◆今日の通勤CD[Brother To Brother/Gino Vanneli]

Vocal Fusionの大傑作！

AORといえばAORなんですが、サウンド作りや曲作りはむしろプログレFUSIONよりに感じます。1978年リリースのこのアルバム初めて聴いたときはぶっとびましたねぇ。良く伸びる大げさな声(笑)、でもバラードでは声の太くて歌のうまいBoz Scaggsにも聞こえますね。最初はそういう印象でした。曲はとにかく捨て曲無し！特にDrums:Mark Craney,Bass:Jimmy Haslip,Guitars:Carlos Rios 3人の演奏が素晴らしい！もっともこのユニットのキーになってるのは兄であるElectric Piano, Synthesizer:Joe Vanneliです。作曲や音作りはこのおにいちゃんの力によるところがかなり大きいのではないでしょうか？１曲目からファンキーで勢いのある Appaloosa やタイトル曲 6.Brother To Brother では、FUSIONぽいリズムパターンの上でGinoのVocalが伸びまくります。素晴らしい演奏が楽しめます。特に6.Brother To Brother では、途中のブレイクからの各楽器のソロ回しなど非常にスリリングでまさに手に汗握る展開ですね。
また、ヒット曲の3.I Just Wanna Stop は美しいバラードで、しっとりと歌い上げるGinoの懐の広さを感じさせますね。ただ、この人のライブパフォーマンスはかなり独特です。白のつなぎに胸毛全開！！しかも腕にはスター錦野ばりのひらひらですからね。見た目も歌も濃いですよぉ～!(笑)　しかし、アイドル的な扱いだったようで、黄色い声を上げるファンはステージに殺到してます。外国人は濃いの好きなんだろうなぁ。(笑)　しかしアクションがダサイ！


1.Appaloosa
2.The River Must Flow
3.I Just Wanna Stop
4.Love & Emotion
5.Feel Like Flying
6.Brother To Brother
7.Wheels Of Life
8.The Evil Eye
9.People I Belong To

Vocals:Gino Vannel
Guitars:Carlos Rios
Electric Piano, Synthesizer:Joe Vanneli
Drums:Mark Craney
Synthesizered Electric Bass:Leon Gear
Bass:Jimmy Haslip
Sax:Earnie Watts
Percussions:Manuel Badrena
Vibes:Victor Feldman
Background Vocals:Stephanie Sprull, Julia Tillman Warers, Maxine Willard Waters, Ross Vanneli