11/19(日)テレビ朝日で「2006年東京国際女子マラソン」を観戦した。12:10分、東京・国立競技場をスタートし、第1京浜大森海岸交番前折り返しの42.195kmのコースである。
序盤はハイペース。昨年優勝の高橋尚子選手(ファイテン/チームQ・34歳)は土佐礼子選手(三井住友海上・30歳)についてレースを進めた。20km過ぎから、先頭の土佐選手と追う高橋選手のマッチレースに。雨脚が強くなり、20km~25kmでペースダウン。31km付近で土佐選手から遅れ初め、39km過ぎに追い上げてきた尾崎朱美選手(資生堂・29歳)に抜かれて3位に終わった。
冷たい雨が体温を奪う厳しい気象条件で、2007年世界選手権代表に内定するための「日本選手トップで2時間26分を切る」という基準に及ばなかったため、土佐選手の代表内定は見送られた。
2007年世界選手権大阪大会の代表枠は5人。女子代表は東京国際、大阪国際(来年1月)、名古屋国際(来年3月)で2時間26分を切って日本人最上位なら内定。ドーハ・アジア大会(12月)優勝者も内定する。内定者以外はこの4大会と北海道(8月)の上位選手から来年3月に選ぶ。アジア大会は嶋原清子(資生堂)、小幡佳代子(アコム)が挑む。
2008年北京五輪の代表枠は3人。世界選手権でメダルを獲得し日本人最上位なら内定。それ以外の選考会は未定だが、2007年11月~2008年3月の東京国際、大阪国際、名古屋国際が加わるとみられる。
しかし、オリンピックやワールドカップや世界選手権等、国別対抗試合は反対である。オリンピック・ワールドカップ・世界選手権を「人類の最高峰のスポーツ祭典」とするならば、「プロ」も「アマ」も参加出場があって当然だと思う。国別対抗とする事によって出場するには標準記録が設定されており、オリンピックではA標準記録突破では1ヶ国最高3名までの出場枠があり、B標準記録突破だと1ヶ国1名のみの出場枠が決められている。2004年アテネオリンピック男子マラソンの参加資格期間は2002年9月1日から2004年8月9日まで(現地時間真夜中)。男子マラソン参加標準A記録は2時間15分00秒、標準B記録は2時間18分00秒。女子マラソン参加標準A記録は2時間37分00秒、標準B記録は2時間42分00秒だ。
日本では多くの選手がオリンピック標準A記録を突破しているが、1種目3人しか出場できない。「人類の最高峰のスポーツ祭典」であるならば標準A記録突破者は全員出場できるようにしなければならないと思う。ロサンゼルスオリンピックの瀬古利彦選手やアテネオリンピックの高橋尚子選手の出場・不出場でもめる事もなかった。
また優勝者の登録されている国家の国旗掲揚、国歌斉唱、起立を強制するアナウンスもスポーツを政治に利用するナショナリズムであり、非常に危険である。
2006年東京国際女子マラソン結果
1位 2:26:15 土佐 礼子(三井住友海上)
2位 2:28:51 尾崎 朱美(資生堂)
3位 2:31:22 高橋 尚子(ファイテン)
4位 2:33:11 オリベラ・イエブティッチ(セルビア)
5位 2:33:18 ジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)
6位 2:34:31 メアリ・プティカニー(ケニア)
7位 2:35:37 ジェニファー・ラインズ(アメリカ)
8位 2:37:48 アツセデ・バイサ(エチオピア)
9位 2:39:48 河野 真己(AC・KITA)
10位 2:40:36 湊 由美子(スポーツドームエアーズ)
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