主審のひとりごと

音楽(AOR,FUSION,Blues,etc)、黒白猫の「おせろ」ギター、DAW、バス釣り、ぐるめ、サッカーなど

◆今日の通勤CD [Gaucho/Steely Dan]

2005年04月26日 | CDレビュー(AOR編)
洗練された色彩豊かな甘美なサウンド

これがベッカー&フェイゲンがSteely Danとして積み上げてきたことの集大成であり、ある意味、究極と言っても良いのでしょう。煌びやかなサウンドに独特の凝ったリズムパターンとコードヴォイシング、これでもかというくらいに超一流ミュージシャンを贅沢なまでに配し、たっぷり時間を掛けて、寸分の隙もないサウンドを作り上げられました。更に、風刺を多く含んだよくわからない抽象的な歌詞(笑)が、独特の幻想的なカラーを感じさせます。歌詞はリスナーに対するメッセージなのでしょうか?それとも評論家に対する挑発?そんな色々なことを感じさせる、まさにSteely Danという作品なのですが、前作 "Aja" のような躍動感や楽しさがいまいち伝わって来ません。"Aja"の超特大ヒットは、自らの音楽性に絶対的な自信をもつベッカー&フェイゲンによるユニット、スティーリー・ダンの名を一躍世に知らしめたものの、ビッグになったにもかかわらず、この2人には乗り越えなければならない、いくつかのハードルが常につきまとったのかもしれない。そんな苦労がこの独特なサウンドを作り出しているのかもしれませんね。極端な非商業性(お金の掛けすぎだよね。(笑))、評論家たちからの反発、そして2人の音楽的な表現方法の対立などということもあったらしいし、、、前作の大成功である意味やりたいことをほとんどやってしまって、結果も出た感のある、この二人は、"Gaucho" をもって 活動を停止してしまうことになったようだが、まあ、ある意味完成されたアルバムが出来たので一区切りだったのかもしれない・・現に、それから20年間このユニットとしてのアルバムの製作は行われないということになりましたね。
さて、内容についてですが、今更どうこう言うこともないですよね。(笑)
とても素晴らしいものですよね、個人的には全然"Aja"が好きですけどね。(笑) 今回もゲストミュージシャンが素晴らしい仕事をしていますね。Dire Straits の Mark Knopfler まで出てくる "Time Out of Mind" や、我らがご本家 Larry Carlton のギターが素晴らしい "Third World Man" など聞き所は相変わらずたっぷりです。というか・・全ての音が考えられていると思われるので、全ての音を聞き取れるような性能のいいオーディオで聞きたいですね。きっと普段聞こえて無い音が聞こえるような気がします。この手のサウンドを聞いてると、いいオーディオが欲しいと思いますね。

1.Babylon Sisters
2.Hey Nineteen
3.Glamour Profession
4.Gaucho
5.Time Out Of Mind
6.My Rival
7.Third World Man

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2 コメント

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こっちもTBありがとうございます (やま)
2006-07-28 16:28:55
ほほ~、「鵞鳥」で決裂したんすか~。いかにも大作、お金かけすぎという感じはありますが、作品のクオリティは素晴らしいですね。ただ、これより、再度2人に戻った近年物の「戸上げるっすか姉ちゃん」の方が、SDっぽい感じがしています。SDはバッキングもソロもギターが活躍しているのが好きです。
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ですねぇ~ (主審)
2006-07-28 22:05:28
>やまさん

なんか、もうやることはほとんどやってしまったというような感じもしますねぇ。

Toアゲインスト姉ちゃんは実は持ってないんですよ。(^^;;

蟷螂宿路線ですかねぇ?
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