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SiriusとAldebaranとPolaris

智恵子へ

2015-03-23 10:53:46 | 日記

今月はじめに買って二、三ページだけながめた「智恵子飛ぶ」。

昨日から読みだす。

津村節子さんがどういう作家が知らないが読みやすいといえばいいですか。

すっきりした表現。智恵子の心のうちをさりげなく表しながら、

明治という時代に生きた女性たちを綴っている。

 

私の語彙の少なさに戸惑っている。

若いうちに読んでいれば脳のどこかに格納されていてうまく引き出される。

そんな風に感じるけれど、どうでしょう。

 

昔、学校で習った覚えのある作家・画家・詩人などが出てくる。

女性が活躍できる世をめざした平塚らいてふ。

夏目漱石、国木田独歩など。

 

光太郎に惹かれる智恵子。

 

智恵子に対する胸のうちを「往かないで」と同人誌で告白する光太郎。

それを読んで心を時めかせ、想いを伝えられないもどかしさに苦しむ智恵子。

 

現代はどうだろう?

このような心の通わせ合いははたして?

 

あと後半。

智恵子の本当の苦しみが、

そして、光太郎の智恵子に対する愛が、

どのように結実していくのか。