました。この公会堂は550人程入るのですが、ほぼ満員。座席間隔は狭く1日中座りっぱなしの講義で、寝返りならぬケツ返りをしてもお尻が痛くなります。痛くなったにもかかわらず、何度も睡魔に襲われ、眠気に耐えるので精いっぱい。せっかく参加しているのに、うとうとしては時間がもったいないと思いつつも、ところどころコックリしている自分に気付いています。この研修は明後日水曜日にも、場所を変えて行われます。2日間の受講が義務付けられていますので参加しなければなりませんが、今度はコックリしないようにしなければ・・・・と思っていてもどうなることやら。

精神科への入院は原則1年以内

2012年07月06日 | 福祉の仕事
そういえば、先月28日に厚生労働省が精神科への入院を原則1年以内とする方針を決めたと発表していたことをネットで知りました。

よみうりオンラインによるネット記事によると、「入院治療の必要性がない患者を早期に退院させ、地域で暮らせるようにするのが狙い。退院支援に携わる精神保健福祉士らを配置するなどの取り組みを、早ければ来年度から始める。同日開かれた有識者検討会のとりまとめを受けた。国内の精神疾患による入院患者は約33万人(2008年)で、約22万人が1年以上の長期入院だ。10年以上の入院も7万人を超える。統合失調症が多いが、近年は認知症も増えている。入院期間を短縮させるため、発症間際で症状が激しい患者に対応する医師の配置基準を、現在の3倍と一般病院並みに増やす。精神保健福祉士や作業療法士など、退院支援に当たる専門職も置くようにする」 と書かれています。(2012年6月29日07時38分 読売新聞  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120628-OYT1T01247.htm)

今まで高齢者入所施設の管理職として携わってきましたが、7月から精神障害者の生活訓練施設の管理に異動になりました。生活訓練施設利用者の社会復帰のためのモラトリアムは2年間。この施設は精神病院等らの退院者等を一旦受け容れる中間施設としての位置づけになります。私の職場も、社会復帰をさせる使命があります。しかし、一定の期間に全員を地域へと言うのは、現状から考えると難しいところがあります。とはいっても厚労省から方針が示されたからには、精神科病院は必死になるのではないかと考えられます。中間施設である私の職場にも、依頼があろうかと思います。

先週、東北福祉大学で開催されたスクーリングで、「精神保健福祉士」の受験資格を取るために通信教育部に入学した言う方と知り合いました。将来はその資格を活かした仕事をしたいとも言います。厚労省の発表で、今後は精神保健福祉士の活躍の場が多いに増えていくことが期待できそうです。この資格は合格率が60%前後のため簡単に取れるように誤解されていますが。そこそこ難しい。合格率が高いのは、一部の試験科目が免除された社会福祉士が受験するためです。社会福祉士の受験者は高確率で合格していますので、一部の試験科目が免除されない受験生の合格率と中和されてしまうと、60パーセント程度に落ち着いています。このため、一部の試験科目が免除されない受験生の合格率は30%程度ではないかと思います。

合格率の計算は大まかですので、参考程度であると捉えてください。
この資格を活かしていくために今後強く求められることは、精神障害者を地域移行するためのマネジメント力であると思っています。いずれにしても精神障害者の地域移行支援は、社会的課題であり、この課題達成のために精神保健福祉士が活躍する場が今後ますます増えていくことが期待できます。より多くの人がこの資格を取得されることを願ってやみません。

福祉士国家試験が終わった

2012年01月30日 | 福祉の仕事
1月末の土曜に精神保健福祉士国家試験が先陣を切って始まり、翌日曜日には社会福祉士と介護福祉士の国家試験が開始されました。
社会福祉士の合格率は近年の実績を見ると27%から30%程度、介護福祉士は50%程度と言うところです。

特に社会福祉士国家試験の出題範囲は広く、共通科目が10科目で専門科目は9科目、合計19科目の分野の学習が必要になります。受験者は、合格ラインに達するための学習量が多くなかなか記憶に残らないと焦りも生じ、結構大変な思いをされたのではないかと思います。

しかし、この試験に合格したならば、介護福祉士等の他の資格を取ろうと考えたときに、社会福祉士の受験に要した時間や学習量とは比較にならないほど次に取り組む資格の学習量は少ないと感じるでしょう。

私が最初に取得した資格はホームヘルパー2級でした。その後に社会福祉士養成校の通信教育課程に入学して社会福祉士の資格を取得できましたが、当初から難しい試験にチャレンジしたため、後に受験した介護福祉士と精神保健福祉士はとても難しいとは感じなかったのを思い出します。

難しい試験から臨むか、逆に簡単と思われる試験から臨むかは人それぞれ。いずれにしても合格したいと言う気持ちは受験者皆共通の思いでしょう。来月、介護福祉士の筆記試験合格者には実技試験が待ち構えています。気を抜かぬように志気ををたかめて臨まれることを期待しています。


