ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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堆肥化というけれど

2020年07月14日 | 厩舎管理等

 堆肥について、基本的な情報はこちらなんですが、今はYOUTUBE先生が大勢いらっしゃいますので、その方の講義の方がなんぼも分かりやすいですね。後半には馬糞堆肥の話もちょっと出てきます。

で、酪農の場合、堆肥化施設は下手をすると畜舎よりずっと規模が大きかったりする。作業規模も大きい。

凄いです。ローダーが運転できないと、牛舎管理はできない感じね。最大手の乗馬クラブでもせいぜい飼ってる馬の数は1カ所につき100頭前後ですけど、牛の場合は1000頭とか、当たり前だものね。

 堆肥化について真剣に考えてしまうのは、どこの乗馬施設でも、馬糞や敷料の行き先は名ばかりの「堆肥舎」らしき所にどさっと積み上げて終了、になってしまっているから。家畜排せつ物法は、その辺に馬糞をぶん投げる「野積み」を禁止している。ので、屋根と床と壁が付いてりゃいいんでしょ、的ないい加減な堆肥舎に放り込んで終了になってしまってるんです。これは、ただの廃棄物で、堆肥とは言えない。その結果、堆肥舎=サシバエ製造工場になっちゃってるケースが大半ではないでしょうか。

 サシバエ対策については、いずれ詳述する予定ですが、現状の乗馬クラブで、個人の努力でサシバエをどうにかするのは不可能だと思います。クラブが根性出さないと。根性の出し方の一例として糞便&敷料の堆肥化にしっかり取り組んでみればいいのに、という話。その上で肥料取締法に基づいてちゃんと届を出して馬糞堆肥を売りまくる、という手もあると思うんだけどな。昨今、どのクラブも金がなくて往生してる、教える仕事以外のなにかで金を生み出す仕組みを考える方が生産的じゃないかと。難しいでしょうか?

 そもそも堆肥の原料になる糞便や尿は、不衛生なものです。「ボロ」とかいってごまかすべきではない。それをなんとか衛生上問題がないレベルに分解するのが「堆肥化」で、この仕事をしてくれるのが微生物。うまく働いてくれれば、堆肥化の過程で堆肥プラントは60℃以上の高温になる。60℃以上ともなれば、サシバエの卵もウジも生きてはいられない。小規模のたい肥作りの一例はこちらに紹介されています。堆肥化にかかる時間は、馬糞を使うとやや効率的になるようだけど、やっぱり1か月くらいは必要になる。施設に置いておけないよね・・・・。

 でも、堆肥をつくるというのは大変な作業なんですよね・・・・・。好気性発酵させなくちゃならないから切り返し(空気を混ぜるために掘り返して混ぜ直す事)・微生物がちゃんと働き、かつ、火災にならないように加水すること(50%以上はないといけない)、手動でやったら重労働、水分を大量に含んだ土を掘り起こして切り返し作業って、大変過ぎます。。。
 やってみている動画。枠が簡単に外れる工夫があるからまだマシそうですけど・・・・

 最近は、通気装置を使って強制通気して切り返し作業を省略します、という装置もある。これを使っている乗馬クラブもある。使い勝手は良さげですけども。ブロワーを要するだけで、大きな設備は必要ないから、機械が壊れる可能性は低そう。送気型だから、送気管の目詰まりもしにくそう。とにかく発酵熱を70℃近くまで上げられれば、堆肥内のサシバエの幼虫や病原細菌・雑草の種等々が死滅してくれるから。

 ただねえ、堆肥=土壌改良剤として考えると、農地に撒くというのもそんなに量を使うように思えなくて。農家さんとうまいこと契約できるといいですけど、だぶつくと難しいですね・・・・。商売にするなら、まずは肥料取締法を順守した上で届け出をして、販路開拓となります。やってやれないことはなさそうなんだけど。

 で、堆肥舎の管理をちゃんとした方がいいと思うのは、一体どこからサシバエが湧いて出てくるのか、散々考えたから。



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