Jandy's Blog(Ver.1.0)

(Ver.2.0)は、http://jandynet.com へ移行しましたが、(Ver.3)にて再開します。

「岡本太郎記念館」南青山

2007年02月25日 | Movies(映画・楽曲・美術鑑賞)
2/24(土)太田記念美術館を観たあと、骨董通りの一本裏にある南青山の「岡本太郎記念館」に行った。JAZZの「Blue Note Tokyo」から50m程しか離れていない場所にある。入場料¥600。岡本太郎のアトリエも公開されている。館内の写真撮影はOKだ。

岡本太郎と言えば1970年の大阪万博の「太陽の塔」が有名だが、自分にとっては「ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」が使用していた「殺すな」の文字だ。これが1番重要だと思うのだが、記念館には飾っていないし、グッズもない。

岡本太郎が書いたロゴがモチーフになったこの「殺すな」の題字は、1967年4月3日付の米紙ワシントンポストに、ベトナム反戦の意見広告として載った。作家の小田実、哲学者の鶴見俊輔らが率いた「べ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」の運動に協力し、岡本太郎が筆を執ったものだ。

『明日の神話・岡本太郎の魂(¥1,700)』(青春出版社)を購入したがこの本の中に「殺すな」文字について書かれてあった。しかし、この本の「岡本太郎・闘い続けた84年間(102頁~103頁)」の年表の中には、この事が記載されていない。

なぜこの文字が重要かというと、広島に原爆が投下されて18年目(1963年)に、岡本太郎は広島を訪問している。その時岡本太郎は2つ「おかしい」と感じたものがある。それは原爆が投下された日(8/6)に開催されている「平和記念式典」である。8月6日を記憶に留めて、毎年思い起こすのなら、「原爆」あるいは「被爆」という言葉を使うべきではないのか。「平和公園」と同じく、問題をすり替えている。

もう一つは慰霊碑に刻んである言葉である。「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」というものである。ここには主格がない。誰が過ちを犯し、繰り返さないと誓っているのかがわからない。さらに、この一文には「過去」と「未来」はあるが、「現在」の視点が欠けている。広島を訪れて5年後、岡本太郎はその答えを「明日の神話」で示すことになる。

「殺すな」文字がなぜ重要か。それは岡本太郎が「太陽の塔」と並ぶ、最大のメッセージ「明日の神話」の絵画に繋がっているからである、と私は考えるからである。「明日の神話」という絵画は、1969年メキシコの地に、縦5.5m、横30mにも及ぶ、巨大な壁画を描いた。日本万国博覧会の準備に追われる超多忙な日々の中で度々メキシコへ渡り「太陽の塔」と平行して制作したのである。

それが、「明日の神話」である。メキシコシティに建設中であった超高層ホテルのロビーを飾るはずであったその壁画は、あとはサインを入れるだけというところまで完成していた。しかし、ホテルは開業に至らず、やがて建物は人手に渡る。「明日の神話」は壁から外され行方が知れなくなった。「幻の傑作」と化した。

そして1996年1月7日、岡本太郎は亡くなり、消えた「明日の神話」はメキシコシティー郊外の建設会社の資材置き場に保管されていた。最悪の状態だったそうだ。発見・確認(2003年9月)と所有権移転の契約(2005年3月)、壁画の神戸港到着(2005年5/5)、愛媛県東温市の作業場で再生(2005年7/16)が始まった。2006年6/3完了。2006年7/8より東京汐留にて37年ぶりに一般公開された。「明日の神話」は原爆の炸裂する瞬間を描いた岡本太郎の最大、最高の傑作なのである。だからこそ「殺すな」のロゴが重要なのだ。原爆なんかに負けない、絵全体が高らかに哄笑し、誇り高く炸裂している。

また、「明日の神話」とは別に、ホテルの大食堂に縦9m、横60mというさらに巨大な壁画の制作も依頼されていて、「豊饒の神話」と題された下絵だけが現存している。

「岡本太郎記念館」を出る前に係の人に、「明日の神話」は今何処にあるのか、聞いてみた。今は倉庫に保管してあるが、今年(2007年)4/27(金)~2008年4/13(日)まで、東京都現代美術館で再公開されるそうだ。ぜひ観に行かなくては。