今日は精神保健福祉士国家試験日

2012年01月28日 | 福祉の仕事
今日と明日は精神保健福祉士国家試験、明日は社会福祉士と介護福祉士国家試験が行われます。いろいろな意味で福祉の底上げをしていくには、多くの同士が必要です。今回の受験者数は今のところわかりませんが、資格保持により証明される一人でも多くの福祉のプロが誕生されることを願っています。その願いから、私の職場からも数名が受験します。合格しましたと言う報告を受ける日を楽しみに待つこととします。

ちょうど1年前の第13回精神保健福祉士国家試験を受験した時の事を思い出します。自宅を出発し会場到着後試験問題が配布されるまでの間は緊張していたこと。問題を見て『え?難しいぞ』と感じたこと。試験が終わって『合格したかな?』と疑心暗鬼になったこと。今思えば懐かしいことです。受験時の心理の変動は誰でもそんな経過をたどるのではないかと思います。

試験時間は数時間。この試験が終了すれば大半の方は緊張から解放されるはずです。そして、今日明日以降に資格受験各会社が模範解答を発表しますので、大かたここで自分の合否の目安が立つでしょう。しかし、問題は合否のライン上にある人。今年から合格発表が3月中旬になり、前回までの下旬発表から2週間ほど早く公表されることとなったとはいえ、それでも45日程はまな板のコイ状態です。私も社会福祉士の試験を受験した時は、自己採点では88点でした、当時の合否のラインが84から89点ではないかと予測されても、合格通知をもらうまでは結果は全く分からないのです。とにかく気晴らしで何かに取り組むことでしょうか。私は、休日は外出して気を紛らわすことに努めていました。85点以上が合格と発表されたときに嬉しさは最高でした。

今、そして明日受験する皆さんが、名実ともに福祉専門職となるために栄冠を勝ち取って、合格したという最高の喜びに浸ってほしいと願っています。

今月下旬に三福祉士の試験が始まる

2012年01月11日 | 福祉の仕事
今月下旬に社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士国家試験が行われます。私の職場からも若手数名が社会福祉士と介護福祉士の試験を受験します。この時期に来て「試験勉強の進みはどうだ?」なんて聞かないようにしています。特に社会福祉士試験を受験する者には尚更聞けません。福祉の資格の中で社会福祉士は一番難しい資格であり、受験勉強を早くから始めたとはいえ、「簡単に合格できるよ」などと豪語できる受験生はほとんどいないのではと思っています。合格はしたいけどどうなるかわからないという不安感が強いのではないでしょうか。私も、社会福祉士の試験が終わり、試験会場を出てから「何とか合格してほしい」という願いと「落ちたかな」という不安が交錯し、不安定な精神状態であったように記憶しています。

今はただ、不安と葛藤している中で受験勉強をしている連中をそっとしておきたいと思っています。

受験生に伝えたい思い。あえてプレッシャーとならないように国家試験を受験する部下には言いませんが、時間が与えられているかぎり最後まであきらめずにトライしてほしいと願っています。

本番までもうすぐです。全員から「合格したよ」という報告を聞けることを楽しみに待つこととします。

27日まで 仕事に追われる

2011年12月25日 | 福祉の仕事
27日期限の来年度予算書の作成期限が今月27日までとなり、鋭意努力しているのですが気の焦りなのか、仕事は進んでいるのか、いや停滞しているのかどうもよくわからない状態です。何か迷いの中でもがいているいるような感じがします。早く仕事を切り上げて認知心理学のレポート作成に当たりたいのですが、今はそれができないのが辛い。もしかして、気の焦りはこのことが原因でしょうか。

レポートを書いていた時も停滞期は必ず訪れていました。と思えば仕事にも停滞期があってもおかしくないよな・・・なんて都合のいいように考えています。書き始めたレポートと同じように、仕事も徐々に終えていくことができるならば終結する時が必ずやって来るでしょう。そう考えれば気も楽になりそうです。

さて、仕上げまで時間がしばらくかかりそうです。眠気覚ましのコーヒーでも飲んで一息しようかな。

設備の故障続きでまいった

2011年09月16日 | 福祉の仕事
昨夜21時過ぎ、風呂にでも入ろうかというときに施設警備員から、館内の冷房が故障して機器から異常音が鳴っているとの電話があり、当初は電話で応対をしていましたが結局車で再出勤。22頃から状況確認等をしてとりあえず応急処置を施し、23時に帰宅しました。

翌日、何でもないことを願っていましたが願いむなしく、冷えないのクレーム多発。今日の朝方は機器の対処に業者さんへの連絡、状況説明で疲れました。10時30頃に業者さんが来訪し、部品の交換で稼働しています。しばしの安どでした。

午後には別件の異常が発生します。関東電気保安協会の担当者が来訪し、漏電信号を受信したので来たと言い、動力等を調べたところ危険な数値の漏電が発生していることが判明しました。急きょ最寄りの電気設備屋さんに連絡し、明日漏電調査を行うこととなりました。今日1日はこんな対応で過ごしたように感じます。

