日本精神神経学会が、精神疾患名の一部を変更すると発表しました。今まで使用されていた名称が分かりずらく、また患者に不快感を与えていることが改正の理由のようです。
一般的によく聞かれていた精神疾患名のうち、変更になるいくつかをあげてみます。
パニック障害⇒パニック症
注意欠陥・多動性障害⇒注意欠如・多動症
学習障害⇒学習症
性同一性障害⇒性別違和
アルコール依存症⇒アルコール使用障害
拒食症⇒神経性やせ症
「障害」から「症」に変更されている疾患名が多く見られています。「障害」は完治しない継続的、永久的なイメージが持たれやすく、「症」は一時的、完治可能なものとしてのイメージとしてとらえやすいことのようです。
「学習障害」「学習症」の「がくしゅう」は、どんな症状を指して学習というのか、ちょっとわからないところがあると思います。
「性別違和」はいかがですか。私はわかりやすいと思います。社会に浸透していくのにさほど時間はかからないのではないでしょうか。
今回の改正でわかりやすくなったもの、逆にわかりにくくなったものなど多様ですが、今後はこの名称が社会にどれだけ定着していくのか興味のあるところです。