教育と臨床心理のおもちゃ箱

歳を重ねるとは経験知が増える。知が統合し、また新たな知恵となる。教育と臨床心理を軸に思いを伝えたい。

子どもができることを

2019年04月07日 | 走り書きメモより

 大人たちは、ともすれば子どもに無理なことをさせようとする。しかも、それが子どものために良いことだと信じてやらせている。

 しかし、結果は無理強いしたり、「なんでできないの」と叱ったりすることになる場合が多いのではなかろうか。

 子どもに何かをやらせようとするとき、子どもができることかどうか(もちろん、できるのにさせてないことの方が多いのであるが)きちんと見極めることが重要である。

 それは、子どもの能力、経験、環境、モチベーションなど様々な観点から判断しなければならないのであるが、もっとも重要なことは、子ども自らの意思で決定することである。

 自分で決めて行動したことであれば、どんな結果であっても「誰にもできない、あなただけのもの」なのである。結果は必ずしも大人が求める”成功”だとは限らない。子どもが行動した結果を、大人の基準で”成功””か”失敗””かと決めつけるのではなく、その行動にどのような価値があるのかを見出して、子どもが納得できるように伝えることも、大人の大切な責任である。子どもは経験を重ねて成長するものであるから、行動することが重要である。

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