築年数がだいぶ経っている建物の為、設備の故障が頻繁に発生します。福祉施設の建物は快適性と安全性を重視したいのですが、なかなか収支バランスが取りにくく、一般的に大儲けできる業種ではありません。よって修繕費を工面するのも容易であるとはいえません。人件費も膨らむことですし。

こんなことを考えているとさすがに疲れます。今度はどの個所がいつ壊れるのか気がかりの日々が何年も続きそうです。

今日は施設の大運動会

2011年05月25日 | 福祉の仕事
私が勤めている高齢者入所施設に暮らす方の運動会がありました。運動会と言っても学校の校庭で行うそれとは異なり、120人程度の人が入れる施設の屋内ホールで行っています。

入所している皆さんの平均年齢は約80歳であり、激しい運動は不可能です。そのため、入所者全員が参加して行う種目は、椅子に腰かけて行う玉入れと隣の方に風船を送るゲームを行っています。男女混合で紅白に分かれ、午前中に実施しました。100人は参加していたと思います。

職員種目もあります。大縄跳び。ヘキサゴンの縄跳びと同じ要領で行います。5人が順番に縄に入り、最後は施設名を唱えて終了です。20代の職員はぐるぐる回る縄に、躊躇なく入っていきます。私も縄を引っかけることは無かったのですが、縄に入る始めのタイミングがうまくつかめず、何回かまわる縄を見送ります。若いころは俊敏だったと自負していたのですが。

あと、利用者さんと職員がペアとなって二人三脚による障害物リレーがありました。途中の障害物に大量に入った粉の中の飴を手を使わずにくわえるゲーム。よく見かけますが、なにせ粉が多すぎて飴が少なすぎます。飴を探す役はすべて職員でした。おかげで顔は真っ白です。
お化けのような顔をした職員を見て、利用者さんは大喜びでした。

福祉施設に勤務して間もなく20年になろうとしています。

今回の運動会を通して、福祉の現場で汗を流す20代、30代の若い支援職員たちは、皆さんに喜んでもらえる種目をいろいろと考えています。彼らは、人生の大先輩から「楽しかった」と声をかけてもらえたとき、仕事に対する喜びが得られるものです。

皆さんが安全に、楽しく、心に残る思い出ができたことがわかったとき、利用者さんが他者と楽しく語っている話を我々が聞いたときに、福祉の仕事を続けて良かったと感じるときが訪れます。

合格の一報が届いた

2011年04月05日 | 福祉の仕事
今日、3月までの部署の部下から、精神保健福祉士試験に合格しましたと手紙をいただいた。

部下は20代後半の女性で、私と同年度に社会福祉士の試験を受験している。受験した試験の合格ラインが85点で、私はどうせ合格するなら末広がりでなどと思っていたら、見事88点で合格していました。彼女は125点近くの点数を叩きだし、文句なしの合格でした。正直彼女は受かるだろうと予測していたため、さすがに私にはプレッシャーがかかります。もしも不合格になっていたらなんて考えるとぞっとします。

彼女は事情があり昨年退職をしましたが、彼女も今年、精神保健福祉士試験を受験しています。間違いなく合格しただろうと思っていたところに届いた手紙です。やはり思った通りでした。合格です。

退職後の進路は手紙には記されていないのでわかりませんが、更に上を見据えて頑張ってほしいなと思います。


十数年ぶりに元同僚と会う。

2011年04月01日 | 福祉の仕事
今日、南武線の武蔵溝口駅のホームで十数年ぶりに元同僚に合った。目の前に現れるまで全く気付かなかった。「よぉ」と声をかけられ初めて目の前に懐かしい顔を見た。

彼とは同じ法人職員ではあったが、直接同じ事業所で働いたことは無い。それでも何度か飲みに行ったことがある。
平成初期に障害者デイサービスに勤務し、確か4年ほどで転職をしている。他の法人に転職し障害者部門に配置された後も2,3回飲みに行っていたが、職場が離れると疎遠になるもので、年1回の年賀状のやり取りだけとなってしまった。

今彼は、地域包括支援センターのセンター長を務めている。自宅が神奈川県藤沢市であり、職場までの通勤時間は片道2時間30分もかかるらしい。とても私には耐えられる通勤時間じゃない。

福祉の仕事をやる、又はやりたいと思う人は概してやさしい人が多いと思う。彼もその一人と思っている。やさしいとはいっても天使ばかりじゃない。人それぞれで各福祉の現場には魔物も潜んでいる。特にやさしくひ弱そうな職員は魔物に潰されて退職の道をたどることもまた多い。

突き詰めるとどんな職場でも、人間関係で悩みやめていくのが多いのかなと考えてしまう。彼はひ弱では無いが、そのような理由で職場を去ったと記憶している。

別れ際に、また飲みに行く約束をしたが、社交辞令的に終わるのだろうか。双方の気持ち次第であろう。