鳥居の発祥
日本の鳥居は、今では神社境内の境界に結界門として立つ。
その鳥居にはたいてい締め縄(〆縄)が左右に渡されている。
そしてそこには幣(ぬさ)が垂れている。
ふ~む。鳥居も結界なんだね。
京都の町も結界が張り巡らされているの?
「魔物封じの結界を多く張りめぐらすために
京都に現在する社寺は位置しています。」
須佐之男神が高天ヶ原で悪事をはたらいたことにより、天照大神は天の岩戸に閉じこもってしまいます。そのため世界は暗闇となり、邪悪な神が災いを至るところで起こすようになりました。
これを打開するため各地八百万の神々が集まり、天照大神さまが岩戸から出てくるよう様々な対策を練ります。知恵者である天八意思兼命の提案で多くの神々が力を尽くしました。
岩戸の前で夜明けを告げる長鳴き鳥をたくさん集めて鳴かせ天児屋根命が祝詞を唱え、天鈿女命は踊り、皆で、宴を行いました。外が騒がしく思ったのか、天照大神さまが様子を見ようと岩戸を少し開けたところを、力のある神である天手力雄命が岩戸を開け、布刀玉命が岩戸に注連縄を引いて岩戸に戻れないようにし、世界に光と平和が戻りました。
火之御子神社(御祭神 天鈿女命)
天孫降臨の地、高千穂より天の岩戸が飛来したと伝えられる長野県の戸隠神社には天の岩戸開神話に功績のあった神々(天手力雄命・天八意思兼命)が祀られており、そのうちの一社、火之御子社には天鈿女命が祀られている。また、岩戸開神話に基づいた神楽が古来より受け継がれている。