皆さんは「ピアノのレッスン」と言うと、どんなことをイメージされるでしょうか?
「ピアノに向かってひたすら弾いている」
「弾いてなければレッスンじゃない」
・・もしかしたら、そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、レッスンの中で「ピアノを弾いていない時間」も、実はとっても大切なんです。
例えば、ドリルやワーク等の「書く」作業に取り組む際、
いつもは丁寧に書いている生徒さんの音符や字が乱れていたりしたら、どうしたのかな?と思いますし、
普段は元気いっぱいの生徒さんが、ちょっと浮かない顔をしてレッスンに来たら、学校で何かあったのかな?と思ったりします
やはり、毎週生徒さんを見ていると、ちょっとした異変にこちらも気付くことが多いです。
レッスンでは、椅子の調整や足台を一緒に準備したりしながら、その日の学校や保育園・幼稚園の様子を訊いたりするのですが、
準備の時間の、ほんの少しの何気ないおしゃべりが、生徒さんの様子を知る貴重なひとときになっています。
今日学校でやった教科。宿題のこと。休み時間に遊んだこと。給食のメニュー。仲良しの友達のこと、等々・・
その時々で、また、生徒さんによって、上記以外のこともいろいろと訊いていますが、
一通り訊いた頃には準備がちょうど終わって、じゃあ始めようか
となります。
この会話で、その日の体調が何となく分かったり、きっと学校で楽しく過ごせたんだろうな・・
など、こちらも想像することができるんです。
レッスン中、特に幼い生徒さんは、ついつい脱線しておしゃべりを始めてしまうこともあるのですが(笑)、
集中できるようこちらは軌道修正しつつも、いろいろ話してくれることは嬉しく思います。
もうずいぶん前になりますが、学校で友達とケンカしてしまい、
その気持ちを引きずったままレッスンに来た、という生徒さんがいました。
(※ちなみに、この生徒さんは既に退会されており、大学生になっています
)
その時の顔はやはりいつもと全く違い、暗い顔で口数も少なく・・明らかに異変を感じましたので、
このままではおそらくレッスンできないな・・
と判断し、話を聞くことから始めました。
はじめは何となく話すことを渋っていましたが、少しずつ話してくれ、こちらもようやく状況が理解できました。
時間も殆ど終わりに近づいていたのですが、落ち着いてきたので、ちょっとだけピアノ弾いてみようよ、と促し、
最後にほんの少しでしたが、弾くことができました
結局、時間の殆どをおしゃべりに使ってしまった訳なんですが・・
レッスンだから、と強引にピアノに向かわせるようなことをせずに良かったと思っています。
仮にそうしたところで、きっと集中できないでしょうし、何よりも気持ちが向いていないことには、難しかっただろうと思います。
帰りは、来た時よりは少しだけ明るくなった顔で、帰って行きました
この時のようなことはそうそうあることではないのですが、おしゃべりも大事なレッスンツールの1つなんだな・・と、
改めて認識した出来事として、私の中では思い出に残っています。
おしゃべりだけに終始してしまうわけにはもちろんいきませんが(笑)、
楽しく、そして落ち着いた気持ちで生徒さんがレッスンに取り組めるよう、これからも会話は大切にしていきたいと思っています

恐れ入りますが、当ブログの本文・画像等の無断引用並びに転載は、固くお断り致します。
また、リンクご希望の場合も、予めご連絡下さいますよう、併せてお願い致します。
皆さまのご理解・ご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。
「ピアノに向かってひたすら弾いている」
「弾いてなければレッスンじゃない」
・・もしかしたら、そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、レッスンの中で「ピアノを弾いていない時間」も、実はとっても大切なんです。
例えば、ドリルやワーク等の「書く」作業に取り組む際、
いつもは丁寧に書いている生徒さんの音符や字が乱れていたりしたら、どうしたのかな?と思いますし、
普段は元気いっぱいの生徒さんが、ちょっと浮かない顔をしてレッスンに来たら、学校で何かあったのかな?と思ったりします

やはり、毎週生徒さんを見ていると、ちょっとした異変にこちらも気付くことが多いです。
レッスンでは、椅子の調整や足台を一緒に準備したりしながら、その日の学校や保育園・幼稚園の様子を訊いたりするのですが、
準備の時間の、ほんの少しの何気ないおしゃべりが、生徒さんの様子を知る貴重なひとときになっています。
今日学校でやった教科。宿題のこと。休み時間に遊んだこと。給食のメニュー。仲良しの友達のこと、等々・・
その時々で、また、生徒さんによって、上記以外のこともいろいろと訊いていますが、
一通り訊いた頃には準備がちょうど終わって、じゃあ始めようか

この会話で、その日の体調が何となく分かったり、きっと学校で楽しく過ごせたんだろうな・・

など、こちらも想像することができるんです。
レッスン中、特に幼い生徒さんは、ついつい脱線しておしゃべりを始めてしまうこともあるのですが(笑)、
集中できるようこちらは軌道修正しつつも、いろいろ話してくれることは嬉しく思います。
もうずいぶん前になりますが、学校で友達とケンカしてしまい、
その気持ちを引きずったままレッスンに来た、という生徒さんがいました。
(※ちなみに、この生徒さんは既に退会されており、大学生になっています

その時の顔はやはりいつもと全く違い、暗い顔で口数も少なく・・明らかに異変を感じましたので、
このままではおそらくレッスンできないな・・

はじめは何となく話すことを渋っていましたが、少しずつ話してくれ、こちらもようやく状況が理解できました。
時間も殆ど終わりに近づいていたのですが、落ち着いてきたので、ちょっとだけピアノ弾いてみようよ、と促し、
最後にほんの少しでしたが、弾くことができました

結局、時間の殆どをおしゃべりに使ってしまった訳なんですが・・
レッスンだから、と強引にピアノに向かわせるようなことをせずに良かったと思っています。
仮にそうしたところで、きっと集中できないでしょうし、何よりも気持ちが向いていないことには、難しかっただろうと思います。
帰りは、来た時よりは少しだけ明るくなった顔で、帰って行きました

この時のようなことはそうそうあることではないのですが、おしゃべりも大事なレッスンツールの1つなんだな・・と、
改めて認識した出来事として、私の中では思い出に残っています。
おしゃべりだけに終始してしまうわけにはもちろんいきませんが(笑)、
楽しく、そして落ち着いた気持ちで生徒さんがレッスンに取り組めるよう、これからも会話は大切にしていきたいと思っています


恐れ入りますが、当ブログの本文・画像等の無断引用並びに転載は、固くお断り致します。
また、リンクご希望の場合も、予めご連絡下さいますよう、併せてお願い致します。
皆さまのご理解・ご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。