岡本太郎記念館:http://www.taro-okamoto.or.jp/
〒107-0062東京都港区南青山6-1-19、TEL.03-3406-0801 FAX.03-3409-5404、休館日:火曜日(祝日の場合は開館)・年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日、開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで) 、東京メトロ【銀座線】・【千代田線】・【半蔵門線】『表参道』駅より徒歩8分

岡本太郎「殺すな」ロゴの新聞記事

旧「ベ平連」運動の情報ページ:http://www.jca.apc.org/beheiren/index.html

東京都現代美術館:http://www.mot-art-museum.jp/
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1、Tel 03-5245-4111(代表) 03-5777-8600(ハローダイヤル)

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原宿「太田記念美術館」ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展

2007年02月25日 | Movies(映画・楽曲・美術鑑賞)
2/24(土)銀座のイタリアン「リストランテ・ポルトファーロ」のあと、原宿の「太田記念美術館」に行った。「特別展・初公開・ギメ東洋美術館所蔵・浮世絵名品展」は明日(2/25日)までだ。前期は今年(2007年)1/3(水)~1/26(金)、後期は2/1(木)~2/25(日)まで開催。15:25分に着いたが、長い行列が出来ており90分待ちと書いてあった。

今日は天気は良かったが、風が冷たい。結局30分で中に入れた(入場料は¥1,000)。NHK-TVで放映されているのを見てぜひ、葛飾北斎「龍図」と「雨中の虎」を見たいと思った。浮世絵は記念切手になっていたので、小学校へ行く前から好きだった。今回は切手になっている歌川広重「月に雁」も展示されている。

近年ギメ東洋美術館に寄贈された葛飾北斎の「龍図」が、太田記念美術館所蔵の「虎図」と対幅であることがわかり、美術史上でもまれに見る大発見となった。

これは2005年7月から8月にギメ美術館にて開催された「太田記念美術館所蔵大浮世絵名品展」をきっかけとした両館の作品調査の過程において確認された。これまで「龍図」の存在は全く知られておらず、本展覧会にて世界で始めて双幅で展示される。北斎没年に制作されたこの双幅は、単に傑作というばかりでなく北斎の最終的な芸術境地を示す重要な作品と言える。この事はNHK-TVでも放映され、ビデオが10分間だが館内でも見られる。

ギメ東洋美術館の浮世絵コレクションの中から名品190点が紹介され、日本から海を渡ってフランスまで伝えられた浮世絵が、再び日本に戻る里帰り展となった。今回は会期末の3日間、閉館時間が一時間延長される。

『ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展(¥2,300)』(NHKプロモーション)と『ここが広重・画「東京百景」(¥657)』(人分社)を購入した。







浮世絵「太田記念美術館」:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
〒150-0001東京都渋谷区神宮前1-10-10、Tel. 03-3403-0880、Fax. 03-3470-5994、JR山手線「原宿駅」または営団地下鉄千代田線「明治神宮前駅」(ラフォーレ原宿の裏)、休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)および毎月27日から月末・年末年始(12/11~1/2)、開館時間:午前10時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)

NHKプロモーション:http://www.nhk-p.co.jp/tenran/ukiyoe/index.html

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銀座・泰明小学校

2007年02月25日 | Photograph(写真)
2/24(土)銀座和光時計台と中央区立泰明小学校の写真を撮った。時間が無かったので、直ぐに原宿の太田記念館に行った。





Tokyo Guide 銀座和光:http://www.tokyoguide.net/spot/201/
東京都中央区銀座4-5-11、TEL 03-3562-2111、日曜・祝日定休、営業時間10:30分~18:00

東京都中央区立泰明小学校:http://www.chuo-tky.ed.jp/~taimei-es/
〒104-0064 東京都中央区銀座5丁目1番13号、電話03-3571-1765/6725、FAX 03-3571-0672

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